原作漫画の連載開始から25年の時を経てTVアニメ化された『うしおととら』で主人公・蒼月潮を演じて注目を集めた畠中祐さん。 ご両親共に役者という芸能一家に生まれ、小学生で声優デビューした畠中さんですが、素顔は潮と同じくらいにまっすぐな青年です!
Profile
はたなか たすく8月17日生まれ。賢プロダクション所属。 主な出演作はアニメ『バッテリー』(永倉豪)、『うしおととら』(蒼月潮)、『遊☆戯☆王ZEXAL』(九十九遊馬)、『ナルニア国物語』シリーズ(エドマンド・ペベンシー)ほか
畠中祐’s LOOK INTO THE FUTURE
ひとつひとつの仕事に向き合って、大切に、懸命にやっていきたいと思います
Tasuku’s PAST
3~5歳
「役者になる」と思い始める
小さい頃から周りが舞台とか役者のことばかりだったので、職業選択がそれしかないという感じでしたね。みんなが「ウルトラマンになりたい」と言っているなかで僕は「ウルトラマンを演じる役者になりたい」という意識がつねにありました。
11歳
『ナルニア国物語』で声優デビュー
母親の友達がオーディションの情報を教えてくれて、芝居をしたかったのでチャレンジしました。初めての現場はわからないことだらけでしたが、楽しかったです。ひとりでの収録だったので掛け合いの楽しさはまだわからなかったですね。
13~15歳
バスケに打ち込んだ中学時代
声優の仕事は年に1~2回くらいで、あとは普通の中学校生活を送っていました。部活は「モテたかった」という理由でバスケ部に。小学校のときに太っていたのが一気に10kgぐらい痩せましたけど、大してもてませんでした(笑)。
12歳
深夜ラジオにどっぷりハマる
小学校の高学年からぼんやりとアナウンサーになりたいなと思っていたのですが、中学に入ってからはラジオのニュース読みがかっこいいなと思うようになって。中学時代はラジオアナウンサーになりたいと考えていました。
16歳
『遊☆戯☆王ZEXAL』のオーディションに合格
高校1年の終わりくらいから『遊☆戯☆王ZEXAL』に携わらせてもらいました。今までずっとひとりでの収録だったのが、役者さん全員と同じブースで録ることになり、緊張もしたんですけど、いい意味で心をグラグラ動かされましたね。
18歳
声優を続けていく決意をする
声の仕事とまっすぐ向き合って、本気でやっていきたいと思えるようになったんです。大学も芝居を学べるところを選んで、高校卒業と同時に事務所を探して賢プロダクションにお世話になることを決めました。
19~20歳
事務所に入って初仕事
事務所に入って初めてもらった仕事は外画でした。そこでの経験は自分の中で大きかったと思っています。アニメ以上に素で演じないといけないというか、まず掛け合いを大事にしようと思わせてくれたのは外画でしたね。
Tasuku’s FUTURE
22歳
いっぱい旅をしたい!
大学生のうちに青春18きっぷで日本一周したいです。誰かと行くのもいいけど、ひとり旅も最高ですよね。物思いにふけったり、読書をしながら外の景色を見たり、方言が変わっていくさまを耳で聴いたりしたいです。
25歳
アニメと外画を両立していたい
アニメも外画もどちらもレギュラーをもちながら、コンスタントに芝居ができているようになりたいです。でも安定はしたくない! つねに動かされる感性を持っていたいです。
30歳
後輩にぶつかっていきたい
『遊☆戯☆王ZEXAL』とか『うしおととら』のときの僕みたいな人が現場に入ってきたときに、ちゃんと先輩からもらったものを返せるような人になりたいです。でも、何かを教えるというようなおこがましいことじゃなくて、後輩にちゃんと向き合って、ぶつかっていく。決して後輩を育成していくということではないです!
35歳
家族をもちたい
家族というものを作っていくのは、とても難しいことだと思うので、それを大人になって経験してみたいです。子供が生まれたら、一緒にいっぱい出掛けたい(笑)。休みがあったら外に出て子供と遊んでいたいですね。
40歳
舞台の演出に挑戦
20代から30代まで、ずっと舞台は並行してやっていきたくて、40代くらいになったら演出をしてみたいです。せっかく今、大学で舞台演出とかも学んだりしているので、役者とは違う視点で芝居というものとかかわれたら面白いのかなと思います。
??歳
最後まで役者でいたい
死ぬ5日前まで仕事をしていたい。治らない病気だったら入院しないで舞台に立ちたいし、マイク前に立ちたい。いよいよ現場に迷惑をかけるとなったときにベッドに入ってこっそり死にたいですね。役者としては死ぬまで安定したくないと思います。技術を身につける以上に、ずっと磨いていたいのは心です。
畠中祐を知る10の質問
ニックネームは?
『にゃんころり』というWebアニメで「ハタ」という猫のキャラクターが生まれて、その呼び方が定着して「ハタ」と呼ばれることが最近は多いですね。あとは基本的に「たすく」。「たっくん」とかありそうなんですけど、なかなか言われたことないです。
自分の性格を一言でいうと?
頑固!いい意味でも、悪い意味でも、変わらないところはずっと変わらないです。
趣味は?
散歩は趣味っていえるのかな? でも、休みの日は必ず外に出ています。美術館に行ってみたり、公園をひとしきり歩いたり、服を探してみたりとか、散歩は楽しいですね。
好きな映画は?
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とか『インディ・ジョーンズ』とか子供心ながら好きでした。大人になってからは『(500)日のサマー』が好きで、4回くらい見ましたね。あとはジブリ、ディズニー全般と、いっぱいあります。
好きな食べ物は?
寿司! 焼肉!! 子供の頃から変わってないなあ(笑)。最近はえび天そばにハマっています。
嫌いな食べ物は?
玉ねぎがダメです。子供の頃、リンゴと間違えて生の玉ねぎをかじった記憶があるんですけど、もうたまらなく気持ち悪くなっちゃって……。今でもこれだけは苦手です。
好きな一般教養科目は?
哲学が好きでしたね。プラトンとか、アリストテレスとか、わけわからないなりに勉強しました。ぜんぜんできないんですけど、わかりやすい本を読むと面白いんですよね。
何フェチですか?
くびれ! 女性とすれ違ったとき、服の上からでもキュッとなっているのがわかるとドキドキします(笑)。
好きなアーティストは?
スキマスイッチさんは中学校の頃からずっと変わらず好きですね。槇原敬之さんは母親が好きな影響があってずっと聴いています。最近は洋楽も好きです。英語はぜんぜんわからないですけど(笑)。
座右の銘は?
「当たって砕けろ!」。これは母親がよく使っていたのかな? ちょっと恥ずかしい言葉だと思っていたんですけど、年齢が上がるにつれて役者の基本姿勢だと思えるようになって、これからいろいろチャレンジしていくうえでの座右の銘にしています。
From 畠中祐
畠中祐
まだまだ役者としては成長途中で、不安定なところも未熟なところもいっぱいありますが、それでもひとつひとつの仕事に向き合って、大切に、懸命に、吸収しながらやっていきたいと思います。スローペースになるかもしれないんですけど、立派に成長できたときに恩返しができるよう、今からがんばりたいと思います!!