日髙のり子、井上喜久子、山口勝平による新ユニット〝小籠包’z〟の配信ライブ『小籠包’z Book Review Show 2023』を限定レポート！

日髙のり子、井上喜久子、山口勝平。人気声優3人が結成したユニット〝小籠包’z〟（ショウロンポウズ）による配信ライブイベント『小籠包’z Book Review Show 2023』が3月12日（日）、東京・新宿の日清食品 POWER STATION [REBOOT]にて開催された。2022年にそれぞれ出版した書籍の朗読や、『らんま1/2』を始めとする共演作の思い出をトークで振り返るブックレビューコーナーのほか、歌唱コーナー、質問コーナーなど盛りだくさんの内容。一夜限りの貴重なイベントの模様をレポートする。

新ユニット中華風のオープニング音楽が流れる中、画面に映るステージに立っていたのはチャイナ服姿の小籠包’zの3人。
アニメ『らんま1/2』よりシャンプー（CV:佐久間レイ）のキャラクターソング「猫飯店メニュー・ソング」を歌うと、ステージは暗転しオープニングトークコーナーへ。
中華料理のメニュー名が続く同曲の歌詞について触れ、「シャンプーの偉大さがわかるね」と、歌う難しさに対しての感想も。

続いて、小籠包’z結成のきっかけとなった、3人それぞれが2022年に出版した本の紹介へ。
まずは、日髙さん著『天職は、声優。』の書影が背景のモニターに映し出され、井上さんにより概要が紹介される。
続いて担当編集の“推しページ”が日髙さん本人により朗読される。
読まれたのは、毎週火曜に日髙さんが生ナレーションを担当しているNHK『あさイチ』について書かれた「失敗しない魔法の言葉」という一部分。慣れない生ナレーションのプレッシャーを乗り越えたエピソードに、「僕もここ、いいなと思いました」と山口さん。また、「失敗」というキーワードから、『らんま』『サクラ大戦』など共演作での失敗エピソードも飛び出した。

担当編集からの「日髙のり子とはポジティブパワーの人である」というメッセージが山口さんにより読み上げられ、「私から見たのんこさんは神。尊敬が大爆発！（喜久子）」「のんこさんは変わらない。人脈がすごい！（勝平）」などと、あらためてお互いをどう見ているかのトークに花が咲く。

日髙のり子　天職は、声優。

続いて井上喜久子さん著『井上喜久子17才です「おいおい！」』の紹介へ。本の概要が山口さんから紹介された後、井上さん本人により『らんま1/2』アフレコ当時の苦労エピソードがつづられ「コンプレックスの塊だった新人時代」という箇所が朗読される。その後のトークでは、天道かすみ役のセリフの難しさや、当時のキャスト同士の励まし合い、支え合いの思い出で盛り上がる。
『井上喜久子17才です「おいおい！」』を読んで、日髙さん、山口さんのふたりともが意外に思ったという井上さんの負けず嫌いな一面、意外なアクティブさや、自己プロデュース力など、この本であらためて明らかになった素顔についてトークが繰り広げられた。

井上喜久子17才です「おいおい！」

『勝平大百科 50キャラで見る僕の声優史』からは、あるアニメのキャスト発表のイベントの朝に寝坊してしまったときのエピソードを綴った一篇が朗読される。担当編集による「山口勝平とは“キャラ愛”である」の言葉を受け、井上さんからは「宇宙からやってきた愛されうさぎ」、日髙さんからは「愛の塊のくそやんちゃ坊主」という称号（？）が山口さんに与えられ、大盛り上がり。

そんな楽しいトークが繰り広げられたブックレビューコーナーの後は、視聴者を巻き込んだ質問コーナー。事前に寄せられた「どんな人に本を読んでほしい？」「小籠包zは今回限りなの？」などの質問に答えて、ユニット結成秘話や書籍の制作秘話、今後の展望などが盛りだくさんに語られた。

勝平大百科 50キャラで見る僕の声優史

そしてふたたび歌唱コーナー！
山口さん、井上さんが出演した舞台公演、グワィニャオン 2022 年本公演『ジャンキー・チエの木人件』より「好きでも別れた人」を勝平さん・喜久子さんがムードたっぷりに歌唱し、日髙さんもコーラスで参加。続いて『らんま1/2』より2曲続けて披露。まずは「乱馬ダ☆RANMA」。曲中に次々登場するキャラクターのセリフはすべて3人で役割分担して担当し、「これ楽しい！（勝平）」「面白かった（喜久子）」「またやろうね（日髙）」と本人たちも手ごたえを感じた様子。日髙さんの女らんまの声が似ていた！など、それぞれが担当したほかのキャラクターのセリフについての話も盛り上がった。
グッズ紹介コーナーを挟み、「ハートないしょ/2」を歌唱。『らんま1/2』ファンにはたまらない歌唱コーナーとなった。

ここで、会場の日清食品 POWER STATION [REBOOT]にちなんだ特別コーナー！　「日清焼そばU.F.O.」にちなんでピンクレディーの「UFO」を歌いながら、なんと舞台上で「日清焼そばU.F.O.」にお湯を入れ、実際に作って食べてしまうという遊び心たっぷりの展開に！

曲のイントロが始まると同時に、ステージの端で山口さんが調理開始。蓋を開けてお湯を入れている横でステージ中央の井上さんと日髙さんは振り付けも見事に「UFO」を歌い上げる。焼そばの出来上がりを待っている間は山口さんもダンスに参加。歌い終わったタイミングで無事食べごろとなった「日清焼そばU.F.O.」を、山口さんが舞台上で本気食べする……という流れ。視聴者からの「おいしそう」「飯テロだ」などのコメントで沸くなか、本編はいったん締めくくりとなった。

続いてのアフタートークでは、視聴者からのコメントを拾いながら本編を振り返ったり、逆に出演者から視聴者への質問をしたりと、たっぷりのトークを披露。「日清チキンラーメン」のキャラクターひよこちゃんが登場して、ひよこちゃんになりきってセリフをしゃべったりと、最後までお楽しみがたっぷり。これからの小籠包’zの活動にも期待が高まる中、イベントは幕を閉じた。