このコラムでは、大塚さんの日常を写真とコメントでまったりと紹介します。
感謝を忘れず突然ですが、3年と少しやらせていただきました『たけおさんぽ』、今回で最終回になります! まだまだ若造ですが、振り返れば色んな出会いがありました。折に触れて思うのですが、人生って本当に何が起こるか分からないんだなと。能動的でも受動的でも、気づいて踏み出すかどうかだけできっかけというものは沢山転がっているんだと思います。 僕が子供の頃にサッカーを始めたのは、近所のお兄ちゃんに「ちょっと見学するだけでいいから!」と言われて、嫌々地元のサッカークラブの練習について行ったら、そのままいつの間にか練習に加わっていたのがきっかけだったと記憶しています。誘った張本人がすぐに辞めたのは未だに納得いってません(笑)。結局、競技としては高校3年の春まで続けるくらい好きなものになりました。ゲームは元々好きでしたが、特に好きなジャンルであるRPGにハマったきっかけが友達の家で見た「ファイナルファンタジーIX」でした。あの時のワクワク感と友達が飼っていた犬がめちゃくちゃ可愛かったのを今でも覚えています。ここからざっくり振り返ると、良い先生に出会えたこともあって、中学3年生頃の夢は学校の先生、せっかくここまでスポーツやってきたのならと、高校3年生になるとアスレティックトレーナーなどのスポーツ関係の仕事を目指すようになりました。 しかし、せっかく大学に進学させてもらったのにも関わらず、その目標もだんだん薄れていってしまいました。様々な要因はあるにせよ、あの頃の自分はどんどん良くない方向にいっている感じでした。非行に走るとかそういう風じゃなく、なんかこう、目の前のことから逃げ続けているような、そんな、ね、ほら、なんとなく読み取ってください(笑)。要するにはっきりとした夢も目標もなかったんですよね。そんな時期にちょうど就活なるものが本格的に始まろうとしていました。とりあえず取り組んでみるものの、周りとの温度差も増すばかり。さらにそこへ、本格スタート初日に出鼻を挫かれる出来事が起こってさあ大変。モチベーションはほぼゼロに。思い返すと、ここが、僕のこれまでの人生で最も重要な分岐点かもしれません。この直後、声優になりたい!と思い立つのですが、今でも、この状態から声優を目指し始めた大きなきっかけはなんだと問われても、はっきりした答えは返せません。ただ、日々、積み重ねなんだなと思います。このターニングポイントに至るまでの何かひとつでも欠けていたら、もしかしたら今の声優としての僕はいないかもしれません。人生何が起こるかわからないという生き証人です(笑)。だからこそ、この世の中に無駄なものはないんだなと思います。屁理屈ですが、自分がそれを無駄と思うかどうかだと、僕は考えます。声優になって経験を積むごとに、それを実感します。だからといって、全部を拾っていく必要もないとは思いますが、視野は広く持っていたいものですね!そして、ここまで自分を作り上げてくれた出会いに感謝を忘れず。 最終回、なんだかすごく真面目な話をしてしまいましたね。ですが、毎回毎回こんな感じで、好きなことを思いのままに綴らせていただけて、本当にありがたい場所でした。あと、色々学ばせていただきました。あ、これは書かないほうがいいんですね…!なるほど!すみません!とか…(笑)。特に毎回チェックしてアドバイスしてくださったマネージャーさん、ありがとうございます! 最後に、声優グランプリ編集部様、こんなにも長い期間コラムを載せていただき本当にありがとうございました!引き続き精進して参りますので、今後とも何卒よろしくお願い致します!そして、ここまでお付き合いくださった皆様、毎回とりとめのない話でしたが、何かほんの少しでも皆様の日々を彩れていたら幸いです。本当に本当にありがとうございました!質問を送ってくださった方もありがとうございました! さあさあそして最後の最後に大事なお知らせです!僕と同じくアイムエンタープライズ所属の後輩、神木孝一(かみき こういち)くんが、次のコラムを担当してくれます!是非とも応援よろしくお願いします! |
「大塚剛央のたけおさんぽ」を応援していただきありがとうございました!
大塚さんに質問!
Q:大塚さんが大切にしている言葉を教えてほしいです!(秋田県・ゆっか)
「役者はくさったら終わり」。養成所でお世話になった講師の方が仰っていました。この言葉は常に忘れずに持っています。
おおつかたけお
10月19日生まれ。アイムエンタープライズ所属。主な出演作はアニメ『NOBLESSE -ノブレス-』(タキオ)、『魔王城でおやすみ』(ポセイドン)、『風が強く吹いている』(蔵原走)、『Dimensionハイスクール』(緑ヶ丘流星)、劇場アニメ『詩季織々』(『上海恋』・リモ)ほか。