逢田梨香子

【声グラ限定】逢田梨香子さん「フィクション」は4曲とは思えないボリュームのEP

逢田梨香子

2019年にアーティストデビューを果たし、EP、シングル、フルアルバムとさまざまな形態で楽曲を発表してきた逢田梨香子さん。2月24日には、2ndEP「フィクション」をリリース! 今回のインタビューでは、本作に収録された4曲への思いを中心にじっくりと語っていただきました。

リード曲MVでは「踊りたい!」とオーダー

――1曲目「Dream hopper」は、とてもインパクトのある楽曲ですが、どのように作っていったのでしょう?
現在放送中のTVアニメ『装甲娘戦機』のオープニングテーマなので、作品の世界に寄り添う楽曲にするために基本的にはアニメサイドのご意見をお伺いしつつ、新たなスタートを切るイメージで作られました。歌詞もある程度出来上がった段階で初めてこの曲を聴いたんですけど、曲中で何度もテンポが変わるのが印象的でした。ファンの方から「サビで別の曲に変わったかと思った!」というコメントが寄せられたくらい、珍しい曲です。私自身、何度も聴いてやっと理解できました。

――レコーディングはいかがでしたか?
非常に大変でした……(笑)。でもオープニングテーマということで、「存在感が出る曲にしたい」という理想があって。目標が明確にあった分迷いはなかったです。サビに裏声で歌っているところがあるんですけど、曲に負けないように。ファルセットだけど力強くしようと意識しました。

――MVを撮るにあたり、オーダーしたことはありましたか?
「踊りたい」「ポップな感じにしたい」といった大まかな要望は伝えました。ポップな衣装を着て団地の中で踊るという世界観は、日常的なロケーションの中に奇抜な私がいて、不思議で面白いですよね。

――ちなみに、踊りたかったのはなぜですか?
ソロではまだダンスをしていなかったので、やってみたいなとは思っていたんです。明るくてテンポが速い曲なので、踊るならこの曲だろう、やるなら今だという気持ちもありました。

――また、TVアニメ『装甲娘戦機』についても聞かせてください。主人公・リコを演じる逢田さんが思う本作の魅力は?
彼女たちが繰り広げる日常風景に魅力があるのかなと思います。あれがあるからシリアスなバトルシーンとのギャップが際立って、作品全体の魅力になっているというか。

――会話もとってもコミカルですよね。ツッコミがけっこう鋭いなと思っています。
シュールですよね(笑)。物語の舞台になっているのは死と隣り合わせの世界なんですけど、そこに転移してしまったリコは、いたって能天気なアホっぽいキャラクター。だからムードメーカーになっています。それに、料理上手なリコが仲間になったことで、これまで栄養ドリンクなどでしのいでいた仲間たちが食事を楽しめるようになった姿は印象的でした。そういうところで、彼女たちの“普通の女の子”なところを楽しんでもらいたいです。

――アニメ自体はもう終盤。ここからの見どころもぜひ教えてください。
「リコは元の世界に帰れるのか?」というところは、やはりいちばん気になるところだと思います。この世界でできた仲間がいて絆も生まれているけれど、戻ってほしい気持ちもあるし……一体どうなるの?って。そこをぜひ皆さんにも見届けてもらいたいです。

ライブ期間中も制作! 本作の手応えは?

――「フィクション」のお話に戻りますが、作詞も担当されていますね。
もともと、作詞をするのは4曲目の「花筵(はなむしろ)」だけにする予定だったんです。制作時間的にもそれが限界だということで。でも、「フィクション」の構想が私の中でわりと固まっていて、歌詞のイメージもはっきりしたものがあったんです。そのイメージを作詞家さんにお渡しして書いていただくこともできますけど、ここまで自分の思いがはっきりしているなら自分で形にしたいと思い「フィクションも私が書きたいです」と言いました。

――時間的に大変だったのでは?
ライブとも重なっていたので、すごく大変でした(笑)。ライブで名古屋に向かう新幹線の中やホテルでも考えていて、もう無理かも!と思う瞬間もあったんですけど、書かないと後悔する!と思って何とか書き終えました。こういったアップテンポな曲に詞を書くのは初めてでしたし、挑戦できてうれしかったです。

