初披露曲が満載！星見プロダクションのアイドルが集結。「IDOLY PRIDE VENUS STAGE 2022 “約束”」第2部レポート【声グラ独自取材】

スマートフォンゲームの配信開始から１周年を迎えた『IDOLY PRIDE』が、２回目となる単独ライブを７月２日に東京・立川ステージガーデンにて開催。当日は星見プロダクション所属の月のテンペスト、サニーピースをはじめとしたアイドルたちが大集合！　ここでは第２部の模様をレポートする。

対照的な二つのグループ、そして伝説のアイドルのあの曲も

ライブの先陣を切ったのは、川咲さくら（菅野真衣さん）、一ノ瀬怜（結城萌子さん）、佐伯遙子（佐々木奈緒さん）、白石千紗（高尾奏音さん）、兵藤雫（首藤志奈さん）の５人によるグループ・サニーピース。その名の通り太陽のようなオレンジ系の明るい衣装を身にまとって登場した５人は「EVERYDAY! SUNNYDAY!」「サマー▽ホリデイ」の２曲を元気いっぱいにパフォーマンス。「サマー▽ホリデイ」は間奏で「さくら、さくら！」「れーい、れーい！」と各メンバーの名前を読み上げるパートも楽しく、まだまだ声が出せない状況でのライブとはいえステージのアイドルと客席のマネージャー（ファン）の心はがっちり一体となっていた。また、「サマー▽ホリデイ」はこの日がライブ初披露で「やっと今日お披露目できて、とてもうれしいです。皆さんいかがでしたか？」と結城さんがマネージャーたちに問いかけると、会場は盛大な拍手に包まれた。まだ夏が始まったばかりの季節を一気に夏本番へと変えたサニーピースのステージ。MCもわちゃわちゃと盛り上がり、最後はまさに全力全開の「全力！絶対！！カウントダウン！！！」で締めくくった。

次に登場した月のテンペストは、サニーピースとは一転してクールでスタイリッシュな楽曲やパフォーマンスが魅力のグループ。メンバーは長瀬琴乃（橘美來さん）、伊吹渚（夏目ここなさん）、白石沙季（宮沢小春さん）、成宮すず（相川奏多さん）、早坂芽衣（日向もかさん）の５人となっている。青い衣装の５人が姿を現すと、客席のペンライトカラーも一瞬でブルーに染まる。TVアニメ第６話のライブシーンも印象的な「月下儚美」のイントロが流れ出すと客席からクラップが沸き起こり、５人に大きな力を与える。激しくも華麗な歌唱とダンスは月のテンペストの真骨頂。続く「恋と花火」でも彼女たちの作り出す世界観は会場を埋め尽くしたマネージャーたちを魅了していた。とはいえ、月のテンペストもMCになるとわちゃわちゃなのはサニーピースと変わらず。そのギャップも楽しく、キャラクターはもちろんのこと、演じる５人の魅力を再発見できるような時間になっていた。最後は「新曲です」の一言に会場から歓喜の拍手が起きるなか「裏と表」が披露された。

月のテンペストのステージが終わると会場は暗転。すぐに次のアイドルが登場するかと思いきや、流れてきたのはLizNoirのリーダー・神崎莉央（戸松遥さん）の声だった。

「皆さん、今から一つ、私のお願いを聞いてほしいんです。特別に聴いてもらいたい歌がある。LizNoirではない、あるアイドルの曲です」

その言葉に、琴乃の声も続く。

「今から歌う曲は姉に届くように、心を込めて歌います」

そう言って二人が告げた歌のタイトルは「星の海の記憶」。琴乃の姉であり、莉央とはライバルとして競い合った伝説のアイドル・長瀬麻奈の代表曲の一つだ。最初はミュージックビデオが流れるなか、莉央と琴乃の歌声だけが聞こえていたが、途中でステージに灯りがともると、そこには堂々とこの歌を歌い上げる戸松さんと橘さんの姿が！　琴乃が言ったように「心を込めて」歌いきった二人の歌は客席やライブビューイングで見守っていたマネージャーたち、そして天国の麻奈にきっと届いたことだろう。

“青春”の名のもとに集まった、リーダー４人のスペシャルステージ

「星の海の記憶」を受けて、聞こえてきたのはLizNoirのメンバー・小美山愛（寿美菜子さん）、赤崎こころ（豊崎愛生さん）、そして井川葵（高垣彩陽さん）の声。「莉央さんと琴乃さんの『星の海の記憶』、すごく素敵でした！」と愛が感極まっていると、こころはなぜか「莉央さんだけあんなサプライズを用意していたなんて許せません！　こころたちも何かサプライズしたいです～！」と駄々をこねている様子。すると葵が「そう言うと思って、僕と莉央が用意しておいたよ」と言い、こころと愛に“試練”を与える。その試練とは、LizNoirの中では後輩メンバーであるこころと愛が二人だけでステージに立つこと。「いってらっしゃい」と莉央に言われてステージに飛び出した二人はLizNoirの「Shock out, Dance!!」をこころ＆愛バージョンで披露。役の上では後輩の二人だが、演じるのは百戦錬磨の寿さんと豊崎さんということでパフォーマンスの完成度は素晴らしく、こころの決めゼリフのごとくあっという間にマネージャーたちの心をわしづかみにしていた。

続いて登場したのは純白の衣装を身にまとった３人組、天動瑠依（雨宮天さん）、鈴村優（麻倉ももさん）、奥山すみれ（夏川椎菜さん）によるグループ・TRINITYAiLEだ。かわいく可憐に歌い踊るTRINITYAiLEのステージは、まさに王道アイドル。TRINITYAiLEとしてステージに立つのは２年ぶりという３人だったが、そんなブランクは微塵も感じさせず「Aile to Yell」「réaliser」の２曲で会場にさわやかな風を吹き込んでいた。

本編のトリを飾るのは星見プロダクションの10人が集合してのTVアニメOPテーマ「IDOLY PRIDE」と「Fight oh! MIRAI oh!」。月のテンペストとサニーピースに分かれてのステージもそれぞれ見応えがあったが、やはり10人そろってのパフォーマンスは圧巻の一言だった。

アンコールで披露されたのは、ライブ開催直前の6月29日にリリースされた1st EPの表題曲「それを人は“青春”と呼んだ」。月のテンペストの琴乃、サニーピースのさくら、TRINITYAiLEの瑠依、そしてLizNoirの莉央という各グループのリーダーが集結した、とても豪華な１曲だ。実際にステージ上に４人がそろってのパフォーマンスを見られたことは、マネージャーにとって何よりうれしいプレゼントだったに違いない。ラストは再び星見プロダクションの10人が集まっての「サヨナラから始まる物語」で、“約束”のステージは盛大に締めくくられた。

アイドルたちが去った後、会場のスクリーンに映し出されたのは「2023年2月18日、ライブ開催決定！」の文字。次にアイドルたちが向かう場所はパシフィコ横浜・国立大ホール。その日までの期待と希望に胸を膨らませて、マネージャーたちは家路に着いた。

取材・文／仲上佳克

【SET LIST】
M1．EVERYDAY! SUNNYDAY!
M2．サマー▽ホリデイ
M3．全力！絶対！！カウントダウン！！！
M4．月下儚美
M5．恋と花火
M6．裏と表
M7．星の海の記憶
M8．Shock out, Dance!!
M9．The Last Chance
M10．Aile to Yell
M11．réaliser
M12．IDOLY PRIDE
M13．Fight oh! MIRAI oh!
ENCORE
M14．それを人は“青春”と呼んだ
M15．サヨナラから始まる物語