青二塾

基本情報

青二塾 東京校・大阪校

【スクール形態】
養成所(プロダクション附属含む)・劇団

【受講日数】
週5日(東京校)、週2日(大阪校)

【公式ホームページ】
■東京校 

http://www.aonijuku-tokyo.jp

■大阪校
http://www.aoni.co.jp/osaka

主な青二塾出身者!

インタビュー

”生涯俳優宣言”

塾長:古川 登志夫さん
ふるかわ としお●7月16日生まれ。栃木県出身。青二プロダクション所属。主な出演作は、アニメ『ONE PIECE』(エース)、『ドラゴンボール』シリーズ(ピッコロ)、『うる星やつら』(諸星あたる)など。

自らオリジナルテキストを作成し、演技の授業を

今年4月から青二塾東京校の塾長に就任し、直接指導に当たることになりました。

それに先立ち、青二塾のための訓練メソード「古川登志夫の演技論」(全20章)を、テキストとしてまとめ、これを卒業公演に入る前の半年間、概ね20回で、基礎演技の理論と実技として教示します。半年間というタイトな期間で、一通りの基礎項目を消化するため、かなり凝縮された内容となっています。

大半が古川登志夫の私感による演技論であり、既存の数ある教本類とは異なる、オリジナル教材となっています。過去25年間、僕自身が劇団を主宰し、演劇活動を展開してきた過程で、また声優として仕事をしてきた過程で培ったノウハウを基に纏めた、新人俳優・声優養成のためのテキストなのです。

半年間で演技の基礎を学び、残りの半年間で卒業公演を制作する。勿論たった1年という短期間でプロを輩出するという難度高き目標を達成するために、他の先生方による濃密な内容の科目が原則週5日間のカリキュラムとして組まれており、先生方も塾生もかなりの熱量を要する内容となっています。

青二塾は、入塾試験時における演技経験の有無は不問です。未経験者の中にも良き資質を持った人もいれば、有経験者の中にも、過去の経験ではプロになれなかったため、再度青二塾で学ぼうとする人もおられるわけで、中途半端な、あるいは使えないノウハウを身に付けている可能性もあります。その場合、まずそれを修正する事から始めます。

「本当に1年間でプロを育てられるのか?」と思う方もおられるかも知れませんね。たしかに全員をプロとして送り出すのは至難の業ですが、このシステムで、現在400人を越える青二プロダクション所属タレントの、実に6割強が青二塾出身者となっているのも事実です。

「古川登志夫の演技論」のテキスト20章の内、最初の5章は、人格陶冶に関わる項目になっています。これは僕自身が提唱する「人格等身大表現」に至るための前提条件です。即ち、演技力はその人の人格と等身大である。99%でも101%でもなく100%等身大である。したがって、優れた表現者は人間的にも魅力がある人でなければならない、とする考え方で、今も現役として仕事をし続けている僕自身が、現場で優れた表現者に遭遇するたびに実感していることでもあります。「人格とはなんぞや?」その本体を学ぶところからスタートします。

第6章以降は、「演技プラン」と「理論に裏打ちされた実技」について教示します。新人養成現場でしばしば問題にされる「実技偏重」とは何か? 声優に限って言えば、口パクに合わせることには長けているが、演技プランや演技力は未熟という、理論の欠如を指摘する収録現場の声に対応する授業内容です。理論と実技は表裏一体、どちらも不可欠なのです。

生涯俳優としてやりたい“本気”の人を求む‼

青二プロダクションが求める新たな人材とは、どんな人達なのか?青二塾公式サイトの巻頭言には、大きなフォントで【生涯俳優宣言】と記されています。これは「生涯現役として、次代の青二プロダクションを背負って立つような表現者になりたいと、本気で考えている人たちに入塾してほしい」という、青二塾の養成理念、そして青二プロダクションの営業理念を端的に表しています。青二塾と青二プロダクションは一体なのです。「冷やかし」や「ちょっと試してみよう」という軽い気持ちではない、堅固な意志を持った人を青二塾は求めているのです。

