声優スクール特集2022
シグマ・セブン声優養成所
直結プロダクションのシグマ・セブンと同じビル内に稽古場とスタジオを設置。レッスンの様子は常に事務所スタッフがモニターで見られるようにしている。また毎年のガイダンス合宿では、講師やシグマ・セブンの社長、マネージャー、所属声優らと直接交流をもつことができる。
【スクール形態】
養成所(プロダクション附属含む)・劇団
【公式ホームページ】
https://sigma7-school.jp/
吉野裕行特別講師&小出さん&宮口さんインタビュー
特別講師:吉野裕行先生(写真:中央)
よしのひろゆき●2月6日生まれ、千葉県出身。シグマ・セブン所属。アニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(キルバーン)、『僕のヒーローアカデミア』(プレゼント•マイク、ナレーション)、『スター・ウォーズ:ビジョンズ』(ジェイ)などに出演するほか、ナレーター、ラジオパーソナリティなどマルチに才能を発揮。
専科生:小出 明さん(写真:右)
こいでひかる●8月4日生まれ、神奈川県出身。大学卒業後にシグマ・セブン声優養成所に入所。「シグマ・セブンは実力主義というイメージがありました。自分も実力をつけて生き残るためにここに来ました」
専科生:宮口桃歌さん(写真:左)
みやぐちももか●3月13日生まれ、福岡県出身。高校卒業後に上京し、シグマ・セブン声優養成所に入所。「事務所の地下に稽古場があって、普段からマネージャーさんに見ていただけるところがいいなと思いました」
生き残れるかどうかは自分次第。覚悟をもって入ってきてほしい
――今回、吉野裕行講師の特別レッスンとして「ラジオパーソナリティ」の授業が行われました。
吉野 声優やナレーターとしての技術的なことは、通常の授業で養成所の講師の方々がしっかりと教えていらっしゃるので、そうじゃないことをしようということで「ラジオ番組」を自分で考えて実際にやってもらうことにしました。第三者が聴いているという意識をもって自分から発信する経験もいいかなと思って。新人が「誰々さんのアシスタントとしてラジオに出られる?」と誘われる機会もあるので、そのときに少しでもこのレッスンの経験があれば「できます」と言えますから。
――このレッスンの狙いは?
吉野 相手が話したことを聞いて、それに対してキャッチボールができるかどうかが大事。ラジオ番組の設定なので「時間内にまとめないと……」という意識にとらわれがちですが、それよりも相手の話をよく聞いて、きちんとコミュニケーションを取れるかどうかを見たかったんです。またラジオを聴いている第三者に対しても、今どんな人が出演していて、番組の中で何が行われているのかを明確に伝えるように意識してほしかった。今回ほぼ全員が初めてだったので、「相手に伝える」ということが全体的にうまくできていなかったかな。勘の良い人は、きちんとできていましたけど。
――小出さん、宮口さんは参加してみていかがでしたか?
小出 「何をやってもいい」と言われたものの、やったことがないので、何からやったらいいのかと戸惑いました。
宮口 私も何もわからなかったので、とにかく楽しんでやろうと思いました。
吉野 小出くんはパーソナリティのとき、小道具にワサビを使ったけど、それがうまく回収できなくてもったいなかった。
小出 ほかの誰とも被らないことをやりたくてワサビを用意しました。
吉野 記憶には残ったよ。でも、なぜこのタイミングでそれを使うのか、今番組で何が行われているのかを明確に伝えないと。何がしたかったのかわからなくなってしまうからね。
小出 はい。奇をてらっただけで終わってしまいました(笑)。聴いている人に伝えるためには、その先の部分も考えないといけなかったですね。ラジオ番組でも芝居でもそうですけど、台本と向き合うこと以外にも考えないといけないことがあるんだなと気づきました。
吉野 宮口さんがパーソナリティのときは、「自分の妄想を満たしたい番組」という設定だったよね。
宮口 ゲストの人に、キャラクター設定を与えて「妄想セリフ」を言ってもらいました。セリフは事前に決めておいたのですが、キャラ設定はそのときに思いついたことをしゃべりました。
吉野 そのキャラ設定の説明のとき、複雑に言いすぎたね。キャラクターを明確に組み立てるためにも、もっと簡潔に言ってあげる必要がある。相手(ゲスト)もそうだし、聴いている人たちにも伝わりにくかったかな。
宮口 私はもともとラジオが好きでよく聴いていたんですけど、自分が発信する側になったら、もっと聴いている人にわかるように伝えないといけないなと実感しました。
吉野 相手の話をよく聞いてきちんと返すこと、第三者にわかりやすく伝えること。自分以外の人のことを考えてあげることが大事なんだよね。
――小出さん、宮口さんは、吉野さんとは初対面だそうですが、吉野さんの印象はいかがでしたか?
