「声優図鑑」浅見香月

浅見香月「“面白かった”の一言で、頑張ろう!と思えます」【声優図鑑 by 声優グランプリ】

「声優図鑑」浅見香月

キャラクターの裏に隠された声優たちの素顔に迫る、インタビュー企画『声優図鑑 by 声優グランプリ』。

今回登場していただいたのは、『学園アイドルマスター』賀陽燐羽役などで活躍中の浅見香月さんです。「インタビューを受けるにあたって、自分のルーツを書き出してきたんです。キモいですけど(笑)」と、びっしり書き込んだノートを見せてくれた浅見さん。丁寧に詳細に、ここまでの道のりを語ってくれました。

「声優図鑑」浅見香月

浅見香月

あさみ かづき●1月5日生まれ。ラクーンドッグ所属。主な出演作は、アニメ『青のミブロ』(彩芽〈幼少期〉)、ゲーム『学園アイドルマスター』(賀陽燐羽)、『モンスターストライク』(ボクワイヤ)ほか。

公式HP:https://www.raccoon-dog.co.jp/talent/r26-asami.html
X:@kzk_asami_0105

★浅見さんの手書きプロフィール&コメント動画は2ページ目に!

エンタメを作る側の人たちに憧れました

――では、そちらのノートにまとめてくださった声優を目指したきっかけから教えてください。

長くなるんですけど、いいですか……?(笑) 私は、子供の頃からエンタメが大好きなんです。始まりは『ハリー・ポッター』シリーズで、そこから海外のファンタジー小説をたくさん読むようになり、一気に視力が落ちてしまったんですけど、その分エンタメにのめり込む楽しさを知りました。中高一貫の女子校に入ってからは、演劇部に入部しました。「運動部ほど厳しくないけど、緩すぎない部活がいい」と間を取って入部しただけで、最初は正直興味があったわけではないのですが、挑戦してみたらすごく楽しかったし、自分たちの舞台を観た子が「良かったよ」「声がいいね」と褒めてくれたりするのがうれしくて。成功体験の一つとして心に深く刻まれました。

「声優図鑑」浅見香月

――なるほど。ご自身のここまでの人生の中で、声優になるきっかけがいくつかあるのですね。布石のような感じで。

はい。そうして大学に進学し、ふと将来のことを考えた時に、「私、何もできないけど、私にしかできない、面白いことをやりたい!」と漠然と思うようになりました。その時に浮かんだのが、エンタメの世界なんです。小さい頃からエンタメが好きで、本以外にも映画、音楽、アニメとどんどん興味が広がっていたので、このタイミングで「エンタメを作る側の人になりたい!」という夢がバーン!と生まれた感じですね。そして、じゃあ具体的に何をやろうかと突き詰めていく過程で、中高時代の演劇部で感じたやりがいや楽しい記憶がよみがえってきて、「声優に挑戦してみるのも楽しそう!」と思ったんです。……すみません、本当に長々しゃべっちゃいました(笑)。

――いえいえ、でも、そこで浮かんだのが俳優ではなく声優だったのですね。

そうですね。演劇部では自分の体を使って芝居をしていて、その面白さも感じていましたが、もっと自由に、性別も年齢も超えたお芝居をしてみたいという興味があったんです。なので、声だけで多彩に演じ分ける声優業が選択肢に挙がりました。それに演劇部時代、声を褒めてもらえることが多かったのも、理由の一つになっていると思います。

「声優図鑑」浅見香月

――アニメはどんな作品がお好きですか?

最近の作品で、『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』が好きです。というのも、漫画やアニメ、ゲームのない家庭で育ったので、子供の頃はアニメにあまり触れてこなかったんです。ただ、小学校高学年くらいからだんだんと友達の影響を受けて、アニメ、ボーカロイドや漫画の情報を仕入れるようになって。いつの間にかアニメも好きになっていました。ピークは大学生の時で、その流れで『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』を観ました。

――演劇経験があると、親近感が湧くアニメでしょうね。

そうなんですよ! 第1話を観た時に、めっちゃ泣いてしまいました……! このアニメって、舞台に出る側の子たちもいれば、セットを作る子たち、お話を作る子たちも同じ学校にいるんですけど、その描写を観たら中高時代の部活での出来事が一気に思い出されて。夢中になって観ちゃいましたね。

「声優図鑑」浅見香月