現役として活躍する有能な先生方と共に、塾長である僕自身本気で指導に当たるのはもとより、事務局の専門スタッフが、熱く塾生のサポートに当たります。今年度から新体制となった青二塾、キーワードは“本気”です。入塾時不安そうだった塾生が、卒業公演スタートの頃には、生き生きとした表情に変わり、声が出なかった子が出るようになり、演技力も格段にアップするのを、先生方も事務局スタッフも楽しみにしています。本気でプロを目指したい人、ぜひトライしてください。お待ちしています。

”青二塾のレッスンに潜入‼”

内容も濃く、熱量を感じられた2時間の授業

4月某日、今年2回目の古川さんの授業レッスンが行われた。古川さん自身が構築した演技法の中でも最も重要だという「卓立法(たくりつほう)」についてレクチャーを受け、それを踏まえたうえでセリフ読みに挑戦した。

古川さんの説明はとてもわかりやすく、口調穏やか。ところが前週に渡した台本のリサーチを怠った生徒が何人かいると、「それじゃ全然ダメ」と厳しい言葉も飛び出し、レッスン場に緊張が走った。

さらに「現場ではこういうことを求める音響監督もいる」と現場の生の情報を伝えたり、「君の声は武器になる。大事にしたほうがいい」など、一人ひとりに親身のアドバイスを与えていく古川さん。授業の序盤は、古川さんが「やりたい人」と言っても手を挙げる人は少なかったが、終盤になるとほぼ全員が手を挙げることに。とても熱量を感じられた2時間だった。

最初は声の出なかった人も、古川さんの指導で出るように

”授業後の古川さんにインタビュー!”

――今年度2回目の授業を拝見しました。お疲れ様でした。

まだまだ初期の段階で、最初の2~3回は、生徒たちを青二塾になじませていくという感覚です。自分の中で1章から20章まで教本を作ってあって、その通りに進めていきます。僕の持っている演技論を20章までやって、それがどれだけ定着しているのか、を最後の卒業公演で確かめたい。それが仕上げとなります。1年というタイトな時間なので、塾生も教官もかなりの熱量で取り組んでいます。

――教本は古川さんご自身がお作りになったそうですが、この教本を使った授業は、青二塾に入らないと受けられないのですね。

そうですね。この教本は『古川登志夫演技論』と言ってもいいです。僕が私感で語っていることがほとんどなので、今までにないオリジナルな教本です。

――今日の授業では「卓立法」のレクチャーがありました。お話を聞いていて、とてもわかりやすかったです。

オープンキャンパス等でやると、親御さんたちも納得してくれます。わかりやすい演技論だと思っています。ああいう話し方をすれば、若い人たちにも理解しやすいのかなと。実は、卓立法ができていないまま仕事の現場に来ている人って多いんです。だから、どうしても僕の演技論として最初に教えなきゃいけないと考えています。これをマスターすれば、9分9厘終わったようなもの。それくらい重要です。僕が見ていて『この子、上手いな』と思うのは、大体卓立法ができている人なんです。

――生徒さんの中には、演技が初めての人も何人かいますよね。

います。これが面白いところで、経験者、未経験者が混じっているので、最初はバラつきが激しいんです。それを卒業公演まで、同じレベルにまで持っていくのはなかなか大変ですが、そこはノウハウがあるので、大丈夫です。青二プロの所属者400人中6割強が青二塾出身ですから、そこは実証されています。

――2回目の授業で、みんなよく声が出ていましたね。

最初は蚊の鳴くような声の子もいるんですけど、それはすぐ出せるように持っていけます。1回目の授業で、一人について15分くらいレクチャーして声が出るまでやってもらうんです。すると他の子たちも、そこに追いつこうと努力するんですね。みんな潜在能力があるのに、自分にリミッターをかけているんですよ。人に見られて恥ずかしいとか、自分がどう思われるか、という意識。そうしたリミッターを全部外せば、声が出るようになるんです。

――今日使った台本は、1週前に渡されたものですか?

