この二人だからこそ生まれる化学反応 近藤孝行 さんと小野大輔 さんによるユニット「TRD(トラッド)」 が、バレンタインデーを目前に控えた2月6日に「TRD Valentine Party 2022 -Strangers-」を開催。 バラエティコーナーから始まり、朗読劇、ライブパートと盛りだくさんの内容で、駆けつけたファンたちを魅了した。昼の部、 夜の部の2部構成で行われた公演のうち、夜の部のリポートをお送りする。
●オープニング ステージに照明が灯ると、いきなり天の声の進行によって「TRD 質問を見ずにすぐ答える!」がスタート。 OPトークをする間も無く、 いきなりの企画スタートに戸惑いを見せる2人だが、 それもつかの間。天の声を「天さん」と呼んだ小野が、すぐさま「 ボーン」と爆発音を口にすると、「 チャオズを爆発させないでください!」 と天の声のツッコミが入るなど、 開演直後からドラゴンボールネタが炸裂。 天の声を務める若手声優の細田健太をいじり倒す、 ハイテンションな幕開けとなる。
「TRD質問を見ずにすぐ答える!」は、 あらかじめファンから募集した質問に対し、 質問を見ずに答えだけを出していくというもの。無理難題ながら、 ふたりとも自信満々で、テンポよく答えていく。 直感での回答を求められるふたりとは違い、 観客には質問が見えているため、「お互いをチョコで例えると?」 に「あまーい」と答える小野や、「寒さ対策は?」に「裸で生活」 と答える近藤など、奇跡的なQ& Aの一致に会場からは拍手が沸き起こる。
こうして4つの質問に答えると、ここでようやくタイトルコール。 昼公演が30分も押したことに触れ「夜も押すぞー!」 と宣言する小野に対し、「ちゃんと納めようよ?」と諌める近藤。 ところが先ほどの問題の答え合わせに入るやいなや、 小野は自分の書いた「ナッツ」という回答が気に入ったのか、「 ゲッツ!!」のノリで「ナッツ!!」を連発。これには近藤も「 これは…押すぞ(笑)」と呆れ顔。TRDの掛け合いは、 攻める小野と受ける近藤をベースとして、 ときに攻守交替しながらどこまでも暴走… もとい盛り上がっていくのが特徴だ。 天の声を担当した細野健太は、 自由奔放なふたりのトークに振り回されつつも、 最後までツッコミを忘れず、見事に大役を果たした。
●バラエティーコーナー 続くコーナーは「人生の追加シナリオ評議会」。 これは1stシングル「Strangers」内の歌詞「 人生の追加シナリオ」にかけて、 それぞれの人生に自由にシナリオを追加しようという企画。「 中学生時代の自分に一言アドバイスできるなら何と言う?」 というお題に対して小野は、 サッカー部だった中学生時代を振り返りつつも、 なぜかスラムダンクの話題で大盛り上がり。さらに近藤は、 中学時代にレディースの総長から告白されるも、 怖くて距離を置いてしまったという衝撃エピソードをはじめ、 ここでしか聞けない話が続々と飛び出る。最終的には、 過去を改変するとふたりが出会うこともなかったという理由から、 「今のままでいい」という結論に達して企画は終了。
続く企画は「 まっすぐな道ばかりじゃないさStrangers早押せないクイ ズ」。 引いたカードに従ったアクションをしながら5メートル先の早押し ボタンを押して解答するクイズ企画なのだが、 タイトルコールは近藤によるアントニオ猪木のモノマネから始まり 、小野はコーナー中いたるところで「スラムダンク」や「 餓狼伝説」のネタを散りばめるなどやりたい放題。 ふたりのサービス精神の応酬に、 ファンもクイズそっちのけで楽しい時間を過ごした。
●朗読劇 ここからはふたりによる朗読劇。 近藤が演じる陽キャでコミュ力お化けの「流星(りゅうせい)」 と、小野が演じる陰キャなアニメオタクの「勉(つとむ)」 の幼なじみコンビが、卒業旅行で沖縄へ行くというストーリー。 台本はあるものの、いざ朗読劇が始まるとアドリブの嵐。 声優仲間のモノマネから始まり、月9ドラマ、「キン肉マン」や「 魁‼︎男塾」、「美味しんぼ」などの漫画、 菅原文太ら往年の名優、フォークソンググループの「アリス」 まで、あらゆる昭和文化が飛び交う抱腹絶倒の朗読劇に、 会場は大きな拍手と堪えきれない笑い声で包まれる。
あまりにコアな昭和ネタに不安を覚えた近藤が「 アリスを知っている人がどれだけいるのか」と心配する一幕も。 このハチャメチャな朗読劇については小野も「 あれは映像に残しちゃいけない。 皆さんの記憶の中だけに留めてください」 とエンディングで釘を刺すほど。ともかくも、 この最高に自由で奔放な朗読劇は最高の盛り上がりをみせ、 ファンを湧かせたことは間違いない。
●ライブ イベントの最後を締めくくるのはライブパート。 ゲストにTRDの音楽活動を支えるサウンドプロデューサー・ 西岡和哉を迎え、 この日のために用意したという4曲のアコースティックバージョン を披露。「Just the Two of Us」、「Baby, Can’t Let Go」と、小野と近藤のソロ曲が続いたあとは、ふたりで「 Clock Hands」と「Strangers」を熱唱。 EDM主体の楽曲たちがアコースティックにアレンジされたことで 、ふたりのハーモニーがより強調され、 よりエモーショナルな音の形となって、 ファンの心に染み渡っていく。 クールでスタイリッシュなTRDの、 新たな魅力をのぞかせたステージとなった。
●エンディング 楽しかったイベントもいよいよエンディング。 名残惜しい雰囲気のなか、近藤は「こんなご時世のなか、 今日は僕らに会いに来てくれてありがとうございます。尊く、 愛おしく思います」と話すと、小野も「 時間を押しちゃう僕たちですが、 懲りずに応援してくださると嬉しいです」 と締めてイベントは終了。昼の部に続き、 予定時間を40分近くオーバーしての終演となった。 バラエティコーナーでの軽快で心地よいフリートークに心癒され、 朗読劇では役者同士の本気のぶつかり合いに圧倒され、 ライブパートではアーティストとしての新しい可能性まで感じさせ てくれたTRD。 この二人だからこそ生まれる化学反応を思う存分に堪能できたバ レンタインイベントとなった。
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