応募総数約2,000人からグランプリ、準グランプリ、審査委員特別賞が決定!
「第3回 キミコエ・オーディション」最終審査
【日時】
2022年5月7日(土)17:00~20:15
【各賞受賞者】※以降、敬称略・順不同
グランプリ 新福 桜(しんふく・さくら)
準グランプリ 高橋 茉優(たかはし・まゆ)
審査員特別賞 宮邉 真衣(みやべ・まい)
【審査員】
秋元羊介、速水奨、三石琴乃、山崎宇充、廣島順二、清水洋史、林隆司
【見届け人】
小野賢章
【ファイナリスト】
太田 鮎(おおた・あゆ)、川名 美穂(かわな・みほ)、川村 深唯(かわむら・みゆう)
小鷹 りさ(こだか・りさ)、新福 桜(しんふく・さくら)、高橋 茉優(たかはし・まゆ)
寺澤 華織(てらさわ・かおり)、荷川取 広基(にかわどり・ひろき)、西川 友彰(にしかわ・ともあき)
宮邉 真衣(みやべ・まい)、山下 真夏(やました・まな)、吉野 格(よしの・いたる)
【グランプリ特典】
① 2023年に地上波にて放送予定の新作アニメ「勇者が死んだ!」にて声優デビュー
「勇者が死んだ!」公式HP:https://heroisdead.com/ 公式Twitter:@yuusyagasinda
②声優事務所オフィスPACへの所属
③東北新社グループの番組や吹替作品への出演
④レッスン費全額免除(映像テクノアカデミアによるレッスン)※オーディション終了後から1年間
その他、個性を伸ばせる特別レッスンを提供
主催:東北新社 キミコエ・プロジェクト
後援:TOKYO MX
イベントレポート
小野賢章さんが、“見届け人”に就任し、声の仕事はもちろんのこと、舞台・映画など幅広く活躍できる声優を募集・育成するため、2022年1月から開催した「第3回 キミコエ・オーディション」の最終審査が、2022年5月7日(土)に開催された。今回の最終審査には、応募総数約2,000名の中から、1次、2次審査を通過し、レッスン形式の3次審査を経たファイナリスト12名が参加し、最終審査の結果、グランプリは新福桜(しんふく・さくら)さん、準グランプリは高橋茉優(たかはし・まゆ)さん、審査員特別賞は宮邉真衣(みやべ・まい)さんに決定した。
2016 年と 2018 年にそれぞれ開催され、今回3回目となる「キミコエ・オーディション」。最終審査までの選考の過程では、「声」、そして「声」から伝わる演技力や歌唱力、それぞれが持つ個性を審査。合格者には、声優養成所での 1 年間のレッスン費全額免除、また声優事務所に専属契約、そして、2023年地上波にて放送予定の新作アニメ「勇者が死んだ!」でのデビューが約束されている。
今回の最終審査では、自己PR、歌唱パフォーマンス、マイク前演技、と主に3つの分野が審査対象。審査員には、人気声優の速水奨さん、三石琴乃さん、雑誌「声優グランプリ」の廣島編集長、音響監督の清水洋史氏など、業界第一線で活躍する面々が勢揃い。また、“見届け人”として俳優・声優として活躍する小野賢章さんも登壇し、ファイナリストへの激励の言葉を送り、本プロジェクトで最終審査に至るまで、ファイナリストたちを時に厳しく指導しながら見守って来た。
最終審査の1つ目、「自己PR」審査では、自由な形式で個性をアピール。中には、登壇7分前にPR内容を変えたというファイナリストも。コントやリコーダー、扇子パフォーマンスを披露したり、紙芝居や自ら作曲した楽曲を歌唱をしながらの自己紹介、アカペラでの熱唱、空手の形(型)を披露するなど、まさに十人十色。決められた課題だけでは表現しきれない長所を審査員に届けるべく、自らのバックボーンを活かした渾身のパフォーマンスを披露した。
続いての審査は、昨今の声優業には欠かせない「歌唱パフォーマンス」。自己PRで緊張がほぐれたファイナリストたちは、課題曲である劇場アニメーション映画『きみの声をとどけたい』より「Wishes Come True」と、TV アニメ「啄木鳥探偵處」より「本日モ誠ニ晴天也」のいずれかをステージで披露。同じ楽曲にも関わらず、それぞれが考えた振り付けとともにプロ顔負けのパフォーマンスと圧巻の歌声で、課題に+αの感情とオリジナリティを盛り込んでアピールしようという工夫と意気込みを見せた。
