梶原岳人

【声グラ限定】TV アニメ『オリエント』第2クール淡路島激闘編エンディングテーマ!梶原岳人さん2ndシングル「色違いの糸束」インタビュー

梶原岳人

MVの現場では自分から話しかけられなかった

――MVもとても凝った世界観でしたね。

美術さんたちがすごくこだわってくださいました。現場に入った瞬間に驚いたのが、あれだけの糸の束が散らされていても、ごちゃごちゃせずにちゃんと存在しているということ。どこを切り取っても、楽曲の持つ世界観をそのまま映像に落とし込んだような綺麗な空間でした。あと、糸束を実際に持つシーンがあるんですけど、その束も本当に計算し尽くされていたんですよ。本当に細かいところまでしっかり作り込まれているMVだなあっていう印象でしたね。

――撮影はいかがでしたか?

割と大掛かりだったんです。(バンドやストリングスを従えての撮影のため)僕の後ろに8人の方がいてくださったんですけど、そこまでの人数でこう撮影することも僕は今までなかったですし、それだけの方と一つの作品を作るという経験も今まであまりなかったので、すごく新鮮な気持ちでした。ドキドキワクワクしながらやらせていただきましたね。

――そんななかで梶原さんは真ん中に立つわけですが、現場での立ち居振る舞いで意識していた部分はありますか?

バイオリンを弾かれる方をそんなに近くで見たことがなかったので、興味津々でした。音楽をやってる方って、こだわりをしっかり持っていらっしゃるから自我が強いイメージなんですよ。バンドをやっている時も「変な人が多いな」と思いながらライブハウスを回ったりしていたので(笑)、当時も今も自分からはあまりグイグイ話しかけたりはできないですね。
梶原岳人

――撮影ともなるとそれぞれに練習だってしたいでしょうし、邪魔できない気はしますよね。昔からそこは空気を読んで対応されていたと。

例えばライブハウスで対バンが終わったあと、みんなで飲む時間があるんですよ。バーカウンターから出してきたお酒をみんなで飲んで、喋るという時間があったんですけど、僕、それが苦手で(笑)。結局、同じバンドのメンバーとしか話せなかったんですよね。とはいえ、本番はやっぱり良い空気感でやりたいので、笑顔で「よろしくお願いします」と挨拶をしてから撮影に臨みましたけど、なかなか世間話するまでには至らなかったです。でも、大人数での撮影でしたし、凝ったアングルからもたくさん撮ってくださったので楽しかったですね。

――また、カップリング「あの日が未来だった君へ」についても少し。こちらは少し身近に感じる歌詞が印象的ですね。

壮大なイメージの表題とは対照的な曲で、日常の何気ないことがテーマになっています。例えば、天気のような本当に身近なことで曲を作っていければなと思っていましたね。サウンドもとてもシンプルにして、ひずんだ音色よりはクリーンに近い、自然体な音になっていると思います。僕のパーソナルにも合っている世界観なのかなと。

――では、レコーディングはいかがでしたか?

表題と同じく、カップリングもスムーズでした。制作段階から自分の中である程度イメージできている曲に関しては、割と歌いやすいみたいです。……あ、あとちなみになんですけど、カップリングはデモのときからこのタイトルなんですが、途中で一度別とタイトルに変わったんです。だけど、僕は「あの日が未来だった君へ」と一文になっているタイトルのほうがエモいし、想像力が掻き立てられる気がして。こっちに戻してもらったんです。

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