【声優道】大山のぶ代さん「たくさんのことを教わった『ドラえもん』」

役を演じるときに必要なのは
どんなことにも敏感に反応する好奇心や探求心

演技の道に進みたいけど、自分に向いているかどうかわからないという人は、とにかく挑戦してみることですね。やってみる前に「ダメだ」と決めつけないこと。役を演じるときも同じです。演技には「これが正しい」という正解はないんですから、一つひとつの積み重ねなんです。ディレクターさんの演出意図と違ったり、さまざまな事情でNGになることも多いんですが、まずは表現してみなければわからないじゃないですか。演技以外の経験でも、やっておいて損になることはありません。だから、とにかく動き出してみてください。そして、やるからには一生懸命やること。真剣にやらなかったら、身に付きませんし、誰も認めてくれませんからね。

演技にはさまざまな知識、教養も必要です。教養を豊かにするためには、本を読むのがいちばん。もちろん本だけでなく、さまざまな出来事にも興味をもって過ごすことが大切です。どんなことにも敏感に反応する好奇心や探求心は、役を演じるときに必要になります。演じるキャラクターがどんな人間なのか、何を考えてこのセリフを言っているのか、台本には書かれていない背景を考えないと、本当の生きた役にはならないんです。これは私が演じるときに大切にしていることでもあります。役者は一生の仕事ですから。私も一生勉強を続けて、死ぬまで役者でありたいと思っています。

(2010年インタビュー)

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