緒方佑奈

緒方佑奈のはじめての〇〇 第52回

緒方佑奈

このコラムは緒方佑奈さんが経験した「はじめて」を写真やコメントとともに毎月紹介します!

皆さん、こんにちは。

緒方佑奈です⛩✨️

 

今日から2月!

寒い日が続いておりますが、皆さん体調は変わりないでしょうか??

私は寒いのが苦手なので、モコモコの極暖ベンチコートを購入しました🥶🍃

本当に暖かくて(むしろ暑いまである笑)、冬の散歩も怖いものなしです✌️

 

緒方佑奈

 

さて、今月のコラムは、今年”はじめて”行った美術展のお話です🎨

 

数年前に絵画の魅力を知ってから、定期的に美術館巡りをするようになった私…

 

2023年は絵画のみならず、石の展示や、書道展など、幅広い展示を見てきました👀✨️

 

表現方法は違えど、どの展示会もとっても楽しくて、

「作品が展示されている空間自体」や、

「作品の意図を自分なりに解読する行為」が

好きなんだなぁと、自分の”好き”の輪郭を知ることが出来ました☺️

 

そんな中、先日行った「キース・ヘリング展」で、さらに自分の”好き”を発見できたので、今日はその事についてお話しようと思います!

 

緒方佑奈

 

話を始める前に、まずは大まかな紹介を。

 

〜うーなmemo✍️〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

キース・ヘリングは1980年代のアメリカ美術を代表するアーティスト🎨

作品はシンプルな線と色で構成されており、

ポップでコミカルな印象🍿✨️

世界中にファンがいて、日本でも、「中村キース・ヘリング美術館」という美術館があったり、有名ブランドのTシャツにヘリングの絵が使われたりと、根強い人気を誇る👕👚

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

…私も、展示会に行ってから気付いたんですが、

「キース・ヘリングの絵、見たことある!」

って人が、実は多いんじゃないかと思います🧐

(あのTシャツの柄、ヘリングの作品だったのか!ってなったりした。)

 

赤青黄みたいな明るい色使いで、チラッと目に入るだけでも可愛いし、

ビジュアル言語として、絵を読み解いたり、社会への強いメッセージを感じたり、、

 

これは好きになっちゃうなぁ…って要素が多分にあるヘリングの作品🤦‍♀️

 

魅力を語りだしたらキリがないですが、中でも私の印象に残ったのが、彼の経歴、特に下積み時代の、出始めの頃のエピソードです。

 

画家が有名になるルートっていくつかあって、

何かの展示会に出品してパトロンを得る、とか

既に有名な画家に弟子入りする、とか

がよくあるパターンとして挙げられるんですが、

 

ヘリングは全く違いました…😳

 

彼は、なんと、電車の広告版を使ったんです🚃‼️

 

どういう事かと言いますと…

当時、ニューヨークの地下鉄構内には、沢山の広告板があり、使われていない広告(空き看板)には、黒い紙が貼られていました。

彼はその黒い紙をキャンバスにして(!!)

白いチ ョークで素早く作品を描き上げ(!!)

名を知れ渡らせていったんです…!

(サブウェイ・ドローイングというらしい✍️)

(アルバイトに向かうまでの電車でやっていたというから驚き…🙄)

 

決して褒められた行為じゃないけれど…

認知戦略としてはめちゃくちゃ優れた一手だと思って震えました。

 

ニューヨークの地下鉄って、

沢山の人が利用するし(人の数○)

広告版に貼れば検索しなくても目に入るし(検索の壁突破○)

 

空きの広告にチ ョークで描いた点も、

(何度も言います。違反です⚠️が、)

広告を剥がせば元通り&チ ョークで直ぐに消える

ものだったので、当時のニューヨーカーに受け入れられた(好感度・ファン○)みたいなんですよね💡

 

※ちなみに…

警察には何度も捕まっていたみたいです💦

けど警官にも彼のファンが多くて、すぐに釈放されていたって調べたら出てきました🤣

 

ネックになるのは、

・作品にかけられる時間が短いこと

・使える道具が限られていること、だけど、

その制約があったから、逆に、彼の作品スタイルが強化された気がしていて。

 

短い時間で描く=端的に、伝えたいことだけ描く

➡️ビジュアル言語のクオリティアップになるし

 

使える道具が限られる=シンプルな線と色使い

➡️彼の作品だとひと目でわかる(スタイルの定着)

 

みたいなことを思って…🤔

 

ヘリングがどこまでの事を想定して行ったのかは分かりませんが、

これらの経歴を知ることで、ヘリングの作品をより一層、味わえるようになった気がします🌸

 

 

例えば、この絵ひとつ見ても、、

 

緒方佑奈

 

(1988年に制定されたナショナル・カミングアウト・デーのために描かれた作品で、

自分のセクシュアリティをカミングアウトしてもいいんだよ🌱というメッセージが込められています。)

 

セクシュアリティをカミングアウト出来ていない状態=クローゼットに籠る、と表現されることから、

 

クローゼット(暗闇の部屋)から、外(色のある世界)へ出ていく人を描いているとされるんですが、

 

この絵1枚を見ても、

どこをどう切り取るか、

どんな風に表現するか、の発想力がずば抜けて凄いなぁと感動するし、

 

この発想が出来るようになったのって、

下積み時代、電車の中で、

“限られた環境の中で、工夫して表現する”を徹底してやったからかなぁ…みたいに、

絵の外側の事まで想いを馳せれたりもして😌💭

 

見当外れな考察?かもしれないけれど、

 

ヘリングの歴史を知ったから、

作品について考える時間が増えたし、

考えた分だけ、

“作品をより一層好きになれた”

という私の気持ちは本当で。

 

“人”を知って、”作品”をもっと好きになる

というのも、アートの楽しみ方の一つとして素敵だと思いました🌸

 

緒方佑奈

 

“好き”は濃い方が、人生楽しい気がするので😆✨️

 

2024年も、沢山の人や作品に触れて、好きを深めていきたいです(*^^*)

 

あ!ちなみに!

「キース・ヘリング展」は2月中旬頃までやっているみたいなので、ご興味のある方は是非、足を運んで見てください✨️

 

ではでは、ここまで読んで下さってありがとうございました💙

次回もお楽しみに⛩

次回の更新は、3月のはじめて! 2024年3月1日(金)予定です! お楽しみに

緒方さんに質問!

Q:2月はバレンタイン、チョコレートの祭典があります!緒方さんはどんなチョコレートがお好きですか?(福岡県・天ノ空レトロスペクト)

チョコレート、実はよく食べていて…♡

ブラックサンダーの至極バターやフェレロロシェがお気に入りです🫶

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    おがたゆうな
    7月31日生まれ。広島県出身。アイムエンタープライズ所属。主な出演作はアニメ『CUE!』(月居ほのか)、ゲーム『テイルズ オブ ルミナリア』(ミシェル・ブーケ)、ニコ生『利根健太朗・緒方佑奈の検証TV!』、『緒方佑奈のおおがた育成計画』ほか。
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