11年目となる今年の『AD-LIVE』はZEROがテーマ!『AD-LIVE ZERO』公演発表会レポート

「原点回帰」でありながら「新たな挑戦」

鈴村健一さんが総合プロデュースを手がけ、人気声優たちが毎年異なるテーマや構造の即興劇を繰り広げてきた歴史あるイベント『AD-LIVE(あどりぶ)』。これまで数々の名場面を生み出し、声優業界内でも話題となっている舞台だが11年目となる今年は10年で積み重ねてきたフォーマットZEROに戻し、原点に立ち返る!

「原点回帰」でありながら「新たな挑戦」であると位置づけられた今年の公演タイトルは『AD-LIVE ZERO』。タイトルからもわかるとおり、これまでの『AD-LIVE』では世界観や最低限のギミックは決められていたところを、今年はそれすら決められていない“ZERO”の状態から公演がスタート。

舞台設定やギミックは当日のクジ引きによって決まるということで、キャストはこれまで以上に瞬発力や想像力が要求されることになるだろう。一方でキャストだけでなく舞台裏の演出チームも予想しうるあらゆる可能性に対処できるように用意をしておかなければならない。この演者&裏方の呼吸が合うかどうかも見どころの一つとなりそうだ。

また、これまでの公演は90分での即興劇が繰り広げられてきたが、今年はそれを60分にギュッと濃縮。残りの30分は振り返りトークにあてるという試みも設けられている。つまり「舞台上で突然キャストが泣き出したけど、その理由はなんだったの?」や「クジによって決められていた設定はどんな内容だったの?」などの種明かしが公演直後になされることになる。

さらに今回は演出チームの一員として、森久保祥太郎さんがクリエイティブプロデューサーとして全公演に参加!これまでの公演でキャストをフォローしてきた『彩-LIVE』(※アンサンブルキャスト)の一員としても鈴村健一さんと共にアドリブ劇をかき乱す!?

ということで、今年も7月26日に『AD-LIVE ZERO』公演発表会があったので、その様子を紹介しておこう。

まず登壇したのは鈴村さんと、森久保さん。まずは鈴村さんが森久保さんの肩書きを何にするか迷ったという話題を披露すると、クリエイティブプロデューサーに至った経緯を紹介。この仰々しい肩書きを前に森久保さんもやる気に満ち溢れた笑顔を見せていた。

そしてお待ちかねの出演者発表の時間はこの日登壇できなかった梶裕貴さん、前野智昭さん、吉野裕行さんがビデオレターでメッセージを送るなか、仲村宗悟さん、寺島拓篤さん、豊永利行さんが登場し、意気込みを語ると、徳島で行われる特別公演『AD-LIVE ZERO ソト★アソビ』に出演が決まっている浅沼晋太郎さんも登場!これまでは舞台演出で関わってきた浅沼さんは、今回いち出演者としての参戦ということでかなり緊張している様子だった。

また別の意味で緊張していたのが森久保さん。『AD-LIVE ZERO ソト★アソビ』は『AD-LIVE』初の野外ステージということで、雨男で有名な森久保さんは雨を降らせてしまうのではないかと心配していた(笑)。

その森久保さんは出演者紹介でも絶好調!「もう試合が始まっている感じですね!」「今回のトーナメントのいちばんのダークホース」「彼の持つ技のバリエーションは豊富ですからね」など格闘技解説者ばりの出演者紹介で会場を沸かすと、鈴村さんも応戦。まるで実況と解説のようなそのやり取りに、会場からは笑いが漏れていた。

もちろん出演者が壇上に揃ったということは、恒例の「アドリブフリートーク」も開催!こちらは会場に詰め掛けたファンの前でアドリブワードを駆使し、テーマに合った即興トークを行っていくというコーナーで、発表会の名物にもなっている。

まずは『AD-LIVE』初出演となる仲村さんと森久保さんという本番ペア。仲村さんは森久保さんに押されぎみ!? 「あなたにとっての小さな幸せ」をテーマにトークを広げていく仲村さんだったが、「苔むす」という謎ワードを引いてしまう!しかしこれを小さな幸せに結びつけると最後は森久保さんが落とすという完璧なチームワークを見せ付けてくれた。

続く浅沼さんと豊永さんは「自分の前世」をテーマにトークを開始。しかしトークの行く末を決める冒頭のアドリブワードが「トマトマトマトマ」「だだだだだだ!!」と、二人ともがまさかの擬音ワード! 前世が「トマトマトマトマ」という強引な設定からスタートしたトークは予想どおりカオスな展開に突入していくが、なんと最後に豊永さんが「ナマケモノ」という神引きを披露してオチを決めていた。

トリを飾ったのは2016年の『AD-LIVE』本編でもコンビを組んでいた鈴村さんと寺島さん。テーマである「2119年の流行語大賞」を前に、まず鈴村さんは“自分は未来から来た”という追加設定を入れ込んでくる! これを真正面から受け止めただけでなく“森久保さんも未来から来た”という設定を組み立てて応戦したのが寺島さん。そのトークは最後に鈴村さんが「私は神だ」を引き当てて無事収束となった。

こうして3コンビとも見事なアドリブトークで会場を沸かせていた今回の『AD-LIVE ZERO』公演発表会。そのいずれもが本公演が待ち遠しく感じられる盛り上がりを見せていた。

最後に各種情報は下記に掲載しておくが、詳しくは公式TwitterやHPなどでチェックしてほしい。

『AD-LIVE ZERO』各公演情報

●9月7日(土)/幕張国際研修センター(昼夜2公演)
出演:梶裕貴前野智昭

●9月14日(土)/東京・ニューピアホール(昼夜2公演)
出演:吉野裕行(※『AD-LIVE 初参戦』)&鈴村健一

●9月21日(土)/幕張国際研修センター(昼夜2公演)
出演:仲村宗悟(※『AD-LIVE 初参戦』)&森久保祥太郎

●9月22日(日)/幕張国際研修センター(昼夜2公演)
出演:寺島拓篤豊永利行

『AD-LIVE ZERO』ソト☆アソビ公演情報(※『徳島マチ☆アソビ』公演)

●10月12日、13日/徳島・すだちくん森のシアター
出演:浅沼晋太郎、鈴村健一、森久保祥太郎

リンク

☆『AD-LIVE ZERO』公式HP
https://ad-live-project.com/

ライブ・ビューイングも開催決定!!
https://liveviewing.jp/contents/adlivezero/

☆公式Twitter
@AD_LIVE_Project

取材・文/田中克佳

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