ニコニコおよびYouTubeの「声優グランプリチャンネル」で配信中の声優・指出毬亜さんの冠番組『指出毬亜の指出とサシで』（通称・さしさし）のイベントが、10月12日（日）に東京証券会館で開催された。第2部では、ゲストに月音こなさんを迎え、指出さんがカメラマンとしてゲストを撮影する恒例コーナー「さしでカメラマン」や、“キュンセリフ”対決など、笑顔と歓声に包まれた内容となった。
開演前、前説に登場した指出さんが「本日は声を出しての応援がOKです！ ぜひ大きな拍手と歓声で迎えてください！」と呼びかけると、会場は早くも熱気に包まれた。そして本編がスタート。影ナレーションが流れ、オープニングテーマとともに指出さんがステージに登場する。クラシカルなメイド服に身を包んだ姿を披露し、「かわいいでしょ？」と笑顔で呼びかけると、客席からは歓声と拍手が送られた。第1部に続いて参加したファンとの軽妙なやりとりも交えながら、「第2部もよろしくお願いします」と元気に挨拶し、温かな空気が会場を満たした。
続いて、いよいよゲストの月音さんが登場。こちらもクラシカルなメイド服に身を包み、ファンの前に現れると会場は再び拍手で応えた。指出さんと月音さんは、『ラブライブ！』シリーズで深い縁を持つ仲。指出さんが『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』のエマ・ヴェルデ役、月音さんが『蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ』の藤島慈役を務めており、同シリーズを通じて親交を重ねてきた。月音さんは「いっぱい奇声を浴びて帰ります」と笑顔を見せた。互いを「ちゅんるん」「こなち」と呼び合う二人のやりとりは自然体で、まるで友人同士のカフェトークのような温かさがあった。
メールコーナーでは、指出さんが最近“お茶会”を開いているという情報が寄せられ、実際に自宅での様子を再現する形でトークが展開された。ところが、進行するうちに少しずつ二人の距離感が開いてしまい、それをいち早く気づいた月音さんが「なんか距離、開いてない？」と指摘。そこで思い切って、お互いにタメ口で話してみることに。自然体のやりとりに会場からも笑いが起こり、ほっとした空気が広がった。
最初のコーナーは、番組名物の「さしでカメラマン」。カメラマン・指出さんがゲストを“被写体”として撮影する人気企画だ。事前にファン（サシ友）から寄せられた“撮ってほしいシチュエーション”メールを参考にしながら、ステージ上にはほうきや花、本などの小道具も用意された。指出さんがカメラを手に月音さんを撮影する姿は真剣そのもの。ファインダー越しに「難しいのかな？」「かわいい！」と優しく声をかけるたび、客席からは「かわいい〜！」と歓声が上がった。
スクリーンに撮影したばかりの写真が映し出されると、次第に月音さんの表情が曇っていく。すると、今度は月音さんが指出さんからカメラを奪い、自ら撮影する側に。「もうちょっと笑って！」と積極的に指示を出しながら、好きなポーズを次々と撮っていく。二人だからこそ生まれる息の合った掛け合いと、ステージ上に流れる柔らかな空気が印象的だった。
続いてのコーナーは、新企画「サシでオリジナルカードバトル!! マジっきゅん・ザ・セリフンズ」。キャラクターカードとセリフカードをそれぞれ引き、最も“キュン”とする組み合わせを作るというゲーム形式のバトルで、勝者が敗者にセリフを言わせるというドキドキの内容だ。二人が真剣な表情でカードを選ぶ“シンキングタイム”では、BGMに合わせて緊張感と笑いが入り混じる。そしていざ発表の瞬間――。1回戦で敗れた指出さんは、「お姉様」×「しょうがないわね。私ね、今年のクリスマス予定がないんだ。誘うなら今だよ」という組み合わせを、照れながらも全力で披露。客席からは大きな拍手と笑いが起こった。2回戦は僅差の判定となり、二人がそろってセリフを披露する展開に。拍手による判定ではどちらのターンも大盛り上がりとなり、敗者が照れながら“キュンセリフ”を演じるたびに、会場は温かな笑いと歓声に包まれた。
