キャラクターの裏に隠された声優たちの素顔に迫る、インタビュー企画『声優図鑑 by 声優グランプリ』。
今回登場していただいたのは、『響け!ユーフォニアム3』の上石弥生役、『学園アイドルマスター』の花海佑芽役などで知られる松田彩音さんです。クセになるお芝居ができて歌の活動も行う、エンターテイナーになることが目標と話す彼女。そのユニークなキャラクターに迫りました。
![]() 松田彩音 まつだあやね●7月13日生まれ。ホーリーピーク所属。主な出演作は、アニメ『響け!ユーフォニアム3』(上石弥生)、webアニメ『トニカクカワイイ 女子高編』(紅蛍)、ゲーム『学園アイドルマスター』(花海佑芽)ほか。 公式HP:https://holypeak.com/talent/voice-actor-women/松田-彩音/ ★松田さんの手書きプロフィール&コメント動画は2ページ目に! |
「面白い」が、私にとって一番の褒め言葉なんです
――まずは、声優を目指したきっかけを教えてください。
小さい時にミュージカルの子役の劇団みたいなところに所属していたのですが、当時から演技をすることが大好きで、いつかお芝居に携わるお仕事がしたいと思っていました。声優に興味を持ったのは中学2年生の時で、『七つの大罪』がきっかけでアニメにハマり、たまたま隣の席の子が声優に詳しくて、話を聞いているうちに興味を持ちました。ちなみに『七つの大罪』で好きだったのは、エリザベス役の雨宮天さんです。
――ほかにはどんなアニメにハマったのですか?
『名探偵コナン』は小さい頃から好きで、『銀魂』『この素晴らしい世界に祝福を!』『ひぐらしのなく頃に』なども好きでした。また、母の影響で『聖闘士星矢』も大好きで、「アテナになりたい!」と、中二病を患った時期もありました(笑)。
――中二病ですか(笑)。
今も、かなり引きずっています。『聖闘士星矢』でギリシャ神話に興味を持ち、それをこじらせた結果「私は神になりたい」と(笑)。
――そのマインドはかなり面白いですね(笑)。
ありがとうございます。「面白い」が、私にとって一番の褒め言葉なんです。ファニーという意味での面白さもあるけど、インタレスティングというか、掘れば掘るほどいろんなものが出てくるような、「もっとこの人のことが知りたい」と思っていただける人になりたいので!
――今回の声優図鑑で撮影させていただいた動画コメントでも、「クセになる人になりたい」とおっしゃっていましたね。
はい。私が「また観たい」と思ったり、目に付いたりする方は、個性的で面白いと感じるお芝居をされる方が多い気がするんです。もちろん役者さんは全員大尊敬していますけど、その中でもひと味違った中毒性と言いますか、面白みのある人が出ていると、その作品も観たくなります。自分でもそういう存在になれたらいいなと思っているんです。
――子供の頃、自分は人と違うなと思った経験はありますか?
小学生の時から秀でたものはなく本当に普通で、それがすごく嫌だったんです。「人と違うことがしたい」とずっと思っていました。でも周りの友達や家族に聞くと、「彩音は変わっている」と言われるんですよね。
――周りから変わっていると言われるのは、発言とか行動とか?
どちらもです。精神年齢が低くて、いまだに『おかあさんといっしょ』が大好きで観ているし、学生の時はロッカーがめちゃくちゃ汚くて開けるたびに雪崩が起きていて、見かねた友達がいつもきれいにしてくれていました。また、運動も苦手で一生懸命走っているのに「歩くな!」っていつも怒られていました。悪目立ちしていたのだと思います……。
――そんな松田さんは、2019年に声優事務所のオーディションを受けられましたよね。
声優事務所のオーディションを受けたのは高校1年生の時。実は中学2年生の時にもとあるオーディションを受けて、正式に所属はしませんでしたけど歌やボイトレ、原稿読みのレッスンをしていました。
――家族に声優になりたいと話をした時は、最初から応援してくれましたか?
妹はすごく現実的なタイプなので「そういう世界はうまくいかないから」と、心配していました。母は歌の先生をしているので、私にも表現力を身に付けてほしいと思ったらしく、幼少期の劇団のほかにも合唱団、ピアノ、クラシックバレエ、ジャズダンス、タップダンスなど、たくさんの習い事に通わせてくれたんです。だから声優さんになりたいことを伝えた時も、最初から応援してくれました。父も最初は「よくわからない世界だから」と言っていたけど、最近はライブにも来てくれるようになっています。














