岡本信彦・大橋彩香

朗読劇『ハニーレモンソーダ』岡本信彦さん、大橋彩香さんインタビュー! パンフレット撮影の写真も【声グラ限定】

岡本信彦・大橋彩香

大橋彩香

「羽花ちゃんの“グラデーション”をしっかり見せたい」

――本作に最初に触れたときの印象を教えてください。

大橋 実は『ハニーレモンソーダ』は、以前から友達におすすめされていた作品なんです。でも巻数が多かったので、読みたくてもすぐに読めずにいたんですよ。そんなとき、この朗読劇に「出るかもしれない」と聞いたので、読んでみたら……1日でサクサク読み進められるくらい面白かったです。どんどん次が読みたくなるし、イケメンがたくさんいるし!

――では、そのあたりが面白いと感じるポイントでもあったんですね。

大橋 そうですね! それにみんな性格がいいし、みんなカッコいいし、女の子はかわいいし。視覚的にもめちゃめちゃ楽しめました。

――そんななかで、羽花の印象はいかがでしたか?

大橋 最初はどんくさくて地味な印象なんですけど、もともと芯はある女の子で、ちゃんと明るいんです。界くんと出会ってからは、界くんにも周りの友達にも影響を受けてどんどん勇気を出せるようになっていって、立ち向かう姿も見せるようになります。そんなふうに変わっていく姿がすごく素敵だなと思いました。

――共感できる部分はありましたか?

大橋 気にしいで、自己肯定感が低いところは似ているのかなと思います。似ているからこそ、物語の中で変わっていく姿に勇気をもらえました。

――現状では、どんなふうに演じようと思っていますか?

大橋 内にこもっている羽花ちゃんが、界くんと出会いいろんな世界を知って、少しずつ明るくなっていき、言いたいことをしっかり言えるようになっていくという変化を、グラデーションで見せたいなと思っています。特に、最初のほうをどれだけおとなしく、柔らかくできるかが頑張りどころですね。あと……このラインナップ(キャスト表)を見ると、私の声が一番柔らかくなさそうなんです。だからこそ逆に、芯の強さを出せたらいいなと思います。

――また、今回は朗読劇です。アニメや吹き替えとは違う、朗読劇ならではのこだわりを教えてください。

大橋 朗読劇には絵がなく声だけで伝えなければいけないので、情景が浮かぶように演じようと心がけています。あと、アニメや吹き替えは尺やタイミングが全部決まっていますけど、朗読劇は自由。「どういうテンポでいこうか」「どのくらいの間合いにしようか」と、考えながらやるところも独特だなと思いますね。それに、撮り直しが無く全部一発勝負なので、そういう生感や緊張感を味わいながらやるのもすごく好きです。

――同じ声の芝居でも、演者のみなさんにとっては大きな違いがあるんですね。

大橋 最近は特に、アニメの収録で全員での掛け合いができないじゃないですか。場合によっては、一人ぼっちで録ることもあって「寂しいな」と感じてしまうくらいなんですけど、朗読劇は、登場人物が全員揃ってる状態で、みんなで一緒に掛け合いができるんです。その環境には最近すごくありがたみを感じていますね。朗読劇に出させてもらうたび、「みんなでできて嬉しいなあ」としみじみ思っています。

――最後に、界によってキラキラした学園生活を送るようになる羽花にちなみ、大橋さんの中高生時代のキラキラした思い出を教えてください。

大橋 私、すごい陰キャだったんですけど、陰キャなりに頑張って陽キャの子についていこうとするタイプの人間だったんですよ。体育祭のときはチアリーダーに参加してみたりしたし、文化祭の時もみんなでワイワイ買い出しに行ったりとかしていたし。そういう……「陰キャけど陽キャみたいな気持ちを味わっている時」が、一番キラキラしていたかなと思います。陽キャのみなさんって、ナチュラルに明るいじゃないですか。私はそんなふうにはできないから、エネルギー吸い取られるだけというときもあって、辛い瞬間もあったんですけど、キラキラした思い出を少しわけていただけてよかったなと思います。

――相性云々はあるけれど、いい思い出にはなっていると。

大橋 そうですね! 経験できてよかったなって思います。頑張ってよかったなって。