前途有望でフレッシュな声優の現在、過去、未来を年表形式で紹介していくこのコーナー。今回は三上枝織さんが登場! 声優を目指すことになったキッカケから学生時代のエピソード、役者としての展望まで、たっぷりと語っていただきました。はたして三上さんが描く未来のビジョンとは?
Profile
みかみしおり ●1月6日生まれ。青二プロダクション所属。
主な出演作は、TV『進撃の巨人』クリスタ・レンズ、『イクシオンサーガDT』エカルラート姫、『ゆるゆり』赤座あかり、『いなり、こんこん、恋いろは』大宮能売神、『シャイニング・ハーツ~幸せのパン~』エアリィ・アーデット、ゲーム『真・三国無双7』関銀屏、『スタプラ!』叶ゆりあ、『Ys SEVEN』アイシャ ほか
三上枝織’s LOOK INTO THE FUTURE
自分が好きなことをトコトン追求します!
Siori’s PAST
10歳
声優という職業を認識
故郷の青森県ではアニメがあまり放映されていなかったが、祖母の家で見た『セイバーマリオネットJ』を見て、近所の本屋で特集しているアニメ雑誌を買う。そこで声優という職業を初めて認識した。
14歳
声優になりたいと決意
保母さんやピアノの先生といった将来のビジョンを並べる中で、「やはり声優になりたい」と強く感じるようになる。この頃、20歳の自分に手紙を出していた。
15歳
高校に入学
入りたかった演劇部が存在しなかったため、放送委員会で委員長を務める。学校を訪れた落語家さんに当日になって「音出しをお願いします」と無茶ぶりをされたのが最大の思い出。
17歳
声優になるための準備を開始
東京アナウンス学院のサマーセミナーに参加し、入学の決意を固める。もともと親には声優になることを反対されていたが、高校3年間をかけて説得するに至った。
18歳
上京して東京アナウンス学院に入学
初めて触れる芝居の世界に没頭。隣の部屋に迷惑をかけないように公園で滑舌の練習をしていたとき、お婆さんに「いつも頑張ってるわね。私も昔アナウンサーを目指していて…」と声をかけられて意気投合。それがキッカケで“東京は怖い場所”というイメージも払拭された。ラジオ『智一・美樹のラジオビッグバン』のアシスタントに大抜擢。初の大きなお仕事で、トークの大変さを実感する。関智一さんや長沢美樹さんとの過激な会話は楽しかった。
成人式
昔の自分から手紙が届く
昔預けていた20歳の自分へのメッセージが届く。「つらくても目指すことに意義がある」という言葉にビックリ。自分の好きなことをトコトン追い求めていこうと誓う。
20歳
青二プロダクションに所属
所属して初のお仕事は『しゅごキャラ!! どきっ』。優しい先輩たちからの指導もあり、少しずつ声優としての仕事になじんでいく。向上心は現在もグングン上昇中!
Siori’s FUTURE
22歳
さらなる役の獲得を目指して
メインキャラクターではなく、作品をサポートするキャラクターを多数演じるのが目標。いきなり主役を目指すのではなく、コツコツ地道に役者として活動したいというのが“らしさ”なのかも?
25歳
新境地の開拓
今までは年相応の役を演じることが多かったが、この頃までには色気のある役を演じてみたいと思っている。人間ではないマスコット的なキャラクター(とくに猫)にも憧れが。また、幼い頃にピアノをずっと習っていたという経験を活かして、音楽にも取り組んでみたい。目標は子供にも感銘を与えられるような曲を歌うこと。
29歳
安定したキャラクター像を確立
この頃までには物語の中核をなすようなキャラクターを演じたり、ナレーション方面でも活躍したり、ジャンルを問わずに仕事をしていたい。ラジオパーソナリティーとしても積極的に活動し、津軽っ娘ならではの三味線を使った“和風の弾き語り”にもチャレンジしたい。
30歳
『声優グランプリ』を見返して唖然とする
昔を懐かしもうと『声優グランプリ』を見返す。そして、感傷に浸る。
40歳
マンチカン(猫) を家で飼う
短足の猫として人気の高いマンチカンにベタ惚れ。役者として活動しつつ、猫カフェを経営することも視野に入れている。
死ぬまで
とにかく人生をエンジョイ!