小出 特別レッスンを通して、吉野さんのプロとしての姿勢が垣間見えて、当たり前なのですが「すごい」と思いました。
宮口 吉野さんは柔軟な発想をもっていて、いろいろな視点から物事を考えている方なんだなと思いました。私もそんな生き方をしてみたいです。
――小出さん、宮口さんがシグマ・セブン声優養成所に入って、成長したと思えることは?
小出 高校の部活の練習などでは”やらされている感”がありましたけど、シグマに入ってからは「自分のためにやる」という意識に変わりました。一緒に学んでいる仲間たちがみんな熱くて、頑張っている雰囲気があるので、自然とやる気にさせてもらえる環境だと思います。また講師の方は簡単に褒めてくれませんが、そこが逆に信頼できると思います。
宮口 みんなストイックで、「気を抜いたら食われる」と思って、私も頑張っています。先生から「朝起きてから寝るまで声優になるためのことを考えて」と言われたので、姿勢や呼吸の仕方に気をつけたり、「今、滑舌が甘かったな」と感じたり。そういうことに日々気をつけるようになりました。
――最後に吉野さんからメッセージをお願いします。
吉野 事務所はオーディションを振ってくれるなどきっかけは与えてくれるけど、その先生き残れるかどうかは自分次第です。生き残っていくのは決して簡単ではないけど、強い気持ちをもって取り組むしかありません。皆さんは、夢を諦めずに追い求められる情熱をしっかりともち、そして「自分はこの世界で生きるんだ」という覚悟をもって、この世界業界に入ってきてほしいです。
スクールからのメッセージ動画を公開中!
通常レッスン以外の特別レッスンも充実!
シグマ・セブン所属の福圓美里さんが講師を務めた特別レッスンでは、これまで福圓さんが得た経験則をベースにした、芝居への取り組み方が指導された。「長い目で見たときに『こういうことを知っておいたほうがいいよ』という目線で授業を構成しました」と福圓さん。今回の特別レッスンの模様と、福圓さん、レッスンを受けた専科生・勝部雅さん、紙屋亜理砂さんのインタビュー完全版が公開中!
https://seigura.com/voice_school/75935/
入所案内&コース紹介
シグマ・セブン声優養成所
【所在地】
〒107-0052
東京都港区赤坂7-10-17 フォンテ赤坂ビル3F
TEL:03-6230-2877
【アクセス】
東京メトロ千代田線「赤坂」駅 7番出口徒歩7分
★スクールの詳しい情報&資料請求はこちらから
HP:https://sigma7-school.jp/
【募集学科】
基礎科(週3回/1年間)
※基礎科修了後、選抜された方のみ専科(週2回/1年間)に進級。
【入所時期】
4月
【選考方法】
自己PR、セリフ、朗読、面接など。
※オーディションは、毎年11月頃から翌年3月までに4~5回開催。
【受験料】
7,000円
【学費】
入所費:220,000円(税込)
年間授業料:435,600円(税込)
【年間授業スケジュール(イメージ)】
授業内容 | |
1年目(基礎科) | 週3日、1日3時間のレッスンで表現者としての基礎を築いていく。歌、ダンス、基礎演技、語り・朗読、ナレーション、アフレコ(アニメ)、アテレコ(外画)などのさまざまなレッスンで、発声・滑舌・体力・リズム感や創造力・表現力・演技力を養う。 |
2年目(専科) | 基礎科終了後、選抜された生徒のみが専科へ進級。プロとしていつ現場に呼ばれても対応できるよう、よりレベルアップした内容のレッスンを行う。専科修了後、審査を行い、選抜された方だけがシグマ・セブン、シグマ・セブンeまたはシグマ・セブンフェイスへ所属することができる。 |
【公式ホームページ】
https://sigma7-school.jp/