――当時のリアルな思いを知れるという意味では貴重な音源とも言えるでしょうし。
特に「Preview」の２番が「いろんな思いを抱えて、次に一歩進むしかない」という歌詞で、より気持ちを込めて歌えました。コロナがいつまで続くかわからないけど、今あるものをちゃんと見つめて頑張るしかない！って。特にソロの活動だとライブが中止・延期になって、そのなかで何か新しい、かつ、楽しい取り組みができないかとオーケストラコンサートを開催させていただいて、今思い返すと当時の状況だったからこそ届けられたのかなとも思います。「起承転結のまだ最初の一歩」という歌詞も好きで、自分のとらえ方次第では今を「起」にできるんだなと思うと、すごく前向きになれる歌詞ですね。
――「Preview」ではMVも制作されていますね。
今回のMVは今までリリックビデオを担当してくださっていたWAKAMEさんという方に監督をお願いして、作らせていただきました。コンテをいただいたときから「どんな仕上がりになるんだろう？」と楽しみにしていたんですけど、曲のタイトルが「Preview」ということで、ショートムービーみたいな感じの作りになっています。一コマ一コマ、不思議な映像と、私と、また不思議な映像とが重なって、きっと見ているだけでも楽しめるような仕上がりになっていると思います。
――ジャケット撮影はいかがでしたか？
楽しかったですね！まさに何か映像を観ているような仕上がりですが、椅子の背もたれ部分に座ったりとか、全然まじめに観ていないですよね（笑）。椅子の上に乗ってピザを食べたりだいぶ散らかしているのですが、実はこの後もっとビンを転がしたり、ポップコーンとか「バーン！」ってやったり（笑）。
――カップリングの「Endless roll」はアニメの挿入歌ということで、曲のタイトル的にも「Preview」とリンクしていることがうかがえますね。
この曲もまた今録ったらもっと楽しく歌えるのかもしれないですけど、当時は「今のこの辛い日常も、これからの未来に思い返したときに前向きに受けとめられたらいいな」という気持ちで歌いました。曲の最後に向かって涙を流しながらも笑顔で歌っているような……。コロナ禍で思うように活動ができなくなってしまった経験があったからこそ、歌に込められた表現があったかもしれないです。
――気がつけばアーティストデビュー10年目も見えてきていますが、何かかなえたいこと、実現したいことがあれば聞かせてください。
コロナ禍でいろんな予定が崩れてしまって、思うように道筋が描けなかったこともあるので、どうかみんなにありがとうの気持ちを伝えられる、会いに行ける機会が増えたら嬉しいです。……今年こそは！
取材・文／仲上佳克
■プロフィール
うちだあや●7月23日生まれ。アクロスエンタテインメント所属。主な出演作はアニメ『転生貴族の異世界冒険録 ～自重を知らない神々の使徒～』（シルク・フォン・サンタナ）、『ぷにるんず』（らぶるん）、『ぐんまちゃん』（あおま）ほか。
■information
2023/5/24
内田彩 7th Single「Preview」
[限定盤] CD+Blu-ray | COZC-2018-9 | ￥6,600（税込）
[通常盤] CD | COCC-18118 | ￥1,430（税込）
[Music Video] https://youtu.be/vc1yyiRrIWk
[配信リンク] https://ayauchida.lnk.to/Preview
＜CD＞
1. Preview
作詞・作曲・編曲：鶴﨑輝一
※アニメ『転生貴族の異世界冒険録～自重を知らない神々の使徒～』オープニングテーマ
2. Endless roll
作詞：東乃カノ 作曲・編曲：小野貴光
※アニメ『転生貴族の異世界冒険録～自重を知らない神々の使徒～』挿入歌
3. Preview (Instrumental)
4. Endless roll (Instrumental)
＜Blu-ray＞
AYA UCHIDA 5+2 ANNIVERSARY LIVE〜And U!!〜 LIVE 映像
(at 高崎芸術劇場 大劇場 2022.01.29 夜公演)
＜Official Information＞
内田彩 音楽情報HP
https://columbia.jp/uchidaaya/
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