野川さくらさんは、仕事をする上で、努力を重ねながら、周りの仲間を大事にすることを心がけています。
プロフィール
野川さくら のがわさくら……3月1日生まれ。オフィスアネモネ所属。主な出演作はアニメ『D.C.~ダ・カーポ~』(朝倉音夢)、『瀬戸の花嫁』(江戸前留奈)、『らぶドル~Lovely Idol~』(榊瑞樹)、『ローゼン・メイデン』(雛苺)、『マジカノ』(魔宮あゆみ)、新アニメ『スラップアップパーティー‐アラド戦記‐』(リュンメイ・ランカ)出演決定、ナレーション『はろー!あにまる』(NHKハイビジョン)、ラジオ『野川さくら Ciao! Come Sta!』(超!A&G+)ほか。
声優になるのは大変ですが、とても楽しいし、ずっと続けていける仕事なんです。
声優になるきっかけを教えてください。
声優に興味を持ったのは、『マリーのアトリエ』というゲーム作品がきっかけです。絵がかわいいのでやってみたくなって攻略本を買ったら、声優さんたちが載っていて、「声優って、舞台やったり、歌もやれたり、本当に幅広いお仕事ができるんだ、すごい魅力的だな」って思いました。そこから、この声優さんのほかの演技も見てみたくなって探したり、声優雑誌を研究したりと、ゲームから本格的に声優の仕事に興味を持ち始めたんです。あるとき、友達からゲーム会社主催のオーディションに誘ってもらって受けました。それに受かって道が開けたんです。
弟とゲームショップに行ったことや、友達の誘いなど、本当にいろんなきっかけが重なって今の私があると思います。
ふつうは養成所に行って、そこからお仕事があるものだと思うのですが、私はありがたいことに、先にお仕事があったんです。飯塚雅弓さんが出演されていた「アニメパラダイス」でした。そのときはレポーターからスタートしたんですが、私には「声優になりたい!」という夢があったので、現場にいながらいろんな大先輩の仕事現場を見学させていただいたり、勉強しながら養成所にも通わせていただきました。しかし、何度も悔しい思いはしましたね。演技力が追いつかなくて、チャンスはたくさんあったのに、それを自分のものにできなかったんです。
印象に残った作品は?
声優として皆さんに知っていただくきっかけは、きっと『ダ・カーポ』のいちばんはじめの作品のヒロインだと思います。自分にとっても代表的な作品です。
声優を目指すきっかけになった『マリーのアトリエ』の最新作『リーズのアトリエ』にも出させていただきました。声に出して言ったことはなかったんですが、いつか出るぞ! という大きな夢だったんです。それがかなったのは、すごくうれしかったですね。
今後は、どんな夢をお持ちですか?
歌を歌ったり、ライブをやったり、雑誌の表紙を飾らせてもらえたりと、自分が夢に描いていたことは、ほぼやらせていただいたので、新たな夢というよりもそれを継続していくということが自分にとって大事なことです。次の目標は……。「さくら」っていう名前の女の子をやれたらいいな(笑)。あとはゲームがすごく好きなので、ゲームのお仕事をもっとやっていきたいですね。
夢を継続していくのはすごく大事ですが、欲張りになると疲れちゃうので、マイペースでひとつひとつがんばっていくのがいいかもしれません。
声優を続けていくために必要なこと、仕事をするときに心がけていることは?
夢を継続し、努力を怠らないことです。私たちの仕事は、お芝居がいちばん大切。アニメーションやゲームを作っているスタッフさんは長い時間をかけて作っているので、よりいい演技をしてあげたい、そのキャラクターを生かしてあげたい、という想いが大事だと思います。あとは、この仕事はひとりではできない仕事なので、周りのスタッフさんなど、仲間を大事にしていく、思いやりを持つ、ということが本当に大切だと思います。
最後に、なりたい人にメッセージをお願いします 。
なるまでは本当に大変だし、努力も必要ですが、声優というお仕事は、とても楽しいお仕事ですし、ずっと続けていける仕事だと思います。
これから、いろんな壁にぶつかってしまうかもしれませんが、夢をあきらめずに、プロになれるように突進してがんばってください。
私も東京に出てきて何年も経つのですが、長い間この業界でお仕事をさせてもらっていることができて奇跡だなって思っています。現場で皆さんにお会いすることができたら、一緒に素晴らしい作品を創り上げていきましょう。待っています。