このコラムでは畠中さんのお仕事や好きなもの、感銘を受けた作品などについて語っていきます。
今回選んだ映画は『みんなのいえ』。 僕は、家が好きです。 自分の家を探すのも好きだし、人の家を探すのも好きだし、とにかく家を見るのが大好きです。なんでしょう、引っ越し前の作業として、一番ドラマチックといいますか…だってワクワクしませんか…? これからの思い出が出来上がる場所を見つけるんです。ここから経験する色んな出来事を、一緒に歩んでくれる家。運命の家だなと思える物件と出会えた時の高まりは最高のものでしょう。自分のだろうが人のだろうが、同じくらいの興奮の仕方で探しちゃいます。 だから、家に関する映画が見たくて、探してたら見つけた映画です。三谷幸喜作品。何本か見てますが、どれも最高に面白い。今回はある若い夫婦が家を建てるまでのお話でした。お洒落なマイホームに憧れを持つ飯島夫妻は、妻の大学の後輩でお店や家具のインテリアなどで相当お洒落な設計を幾つも手掛けるインテリアデザイナー柳沢英寿に設計を依頼します。しかし柳沢は建築士の資格がないので、申請作業ができません。そこで、長年大工の道一筋の妻の父、岩田長一郎に施工を頼むことにしました。しかしアメリカ式にこだわるデザイナーと従来の様式を重んじる大工は全く意見が合わず、衝突ばかりを繰り返してしまいます。果たして無事に家は建つのでしょうか…?! というのが今回のお話です。 もうね、誰がボスだかわからない現場ほど恐ろしいものはないですよ。ボスがいてくれた方が明確に進む道がわかるのですが、飯島夫婦も、夫が頼りないので強く出れない。柳沢は先輩に気を使うなどということは一切せず、自分のこだわりを押し通そうとし、父は昔からの手法以外は全く受け付けない頭の固いタイプ。一番権限のあるはずの施工主の夫婦が、板挟みにあってぐちゃぐちゃです。もう誰がこの現場を引っ張るんですか。 でもね、やっぱり皆、何かを作っていくのがとことん好きな人たちなんです。あーだこうだ言ったって結局皆必死です。必死にやってるから熱くなる。やっぱりそこにはもう「好き」以外の何もない。その、家を作る「誇り」をかけた人達の物語でした。どの職業にも通ずるものがあるかもしれませんね。 ラストシーン、家を眺める2人の背中は、似つかないようでいて、とても似ていました。結局似たもの同士なんですね。分かり合えないようで、分かり合えるものなのかもしれません。いやぁ、家って面白い。つくるって面白い。仕事って、面白いですね。 |
次回の「畠中祐のゆっくりすくすく」は、8月29日(土)に更新予定! お楽しみに!
畠中さんに質問!
Q:人にはなかなか共感されないけど、自分は好きというものは何かありますか?(佐賀県・爽快ボッチ)
爽快ボッチさんありがとうございます!!そうですね、親指と人差し指の間に顔を埋めるのが好きです!!わかってくれますか?
畠中祐が今、答えます!!!
畠中さんが動画でも質問にお答えしていきます。
今回のお便りのテーマは「背筋がヒヤッとするような恐怖体験を教えてください!」
次回のお便りのテーマは「畠中祐があなたのお願いを叶えます!」です。8月17日は畠中さんの誕生日! 誕生日は周囲の人に感謝を伝える日……ということで皆さんに感謝を伝えるべく、あなたのお願いを(可能な限り)叶えます! シチュエーション台詞や、畠中さんにやってほしいことなどなんでもリクエストしてください! 皆さんのおたよりをお待ちしております!
畠中さんへの質問&お便りを大募集!
はたなかたすく
8月17日生まれ。神奈川県出身。賢プロダクション所属。主な出演作はアニメ『俺が好きなのは妹だけど妹じゃない』(永見祐)、『バジリスク ~桜花忍法帖~』(甲賀八郎)、『ダイヤのA ActⅡ』(浅田浩文)、『うしおととら』(蒼月潮)、『KING OF PRISM by PrettyRhythm』(香賀美タイガ)ほか。