カップリング「Destiny」は「Sign」のアンサーソング
――MVはどんなふうに作っていきましたか?
MVも、「エンディングのアニメーションの雰囲気に合わせてみるのはどうでしょう?」と提案させていただきました。レコードが回っているところに真土泥右衛門を連想させるようなキャラクターが乗っていて、それを私が眺めているとか、大きなマグカップの中に私が入って回ったりとか。
――アニメのエンディング映像を見た人は「これは!」と。
最初は多治見市でロケを……というイメージもあったんですけど、このご時世なので屋内で。映像のフレームも正方形にしてもらって、ミニマムな世界を表現してもらっています。
――凝った映像作品になっていますよね。
大好きなデザイナーさんが今回も参加してくださっているんですけど、毎回かわいいギミックを作ってくださるんです。今回も発見がたくさんあると思いますよ。
内田彩 – Pale Blue (Official Music Video)
――そして、今回のシングルはカップリングも特徴的です。
「Destiny」は、2019年に発表させていただいた、TVアニメ『五等分の花嫁』のエンディングテーマ曲である「Sign」の続編、アンサーソングという立ち位置なんですよ。
――制作スタッフも同じ方々で固めているんですよね。
はい。初めてこういう挑戦をしたんですけど、聴けば「あ、これ『Sign』の続きじゃない?」と感じてもらえるような曲になっています。
――どうしてこういった試みを?
1年前の春に緊急事態宣言が出て、私の5周年記念ライブが延期になり、その後、結局中止になってしまって。そこからリリースもイベントもないまま1年が終わってしまい、私自身かなりシュン……となってしまったんですよ。新しく企画を考えても、それもまた開催には至らなかったり……。落ち込んだ時期が続いていたんですけど、「Pale Blue」のリリースが決まって気持ちが前向きになり、聴いてくれる皆さんも、「待ってました!」と思ってくれているだろうし、じゃあそこにもう一つ驚きを加えたいなと。お待たせしてしまった分、この1枚で爆発させられたらいいなって!
――「Sign」への思い入れが強い人は多いでしょうから、この曲は興味深いでしょうね。
「Sign」のときは「結ばれたいな」「私とあなたはきっと運命で繋がっているはず」という、切ない気持ちも入った歌詞になっていたんですけど、今回はその続編。“選ばれたあとの歌”で、いろいろあったけどまた2人の関係を作っていこうね、一つずつ重ねていこうねという思いが込められています。これって、図らずも今の私の状況と重なっている気がするんです。「5周年記念ライブをやります、ダメになりました、8月にやります、やっぱりダメです……」と繰り返してしまったけれど、ここからまた一つずつ始めればいいんだって。なので、気持ちがすごく入った曲になりました。自分で聴いても幸せな気持ちが溢れるような多幸感を歌に込めています。
――話を聞いている感じ、今回のシングルはよりいっそう手応えを感じていそうですね。
いやあもう、本当に! 何もできなくてもどかしかった分、ここに思いをぶつけました。
――見事にバネにしたと。
前に立つ人間としては、みんなを元気づけるくらいの気持ちを持ちたかったんですけど……私自身みんなの声にすごく元気づけられましたから。
――7月18日には、京都でシンフォニックコンサートも開催予定です。
「Ani Love KYOTO」さんから、「Style KYOTO管弦楽団さんとやりませんか?」とお話をいただいて、より一層気持ちが前向きになりました。普段のライブとは違いますが、声を出せない状況でもオーケストラだからこそできるステージがあるじゃないですか。
――しっとり聴くものですもんね。
そうなんです。なので、「ライブはやりたいけど、みんな声を出したいだろうから……」と引っかかっていた部分が、自分の中でクリアになったんですよ。本当にすごく良い機会をいただきました。世の中は不安定な状況ですが、エンタメを担うものとして、コロナ禍でも新しい何かを届けられたらいいなと思っています。
<プロフィール>
うちだあや●7月23日生まれ。アクロスエンタテインメント所属。主な出演作は『ラブライブ!』(南ことり)、『ストライクウィッチーズ ROAD to BERLIN』(服部静夏)、『オルタンシア・サーガ』(クー・モリモル)、『不滅のあなたへ』(パロナ)ほか。
撮影/中原 幸 取材・文/松本まゆげ
Information
内田彩 5th Single「Pale Blue」
2021/6/2 (水)発売
[限定盤] CD+DVD ¥2,090 (税込)
[通常盤 ] CD ¥1,430 (税込)
<CD>
1.Pale Blue
作詞・作曲・編曲:hisakuni
*アニメ『やくならマグカップも』エンディングテーマ
2.タイトル未定
3.Pale Blue (Instrumental)
4.タイトル未定 (Instrumental)
<DVD>
1.Pale Blue (Music Video)
2.Pale Blue MV & Jacket Making Movie
<購入者特典・リリースイベント情報>
最新情報は音楽公式HPをご確認ください。
http://columbia.jp/uchidaaya/
<購入者特典・リリースイベント情報>
最新情報は音楽公式HPをご確認ください。
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