キャラクターの裏に隠された声優たちの素顔に迫る、インタビュー企画『声優図鑑 by 声優グランプリ』。
今回は、『日々は過ぎれど飯うまし』の河合まこ役や、『ささやくように恋を唄う』の木野ひまり役などで知られる、嶋野花さんにお話をうかがいました。
しまのはな●8月17日生まれ。アクセルワン所属。主な出演作は、アニメ『日々は過ぎれど飯うまし』(河合まこ)、『ささやくように恋を唄う』(木野ひまり)、『わんだふるぷりきゅあ!』(蟹江)、ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』(ヴィクトワールピサ)ほか。 公式HP:https://axl-one.com/talent/shimano.html ★嶋野さんの手書きプロフィール&コメント動画は2ページ目に! ★声優図鑑未掲載のカットを含むブロマイド10種も販売中! 《ブロマイド販売期間》 |
「声優みたいな声」と言われ、職業の選択肢が増えました
――まずは、嶋野さんの幼少期のことを教えてください。どんな子供でしたか?
小学校に上がるまでは、とにかく元気いっぱいの子供でした! 男の子みたいにわんぱくで、戦隊ごっこのような遊びも好きで、おしとやかさは1ミリもないガキ大将みたいな子だったと母から聞いています(笑)。物心ついた頃には落ち着いていましたね。
――兄妹の影響で、わんぱくに?
いえいえ、私、一人っ子なんです。ただ、父はお兄ちゃんのような存在でした。子供の私と同じテンションで接してくれて、食べ物の取り合いをしたりささいなことでケンカをしたりしていました(笑)。両親を名前で呼ぶような家庭なので、一般的な家族よりは距離が近いのかもしれません。
――素敵なご家族ですね。では、アニメを好きになったのはいつ頃ですか?
小学校に入った頃から、夕方のアニメや土日の朝に放送しているアニメを欠かさず観ていました。当時は、放送しているアニメは全部観る!みたいな感じで、特定の好きな作品があるわけではなかったんです。それから時がたち……小学校4年生くらいからだんだんと個々のアニメ作品に興味が湧いてきて。好きな作品も見つかるようになりました。
――特に好きだった作品は?
『FAIRY TAIL』です。あとは『獣の奏者エリン』も好きでしたし、『BLEACH』『NARUTO』『家庭教師ヒットマンREBORN!』なども好きで片っ端から観ていました。『しゅごキャラ!』のような少女漫画系のアニメも大好きでしたが、観ている本数でいうと少年漫画系のアニメのほうが多かったです。
――アニメを観るようになったきっかけも、お父様ですか?
いえ、アニメが好きなのは母なんです。実は母は私の“プロデューサー的存在”で、思えばこの頃から母のプロデュースは始まっていたのかもしれません。
――では、声優に興味を持ったきっかけは何でしたか?
ある時『獣の奏者エリン』と『銀魂』に、同じ声優さんが出ていると気づいて。そこで初めて「そっか、アニメのキャラクターに声を吹き込んでいる人がいるんだ」と認識し、声優という仕事を知りました。そんな時に、同じ学校に通っている男の子から「声優みたいな声してる」と言われたんです。当時の私の声は今よりもずっと高くて、“ぶりっ子”と言われることもあるくらいでした。もともとポジティブな性格なので、“ぶりっ子”と言われたところで落ち込むことはなく、「ぶりっ子じゃないし!」と言い返していたんですけど、声優を認識したばかりの私にとって、「声優みたいな声」は、いい意味で心に響いたんですよね。
――どうしても意識しちゃいますね。「もしかして、向いている?」と。
そうなんです。その男の子は“ぶりっ子”の延長でからかったつもりだと思うのですが、私からすると職業の選択肢が一つ生まれた瞬間になりました。感謝ですね!
――ちなみに、当時の将来の夢は何でしたか?
小学生までは獣医になりたいと思っていました。動物が好きなので、動物に関わる仕事に就きたいと思っていたんです。その頃は本を読みあさって犬種を覚えたり、動物がなりやすい病気をノートにまとめたりしていました。ただ中学生になると、アニメへの興味がどんどん膨らんでいって……いつしか「声優になりたい」「なろう!」と思うように。中学の卒業アルバムの寄せ書きには、「花、声優頑張れ!」と書かれるくらい、周りにも言っていました。
――では、養成所に入ったのはいつ頃ですか?
高校卒業後です。本当は、高校と並行して養成所にも通おうかなと思っていたのですが、母と「高校3年間は、普通に高校生として過ごそう」という話をしたんです。高校生活って、その時期にしかできないじゃないですか? それに、高校生活で培ったものは、きっと経験値になるはずですし。早く動き出したい気持ちもありましたが、まずは高校生活を楽しんで、卒業後に養成所に通い始めました。
――なるほど。そうして入ったのは、現在の所属事務所に付属した養成所だとか。ここを選んだ理由は?
選んだのは、母なんです。
――お母様こと、プロデューサーが。
はい(笑)。演技経験がないと入れない養成所もあるので、「演技未経験の私が入れて、なおかつクラスの人数が多くないところがいい」という条件のもと二人で探して、母が見つけたのがこの養成所でした。実際に通ってみて……“自分を客観視する力”が身に付きました。自分のお芝居を客観的に聴くと「私、こんなに読み方が下手なんだ」「もう少し、ここを変えてみよう」と変えるべきところがわかるんですよね。そうして、表現力が成長していったように思います。あとは、台本に沿って行われる決められた流れでありながら、まさに今、その時間を生きているような“予定調和になっていない表現”こそがお芝居なんだと気づくこともできました。養成所で学んだ3年間で、さまざまな気づきを得られましたね。