そしてエンディング。指出さんが「まりあちゃんと呼んでもらえて胸が苦しいです。ドキドキです」と語ると、月音も「（写真を）見るのが楽しみ」と笑顔で締めくくった。名残惜しそうに手を振る二人に、会場中から大きな拍手が送られた。“サシで”だからこそ生まれる距離の近さ、写真を通じてつながる温度、そして声優としての新たな一面をあらためて感じられるひとときであった。
■インタビュー
終演直後の指出毬亜さん＆月音こなさんにインタビュー！
――イベント、ちょうど終えたばかりですが、第2部の感想からお聞かせください。
指出 第1部とはまた違った空気感でしたね。さっきは“メロメロ緊急”な二人をお見せしていたんですけど（笑）、今回は最初から「壁が……!?」みたいなハプニングから始まって、新しい関係性が見えてきた感じがしました。あと、セリフコーナーが本当に楽しかったです！ 「これ絶対に言わせたい！」っていう攻防戦があって（笑）。お互いの好みが全開でしたね。
月音 あれは駆け引きがありましたね（笑）。
――月音さんはいかがでしたか？
月音 普段イベントやコラボで呼んでいただくと、「ちゃんとしなきゃ！」って少し構えるときもあるんですけど、今日はすごく伸び伸びできて楽しかったです。やりたい放題でした（笑）。
――今回はメイド衣装でしたね。
月音 そうなんです。あんまり着る機会がないので、衣装を見たとき本当にうれしかったです。「メイド服着られるの!?」って（笑）。
指出 私も初めてでした！
――お仕事でもメイド服を着る機会はあまりないんですね。
月音 そうですね。多分、今回が初めてです。
指出：私も！ しかもそれぞれデザインが少し違うんですよね。
月音 そうそう。私はちょっと透け感がある生地で、私はクラシカルな雰囲気のものを選びました。衣装候補をいくつか出していただいたなかで、一目ぼれでこれに決めたんです。
指出 私は月音ちゃんが先に選んでいたので、並んだときにおそろいっぽく見えるように、フリルが多めのタイプにしました。裾のデザインがちょっと似てるんですよね。
月音 ガーゼっぽい生地もかわいいし、全体的にクラシカルでお気に入りです。
――お互いの衣装の印象はいかがでしたか？
月音 毬亜ちゃんの髪型が結婚式のヘアセットみたいで華やかでした！ なんか“メイド長”っぽくて素敵でした。
指出 うれしい（笑）。こなちはちょっとおっちょこちょいな感じのかわいいメイドさんで、私の中のイメージにぴったりでした！
――今回も写真撮影のコーナーがありましたね。
指出 やっぱり写真は印象に残りましたね。カメラ、すごく重たいのに（笑）。でも“飛ぶ瞬間”をしっかり捉えられたのは自分でも頑張ったなって思いました！
月音 ほんと、さすがでした！ 私も撮ってもらいましたけど、仕上がりがすごかったです。
――月音さんも撮る側になりましたが、いかがでしたか？
月音 そうですね。第1部でゲストさんが撮られまくっていたと聞いて、「私も撮らなきゃ！」と思って（笑）。ちゅん先輩を撮らせていただきました。顔がいいから、撮ってて楽しかったです！
指出 ありがとうございます（笑）。
――カメラをなかなか渡さないやりとりもあって、コントみたいでした。
指出 なんかわからないけど取ろうとされたんです。
月音 取りましたよ（笑）。
――あれは完全に漫才でしたよね。
指出 でも本当に楽しかったです。伸び伸びできました！
月音 良かった〜。私もめちゃくちゃ楽しかったです！
撮影／石田潤
取材・文／川崎龍也
皆さんから届いたフラワースタンド
ご来場の皆さんからイベント・キャスト宛てにいただいたフラワースタンドをご紹介します。
『指出毬亜 サシでシューティング!! 』にご参加いただきありがとうございました！
イベント記念グッズ情報／通販
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■通販情報
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