このコラムでは畠中さんのお仕事や好きなもの、感銘を受けた作品などについて語っていきます。
今回選んだ作品は映画『最後の忠臣蔵』。 「声優と夜あそび」の現場で、関さんに「え?!忠臣蔵の話、知らないの?!」と言われてしまいました。たしかに、なんと書く響きは知ってるものの、いったいどのようなことが起こったのかわかりません。そういえば映画で、時代劇というジャンルをほぼ見てきてません。正直、歴史に疎すぎて、この手の映画を見ても絶対取り残されてしまうという不安があったからです。いやでも流石に、忠臣蔵を知らないのはまずいのだ、、、関さん、忠臣蔵を知れる映画を教えてください!と尋ねたところ、、、こちらの映画を紹介していただきました。 この作品は忠臣蔵の後日譚を描いた池宮彰一郎さんの小説を、映画化したものです。吉良邸に討ち入り、吉良義央らを討った47人の赤穂浪士達は、事件の後、皆切腹をしたはずでした。しかしその中に「事件の真実を後世に伝え、浪士の遺族を援助せよ」という大石内蔵助の命を受けて、切腹せず、生き残った寺坂吉右衛門という男と、討ち入り前夜に逃げ出した、寺坂の親友、瀬尾孫左衛門という男がいました。これは、所謂「忠臣蔵」から生き延びた2人の男の物語です。生き残った者の苦しみや、武士道を貫いた不器用な漢たちの姿が、静かに静かに描かれていきます。 この孫左衛門が育てた大石の隠し子「可音」なのですが、当時18歳だった桜庭ななみさんが演じています。もうね、凄まじく美しかったです。なんといえばいいのでしょう。美人とか綺麗とか、そういうことではない、本当に美しい一瞬を垣間見ているような感じです。すごく危なっかしくて、儚くて、でも凛としたその姿。本当に目を奪われました。 この可音は、育ての親、孫左衛門に恋をしてしまっているのですが、孫左衛門は、彼が命ぜられた責務、そして武士という立場から、絶対にその想いに答えることはできません。誰よりも可音の幸せを願いながら、彼女を抱きしめることができない孫左衛門。彼は自分が可音を幸せにできないことを知っていたのでしょう。「忠臣蔵」に携わった赤穂浪士たちが切腹して死んでいったように、彼にもその責任はずっとのしかかり続けます。本当は生きていちゃいけないのだと、何度自分を責めてきたことでしょう。そんな自責の念にかられながらも、必死に育ててきた可音。彼女との別離ほど、見ていて辛いものはありません。 最後、この孫左衛門はある選択をとります。とても武士らしい選択。そこに寺坂も駆けつけるのですが、もうこちらも武士らしい行動を取ろうとします。骨の髄まで武士。涙を流しながらも、決して揺るぎない行動を取った彼らに、僕はなんといえばいいのかわからない気持ちになりました。 47人の赤穂浪士たちが切腹した「忠臣蔵」 |
次回の「畠中祐のゆっくりすくすく」は、11月27日(土)に更新予定! お楽しみに!
畠中さんに質問!
Q:祐くんは女性の髪型のタイプはロング派ですか?ショート派ですか?(静岡県・さんみー)
さんみーさん!!!
質問ありがとうございます!!!
昔はゴリゴリ、ショートの方が好きでしたが、もう今はその人に似合ってたらもれなくなんでも好きです!!!!!髪型に気を使ってるその姿勢も込みで好きです!!!!!
畠中祐が今、答えます!!!
畠中さんが動画でも質問にお答えしていきます。
今回のお便りのテーマは「あなたの好きなにおいは何ですか?」です。
次回のお便りのテーマは「あなたの好きな寿司ネタは?」です!
11月1日は「すしの日」ということで、あなたの好きな寿司ネタは募集いたします。
回らないカウンター席のお寿司屋で出てくる高級素材から、回転寿司で食べられるツナマヨなどの変わり種など、あなたが一番好きな寿司ネタを教えてください♪
畠中さんへの質問&お便りを大募集!
はたなかたすく
8月17日生まれ。神奈川県出身。賢プロダクション所属。主な出演作はアニメ『RE-MAIN』(猪俣ババヤロ豊)、『MARS RED』(栗栖秀太郎)、『SK∞ エスケーエイト』(喜屋武暦)、『ましろのおと』(田沼総一)、『ダイヤのA ActⅡ』(浅田浩文)、『うしおととら』(蒼月潮)、『KING OF PRISM by PrettyRhythm』(香賀美タイガ)ほか。