――「退屈が大好き」の作詞作曲は、シンガーソングライターのカジヒデキさんなのですね。
「とにかくかわいくて、ウィスパーっぽい歌声が合う曲」と、ふんわりしたリクエストをしたところ、「なら、カジヒデキさんにお願いしてみましょう」という話になりました。本当にふんわりしたイメージだったので、どんな曲が上がってくるのか未知数だったんですけど、聴いた瞬間「これこれ!」「求めていたものが来た!」ってなりましたね。

――特にどのあたりに「これこれ!」と感じましたか?
かわいいメロディからは想像できない歌詞がはめ込まれているところです。〈飛び蹴り〉〈エイリアン〉〈絶望的〉とか、毒っぽさを感じられて。歌うときも感情を入れすぎず、気だるい雰囲気で歌いました。

――そうして4曲目の「花筵」。最初から作詞をする予定で制作していた楽曲ですね。
はい。大切な人との別れや、大切な人に送るものといった雰囲気の言葉を探していたとき、「花筵」という言葉が出てきて。花が散ったあとにできる道を指す言葉らしくて、画像検索をしてみたらすごくキレイで。これをテーマに制作することにしました。メロディ自体は「少しずつ盛り上がっていって余韻が残るような、映画のエンドロールで流れるような曲に」とお願いしました。

――最後にクールダウンさせてくれる曲ですよね。
そうなんです。というか、最後にしか入れられないなって思うくらい最後らしい曲になりました(笑)。結果すごくまとまりのある1枚になったなと。4曲なのにもっと入っているんじゃないかと思うくらいのボリューム感もあって、満足しています。

――1stライブツアーは2020年末に名古屋、東京を終えて、あとは大阪を残すのみとなりました。
最初は1人でやり遂げられるのか不安だったんですけど、ステージに立ってみたら本当に楽しいと感じられました。そう思えたのは、目の前に観客の皆さんがいてくれたからです。

――中には「声を出してもらえないから、盛り上がるか不安だ」と言うアーティストさんもいますが……。
ありがたいことに、今回のライブで披露しているアルバム『Curtain raise』はゆったり聴ける楽曲が多かったので、皆さんもリラックスして楽しんでいただけたと思います。あと、ステージに立っていると皆さんの声を聴けなくても心の奥底から楽しんでいる感じが伝わってくるんですよ。声を出せないかわりになんとか示そうとしてくださって。

――大阪公演も楽しみですね。
大阪だけ再延期という形になってしまったのですが、初めてのライブツアーですしとにかく最後まで走り抜きたいです。大阪で初めて私のライブに触れる方もたくさんいらっしゃると思うので、そういう方にもちゃんと届くように。それができて初めてゴールできると思っています。

 

【インフォメーション】
・2nd EP 「フィクション」は現在好評発売中。

・初回限定盤(CD+DVD)
価格:¥3,850(税込)

※DVD収録内容:「Dream hopper」Music Video 他、 “フィクション ” Behind The Scene と題したメイキング映像だけでなく、MV本編には未収録の振り付け映像を集約したDream hopper(DANCE GUIDE)も収録
※32Pスペシャルフォトブック封入、三方背スリーブケース仕様

・通常盤(CD only)
価格:¥1,980(税込)

※トレーディングカード ランダム封入(5種類)
全5種の中から1種類がランダムで封入:初回プレス分のみ

・ CD収録曲(全4曲)
1: Dream hopper <TVアニメ「装甲娘戦機」オープニングテーマ>
作詞:志渡ななみ  作曲・編曲:野間康介
2: フィクション
作詞:逢田梨香子  作曲:光増ハジメ   編曲:前口ワタル
3: 退屈が大好き
作詞・作曲:カジヒデキ  編曲:カジヒデキ、新井俊也
4: 花筵
作詞:逢田梨香子  作曲:小倉しんこう  編曲:市川淳

【スタッフクレジット】
取材・文/松本まゆげ

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