(株)東北新社が立ち上げた声優育成プロジェクト「キミコエ・プロジェクト」が主催する声優発掘オーディション「第2回 キミコエ・オーディション」の特別公開レッスンが行われた。
津田健次郎さん、清水洋史さんとの座談会の中で参加ファイナリストたちは、何を感じたのか。
その様子をお届けします!
応募総数1,200名の中から選ばれたファイナリストたち
俳優・声優の津田健次郎さん、(株)東北新社チーフディレクターの清水洋史さんを迎え、オーディションのファイナリストである赤星優希さん、岡田尚也さん、片山雅俊さん、齊藤亮太さん、酒井昴希さん、豊島聖人さん、南須原亮治さん、林力也さん、古澤勇人さん、森田力斗さん、山田寛人さん(※石田達宏さんは欠席)の13名による座談会がスタート。
まずはファイナリスト達の自己紹介。みんな一様に緊張した様子ながらも、1次、2次審査を突破した感想や、現在受けているレッスンについて、それぞれの気持ちを語った。
和やかな雰囲気のまま自己アピールが終わり、当日行われた特別レッスンの感想を聞かれると、津田さんからは厳しい言葉が飛び出した。
「シビアな目線になってしまうのですが、間違いを恐れているのか、みんなまじめにやり過ぎている気がする。日々のレッスンも、毎回が勝負なんだよ? 様子を探ってるヒマはないんだ。野球でいえば三振かホームラン、若いんだからフルスイングでいかないと」
その言葉に座談会の緊張感は一気に高まった。続けて津田さんは、「“ギリギリ”を狙っていけばいい。怒られればいい。その度に死にそうな思いはするけどね(笑)。先生のダメ出しを軽視してはいけないけど…、大間違いをすればいいんだよ」と先輩役者としてのアドバイスをファイナリストたちに送った。
必死に情報を掴みにいくことの大切さ。
続いては津田さん、清水さんへの質問コーナー。
「演技の中で、自分のやりたい事と求められる事とのギャップに戸惑ってしまう」というファイナリストの悩みに対して、「まず考えて欲しいのは、自分が演じるキャラクターの人生と同じ重さでとらえられているのか。まだみんな自分とは別の場所にいる架空のキャラを“こうしゃべろうかな”と小手先でやっている感じがする。そこを脱すれば小さなギャップは飛び越えちゃうはずなんだよ」と語る清水さんの言葉を、ファイナリストたちは少しでも吸収しようと聞いていた。
「キャラクター作りの時に、声を作りすぎるのは良くないのでしょうか?」という質問には、「そもそも“キャラ作り”という言葉自体が落とし穴だと思うんですよね。僕の場合はキャラクターの肉体とかリズムとか呼吸を追求した結果、こういった声になっちゃった。という感じなんですよ。だから、パンクするほど考え抜いた方がいい。書店で演技の本を読んで参考にしてもいいと思うよ。これからは活字ばかりなんだから本くらい読まないと」と津田さんが答えると、「本を読む、ネットで調べるなんていうのは当たり前。なぜ自分で調べないのか? 自分から情報を掴みに行かないと」と清水さんからもファイナリストたちの甘さを指摘された。
続けて津田さんは「たとえば、戦場で銃を渡されたけど使い方は全くわからない。でもどこかにマニュアル本があるらしい。そうなったら必死で探して読むよね? それと同じことだと僕は思っている。」と、必死になること、考えること、本を読むことの大切さを語った。
今回の座談会を通して、ファイナリストたちはそれぞれ自分の課題と真剣に向き合い、成長していく手がかりを掴んだ様子だった。
決意を新たに残りの約1ヶ月間を駆け抜け、2019年1月末に行われる最終審査に挑む。
「第2回 キミコエ・オーディション」とは
声の仕事はもちろんのこと、舞台・映画など幅広く活躍できる人材を発掘するオーディション。
合格者は東北新社とライデンフィルムが手がける新作TVアニメシリーズでメインキャストとしてデビューが約束されます。
応募総数約1,200名の中から1次審査、2次審査を勝ち抜き、今回ファイナリストに決定した12名は、レッスン形式による3次審査を経て、2019年1月末に開催される最終審査に挑みます。
また公式HPではファイナリストのプロフィールの他、現在ボイスサンプルが公開されており、一般投票の受付が開始されています。1日につき1回の投票が可能で、各ファイナリストが獲得した票数は、最終審査時に加算されます。
いよいよファイナリストが出揃った「第2回 キミコエ・オーディション」。
今後の展開にぜひご注目ください。
公式HP:http://kimikoe.com/
公式Twitter:@kimikoe_info