このコラムは緒方佑奈さんが経験した「はじめて」を写真やコメントとともに毎月紹介します!
皆さん、こんにちは。 緒方佑奈です⛩✨️
今日から2月! 寒い日が続いておりますが、皆さん体調は変わりないでしょうか?? 私は寒いのが苦手なので、モコモコの極暖ベンチコートを購入しました🥶🍃 本当に暖かくて(むしろ暑いまである笑)、冬の散歩も怖いものなしです✌️
さて、今月のコラムは、今年”はじめて”行った美術展のお話です🎨
数年前に絵画の魅力を知ってから、定期的に美術館巡りをするようになった私…
2023年は絵画のみならず、石の展示や、書道展など、幅広い展示を見てきました👀✨️
表現方法は違えど、どの展示会もとっても楽しくて、 「作品が展示されている空間自体」や、 「作品の意図を自分なりに解読する行為」が 好きなんだなぁと、自分の”好き”の輪郭を知ることが出来ました☺️
そんな中、先日行った「キース・ヘリング展」で、さらに自分の”好き”を発見できたので、今日はその事についてお話しようと思います!
話を始める前に、まずは大まかな紹介を。
〜うーなmemo✍️〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
キース・ヘリングは1980年代のアメリカ美術を代表するアーティスト🎨 作品はシンプルな線と色で構成されており、 ポップでコミカルな印象🍿✨️ 世界中にファンがいて、日本でも、「中村キース・ヘリング美術館」という美術館があったり、有名ブランドのTシャツにヘリングの絵が使われたりと、根強い人気を誇る👕👚 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
…私も、展示会に行ってから気付いたんですが、 「キース・ヘリングの絵、見たことある!」 って人が、実は多いんじゃないかと思います🧐 (あのTシャツの柄、ヘリングの作品だったのか!ってなったりした。)
赤青黄みたいな明るい色使いで、チラッと目に入るだけでも可愛いし、 ビジュアル言語として、絵を読み解いたり、社会への強いメッセージを感じたり、、
これは好きになっちゃうなぁ…って要素が多分にあるヘリングの作品🤦♀️
魅力を語りだしたらキリがないですが、中でも私の印象に残ったのが、彼の経歴、特に下積み時代の、出始めの頃のエピソードです。
画家が有名になるルートっていくつかあって、 何かの展示会に出品してパトロンを得る、とか 既に有名な画家に弟子入りする、とか がよくあるパターンとして挙げられるんですが、
ヘリングは全く違いました…😳
彼は、なんと、電車の広告版を使ったんです🚃‼️
どういう事かと言いますと… 当時、ニューヨークの地下鉄構内には、沢山の広告板があり、使われていない広告(空き看板)には、黒い紙が貼られていました。 彼はその黒い紙をキャンバスにして(!!) 白いチ ョークで素早く作品を描き上げ(!!) 名を知れ渡らせていったんです…! (サブウェイ・ドローイングというらしい✍️) (アルバイトに向かうまでの電車でやっていたというから驚き…🙄)
決して褒められた行為じゃないけれど… 認知戦略としてはめちゃくちゃ優れた一手だと思って震えました。
ニューヨークの地下鉄って、 沢山の人が利用するし(人の数○) 広告版に貼れば検索しなくても目に入るし(検索の壁突破○)
空きの広告にチ ョークで描いた点も、 (何度も言います。違反です⚠️が、) 広告を剥がせば元通り&チ ョークで直ぐに消える ものだったので、当時のニューヨーカーに受け入れられた(好感度・ファン○)みたいなんですよね💡
※ちなみに… 警察には何度も捕まっていたみたいです💦 けど警官にも彼のファンが多くて、すぐに釈放されていたって調べたら出てきました🤣
ネックになるのは、 ・作品にかけられる時間が短いこと ・使える道具が限られていること、だけど、 その制約があったから、逆に、彼の作品スタイルが強化された気がしていて。
短い時間で描く=端的に、伝えたいことだけ描く ➡️ビジュアル言語のクオリティアップになるし
使える道具が限られる=シンプルな線と色使い ➡️彼の作品だとひと目でわかる(スタイルの定着)
みたいなことを思って…🤔
ヘリングがどこまでの事を想定して行ったのかは分かりませんが、 これらの経歴を知ることで、ヘリングの作品をより一層、味わえるようになった気がします🌸
例えば、この絵ひとつ見ても、、
(1988年に制定されたナショナル・カミングアウト・デーのために描かれた作品で、 自分のセクシュアリティをカミングアウトしてもいいんだよ🌱というメッセージが込められています。)
セクシュアリティをカミングアウト出来ていない状態=クローゼットに籠る、と表現されることから、
クローゼット(暗闇の部屋)から、外(色のある世界)へ出ていく人を描いているとされるんですが、
この絵1枚を見ても、 どこをどう切り取るか、 どんな風に表現するか、の発想力がずば抜けて凄いなぁと感動するし、
この発想が出来るようになったのって、 下積み時代、電車の中で、 “限られた環境の中で、工夫して表現する”を徹底してやったからかなぁ…みたいに、 絵の外側の事まで想いを馳せれたりもして😌💭
見当外れな考察?かもしれないけれど、
ヘリングの歴史を知ったから、 作品について考える時間が増えたし、 考えた分だけ、 “作品をより一層好きになれた” という私の気持ちは本当で。
“人”を知って、”作品”をもっと好きになる というのも、アートの楽しみ方の一つとして素敵だと思いました🌸
“好き”は濃い方が、人生楽しい気がするので😆✨️
2024年も、沢山の人や作品に触れて、好きを深めていきたいです(*^^*)
あ!ちなみに! 「キース・ヘリング展」は2月中旬頃までやっているみたいなので、ご興味のある方は是非、足を運んで見てください✨️
ではでは、ここまで読んで下さってありがとうございました💙 次回もお楽しみに⛩ |
次回の更新は、3月のはじめて! 2024年3月1日(金)予定です! お楽しみに♪
緒方さんに質問!
Q:2月はバレンタイン、チョコレートの祭典があります!緒方さんはどんなチョコレートがお好きですか?(福岡県・天ノ空レトロスペクト)
チョコレート、実はよく食べていて…♡
ブラックサンダーの至極バターやフェレロロシェがお気に入りです🫶
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おがたゆうな
7月31日生まれ。広島県出身。アイムエンタープライズ所属。主な出演作はアニメ『CUE!』(月居ほのか)、ゲーム『テイルズ オブ ルミナリア』(ミシェル・ブーケ)、ニコ生『利根健太朗・緒方佑奈の検証TV!』、『緒方佑奈のおおがた育成計画』ほか。
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