“やりたいと思ったこと”に向かって突っ走るのが基本方針。決まったレールの上を走るのではなく、自由気ままに自分が夢中になれることを追い求めていく。最後まで人生を楽しんでいくのが目標。
三上枝織を知る10の質問
自分の性格や特徴を分析すると?
周りからは「自由だよねぇ~」とか「マイペースじゃない?」ってよく言われます。もしかしたら自分のしゃべりのテンポが遅いからかもしれませんが…。あと、いつも小刻みに揺れているのが特徴みたいです。風に吹かれる感じでユラユラと(笑)。一方で頑固な部分もあるみたいで、声優になろうと決めたときも親に対していっさい譲りませんでした。
好きな食べ物は?
最近は、イカ焼きです。青森県民のイカ焼きは居酒屋で出てくるみたいに切れて食べやすくなってるんですが、東京では切れていなくてカルチャーショックを受けました。
インドア派? アウトドア派?
アウトドア派! 休日も友達と遊んだり、買い物をしたり。自然が好きなので公園に足を運んだりもします。遠出も大好きで、ちょっと前に江ノ島に行ったときは本当に楽しかったですね。海もあって、猫もたくさんいて、おいしいイカ焼きもあって(笑)。
トラウマになっていることは?
中学生のころ、海で溺れて家族に助けを求めたことがあったんですが…誰も助けてくれなくて、結局自力で生還しました(笑)。それ以来、浮き輪なしでは沖まで行けません。
よく読んでいる本は?
昔から『声優グランプリ』さんは読んでいました(笑)。ただ、本屋で買うと地元に人に声優という仕事に興味を持っているのがバレてしまうのが恥ずかしくて……。定期購読を申し込んでコッソリ読んでいました。
好きな映画のジャンルは?
話題になっている作品はあまりハズレがないと思うので、邦画洋画問わずに積極的に見ちゃいます。『ナルニア国物語』とか『パイレーツオブカリビアン』のようなファンタジー冒険モノはとくに好きですね。
これまで演じた役の中で最も印象に残っているのは?
『けんぷファー』の西乃ますみちゃんは、すごく活発で私にないものをたくさんもっている役だったので印象に残っています。演じるにあたっていろいろと悩みましたが、音響監督さんに「オーディションでやった感じで大丈夫ですよ」と言われたおかげでリラックスして演じることができました。
今まででいちばんうれしかったことは?
ファンの方から手紙をいただいたことですね。じつは私自身もファンレターを出そうとして、何回も書き直したり、出そうか出さないか迷ったり葛藤した記憶があります(笑)。だからこそ、お手紙を通じて皆さんの思いを強く感じますし、すごく幸せだなぁって。
人前に出るのは得意ですか?
内気で緊張することが多いのであまり得意ではないのですが、ファンの方と触れ合えるのは楽しいですね。「もっとがんばろう」というパワーをもらえる気がしますし! 機会があれば皆さんの前で歌も歌ってみたいです。
座右の銘は?
「私らしく行こう」。誰にどんなことを言われても自分のペースを崩さないように心掛けています。自分自身も楽しんで、皆さんにもその気持ちを届けられたら最高です。
From 三上枝織
三上枝織
「声優としてはまだまだ新人ですが、アニメのお仕事はもちろん、ラジオのパーソナリティーに音楽活動にと……活動を限定せずにさまざまなチャレンジをしていきたいと思っています。夢中になれることを見つけたら、そこに向かって全力で突っ走っていくつもりなので、温かい目で見守ってやってください。どうか応援宜しくお願いします。」