そして最後の審査は、声優としての表現力を見極める「マイク前演技」。12人のファイナリストたちが6組のペアに分かれ、『きみの声をとどけたい』と『啄木鳥探偵處』より一部を抜粋したもので審査が行われた。穴が空くほど脚本を読み込んで演技の練習を積み重ねてきたファイナリスト達。感情をいかにセリフに載せられるか、相手のことをいかに思いながら演じられるかが重要になってくる演技において、それぞれがキャラクターになりきり、演技をしていない前後のシーンまでもが目に浮かんでくるほど感情豊かに演じ上げた。
3つの審査が終了し、7人の審査員は協議のため別室に移動。約1時間に渡る協議の末、グランプリに選ばれたのは新福桜さん。さらに、準グランプリに高橋茉優さん、審査員特別賞に宮邉真衣さんが選出された。結果発表の直後、選ばれた三人は「まさか自分が?…信じられない…」というような面持ちで受賞パネルとトロフィーを受け取り、報道陣には緊張ながらもフレッシュな笑顔を見せてくれた。審査委員特別賞を受賞した宮邉さんは、「正直、誰が受かっても快くおめでとうと言おうと決めていたのですが、初めてこういった特別な賞をもらえてうれしいです。いろいろと支えてくださった方、ありがとうございます。」と興奮気味にスピーチ。準グランプリを受賞した高橋さんは、受賞の感想を求められると「皆さんとてもレベルが高くて、こんな賞をいただけるとは思っていなかったのですごくうれしいですが、グランプリを狙っていたので悔しいです。この準グランプリをいただけたことがこれからの声優生活のターニングポイントとして、これからも頑張ります。」と清々しい表情で語り、グランプリを受賞した新福さんは、自分でも信じられないのか驚いた表情で「こんな身に余る評価をいただいてとても光栄です。これからいくつもの大きな山を越えていかないといけないことと、確実にしんどいことがいっぱいあるんだろうなとは思うんですが、表現をすることの楽しさをこれからも忘れずに頑張っていきたいです。ファイナリストの皆さんとはいつかお仕事でご一緒出来ればと心から思っております。本当にありがとうございます。」と喜びをあらわにした。
総評では、審査員を代表し清水洋史音響監督が「みなさんの未来に期待して話し合いをしてきました。今風に言うならガチで、決して先入観とかもなく議論を戦わせての結果です。今日が終わりでもなく始まりでもない。すでに始まっています。人生を重ねていくのと同時に、演技を重ねていくんです。今日ここでどうだったということではなく、皆さんは、2000人の中から選ばれた12人です。選ばれた3人には頑張ってほしいし、涙を飲んだ皆さんも、これから大変なこと、苦しいことがあると思いますが、一番大切なのはやりたいと思い続けること。どこかで会いましょう。」と述べた。 また、見届け人の小野賢章さんも「おめでとうございます。そして皆さん本当にお疲れ様でした。みなさん、なんか出し切ったというかスッキリとしてましたね。後悔はないんじゃないかなと思います。見届け人として皆さんのお力になれたかどうかは疑問なのですが、皆さんの声優になりたいという気持ちをすごく感じて、僕も今後の仕事の活力になった気がします。僕も今だにオーディションに落ち続けているので、今日のオーディションを糧にして頑張ってください。」と称賛と労いの言葉をかけた。
さらに、グランプリ受賞者への特典として挙がっていた2023年放送開始予定のデビュー作が「勇者が死んだ!」であることが発表され、主演を務める加藤渉さんと土岐隼一さんより「我々と一緒にお仕事が出来るということで、楽しみにしております。スタジオでお会いしましょう」とのビデオメッセージが公開された。現在の演技力と今後の成長力を評価され、長く厳しい審査を勝ち抜いたグランプリと準グランプリ、審査員特別賞の3名。夢への第一歩を踏み出した前途有望な新人の活躍に期待だ。
「キミコエ・オーディション」とは
株式会社東北新社が立ち上げた声優育成プロジェクト「キミコエ・プロジェクト」が開催する、声優発掘オーディション。2016年に開催した第1回 キミコエ・オーディションでは、女性声優を募集し、その中から合格した6名は声優ユニット「NOW ON AIR」としてCDデビューを果たしたほか、2017年には映画『きみの声をとどけたい』にメインキャストとしても出演するなど、活躍。2018年に開催した第2回では、応募総数約1,200名の応募者の中から林 幸矢(はやしゆきや)さんがグラプリを受賞、2020年4月に TOKYO MX にて放送され たアニメ「啄木鳥探偵處」にメインキャストとして出演致しました。
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