前の週に読んでみなさいと渡しました。わからない語句があったら調べてみなさいと。そうすると、調べてくるんですね。二つ目の大事な項目としてあげた『アンテナを高くする』を実体験させるんです。それでちゃんと調べてくると、演技のクオリティーも高くなり、グッと底上げされるわけですね。

――ちゃんと調べてこなかった人には、ダメ出しされていました。古川さんは、口調は穏やかですが、仰っている内容は厳しいこともありますね。

やはり短期間で教え込まないといけないので、ある程度は厳しく言うことも必要です。最初の方にガーンと言っておかないと、クラスのまとまりも悪くなりますし。

――先生方は、生徒さんのパーソナルデータをすべて共有しているんですね。

事務局長がすごく優秀な人で、全部のデータを僕らと共有しています。僕らは事前にみんなのデータを覚えていくから、授業で『あなたがやってきた経歴から言うと、こうですね』と言えるんですね。だから、みんなも教えてくれる教官の名前くらいは知っておかないといけません。僕のことを古谷徹とか言ってちゃダメですよ(笑)。

――これから青二塾に入りたいという人にメッセージをください。

本気でプロを目指す人は、ぜひ青二塾に来てください。演技経験の有無は問いません。教官も本気、塾生も本気です。『ちょっと試してみよう』ではなく、生涯俳優としてやっていきたい人、次代の青二プロを担う人になりたいという固い意志を持った、本気な人を求めます。”本気”というのがキーワードですね。塾では僕自身が指導に当たりますし、古川に教わりたいという人が来てもいいと思います。僕は現役バリバリで声優をやりながら塾長をしていますが、やはり現場の”今”を伝えないといけないと思っています。演技論も日々進化していますから、新しいことを教えないと、みんな現場に行って戸惑うことになります。だから現役声優が教えないとダメだと思っています。

――古川さんの教材も、日々アップデートされているんですね。

はい。パソコンの中に置いといて、日々更新しています。1回目の授業と2回目の授業の間に更新されていることもありますよ。だからね、一体いつの時点で本にしたらいいのか、悩ましいところなんです(笑)。

スクールからのメッセージ動画を公開中!

説明会

■東京校
8/10(土)、8/24日(土)、9/21(土)、10/12(土)、11/16(土)
すべて13:00~2時間程度

■大阪校
7/15(月・祝)、9/16(月・祝)、11/4(月・祝)、1/13(月・祝)
第1回目12:00~14:30 第2回目16:00~18:30

入学案内

■東京校

【住所】
〒106-0031東京都港区西麻布1-6-4 AONI BLDG.(青二ビル)

【募集コース】
週5日コース(塾生)/1年制
※高校卒業(見込み)以上対象

【募集学科】
塾生

【募集時期】
41期生:8月1日~11月29日

【選考方法】
1次試験は書類審査、
2次試験は面接、台詞、ナレーション
入試は12月14(土)、15日(日)
※受験料11,000円

【費用】
1年分で1,100,000円

■大阪校

【住所】
〒532-0011大阪府大阪市淀川区西中島6-2-3 チサン第7ビル1212号

【募集コース】
土日週2日コース(塾生)/2年制
※高校卒業以上~28歳対象

【募集時期】
38期生:1月8日~2月8日

【選考方法】
簡単な筆記テスト、朗読、実技、面接。
入試は2月11日(火・祝)
※受験料10,000円

【費用】
入塾金162,000円、
前・後期 受講料 各246,240円(参考金額)

【公式ホームページ】
■東京校 

http://www.aonijuku-tokyo.jp

■大阪校
http://www.aoni.co.jp/osaka