「声優図鑑」堀内まり菜

堀内まり菜「前向きな気持ちを発信したい。幼少期に憧れたアニメの主人公のように」【声優図鑑 by 声優グランプリ】

「声優図鑑」堀内まり菜

キャラクターの裏に隠された声優たちの素顔に迫る、インタビュー企画『声優図鑑 by声優グランプリ』。

今回は『ヒーラー・ガール』(五城玲美役)など、声優としての活動はもちろん、ソロアーティストとしても活躍する堀内まり菜さんが登場。歌や演技、ダンスが得意で、アーティスト活動では作詞作曲も……。そんな多才な堀内さんが幼少期に影響を受けたことや、これから目標としていることなどを語っていただきました。

「声優図鑑」堀内まり菜

堀内まり菜
ほりうちまりな●4月29日生まれ。Apollo Bay所属。2010年より成長期限定ユニット「さくら学院」のメンバーとして活動後、声優アーティストとして活躍。主な出演作はアニメ『ヒーラー・ガール』(五城玲美)、『iiiあいすくりん』(フランシスコ・ミントン15世)、音楽バトルプロジェクト『IDOL舞SHOW』(明瀬亜美)ほか。

オフィシャルサイト:https://horimari.jp/
Twitter:https://twitter.com/horimari_429

★堀内さんの手書きプロフィール公開中!

魔法が使える声優さんってすごい!と感じた中2の頃

――声優になるまでにモデルやアイドルとして活躍されていました。最初のデビューのきっかけは?
小学3年生の時、ちゃおに連載されていた『きらりん☆レボリューション』がアニメ化されて、主人公のきらりちゃんが大好きだったので、友だちと一緒にちゃおのオーディションを受けたのが始まりでした!

――さくら学院として活動した3年間には、どんな思い出がありますか?
毎日のようにレッスンやイベントがあったので本当に学校みたいだったし、私にとっては青春そのもの。いちばん思い出深いのはやっぱりライブですね。さくら学院のライブって何だろう……、私たちがお客さんに届けられることって何だろう……ってみんなで考えて、それぞれの個性を活かしながら12人で一つのものを作り上げるために毎回話し合っていたんです。良いパフォーマンスができると、お客さんたちの表情もすごく輝いて見えて。とても勉強になったし、楽しい思い出です。

――さくら学院での活動をしている頃から、舞台にも積極的に出演されています。もともと舞台にも興味が?
ミュージカルやショーが幼い頃から好きで、家族で観に行くこともよくありました。劇団四季の『夢から醒めた夢』で、主人公のピコを演じている役者さんの表現力に衝撃を受けたことは今でも特に覚えていて、こんなふうに夢を届けられるお仕事があるんだなと意識するようになりました。

――さくら学院を卒業する年には、グループ内で生徒会長も務めていましたね。
私はあまり積極的なほうではなかったのですが、生徒会長はリーダーだから、何を考えているかわからないとみんなが不安になってしまうなと思い、自分の意見をはっきりと伝えようと意識が変わった年でもありました。

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――声優のお仕事にふれることはありましたか?
小さい頃からディズニー作品や『プリキュア』などのアニメを観てましたが、声優さんはまだ意識していませんでした。意識したのは、『魔法少女まどか☆マギカ』でまどかちゃんに惹かれて……! 当時、まどかちゃんと同じ中学2年だったから勝手に親近感を感じて。魔法が使える声優さんってすごい、と思いました。アニソンも好きで、水樹奈々さんの歌声に衝撃を受けてからはライブにも行くようになりました。歌声が本当にパワフルで、伝わってくる思いとか、お客さんに対する気持ちとか、歌詞の表現力とか、憧れているところがたくさんあります。

――そんな経験を経て、2015年には声優デビューを。
「さくら学院を卒業してから自分がやりたいこと」をずっと模索していて。中学3年のときに周りの方にも相談して、声優アーティストを目指す道を選びました。それからはワークショップに通ったり、声優さんの真似をして独学で学んだりしましたが、なかなかうまくいかなくて…。周りと比べて落ち込んだり、オーディションに受からなかったり、悔しい経験をたくさんしました。そんなとき、『くつだる。』でやっと声優として第一歩を踏み出すチャンスをもらって、すごくうれしかったのを覚えてます。

――最近では『ヒーラー・ガール』に五城玲美役でレギュラー出演していましたね。この作品にはどんな思い出が?
音楽一家で育った玲美ちゃんは歌が大好きで、そこは自分自身とリンクしていたし、劇中歌もたくさん歌唱させていただきました。覚えているのは、試験勉強のしすぎで、気を抜くとみんなの会話が全部歌になっちゃう……という第三話のカオスなお話(笑)。実はこれが、メロディは全部アドリブだったんです。「これは言葉を体に入れておかないとできない」と思い、たくさん練習しました。感情とメロディが一体となる感じをのびのびと演じられたかなと思います。

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2ndシングルに重ねた高校時代の焦り

――2021年には念願のソロデビューをされて、先日は2ndシングル『Just a little bit』が発売されたばかり。これまでにはない疾走感のある楽曲ですが、歌ってみていかがでしたか?

激しめのロックで、サビのメロディが印象に残るのと同時に、歌詞が今の気持ちとリンクして。寄り添ってくれる優しさと、前に引っ張っていってくれるような強さを感じて、励まされたし、すごくパワーをもらいました。特に、「せーので駆け出した 背中をみてた いつだってそう ためらう1秒 いつも遅れがちで」という歌い出しは、高校生の頃に感じた、周りの子たちが先にいってしまうような焦りと重なって……。その頃の気持ちを思い出しながら歌いました。

――高校生の頃にそんな経験があったんですね。
はい。演技のレッスンなどに行くと、同い年でも自分より演技が上手な子や、思いが強い子がいたりして、今のままでいいのかな……と自分自身と向き合うことがたくさんあって。その頃の悔しさや焦りを思い出すような歌詞でしたね。

――歌声に強い意志が感じられたので、そのお話を伺ってすごく納得しました。
明るさや勢いのある曲ですけど、レコーディングではあえてそこを強調せずに、言葉を大切にして歌ったんです。勢いをつけすぎると言葉の良さが飛んでいってしまう気がして。アップテンポの曲で言葉を意識するのは大変でしたけど、いい挑戦ができたと思います。

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――ロックな楽曲で、ライブでも盛り上がりそうですね。
ファンの方からも「まり菜ちゃんのロックな曲を聴いてみたい」というお声をもらっていたので、今から披露できるときが楽しみですね。

――ファンの方の思いを音楽活動に取り入れるのは、よくあることですか?
音楽活動を通してもっと交流したいという気持ちは強いです。昨年の1stライブで、ファンの方がサプライズで黄色いサイリウムを会場のみなさんに配っていたようで、私がステージに出たら菜の花畑が広がっていて…!感激した気持ちが今でも忘れられなくて。1stシングルのカップリング「私たちだけの森」という曲は、私がいつも感じている、ファンの方たちに出会えた喜びの気持ちや感謝の気持ちをつめこんだ曲です。

――今回の新しいシングルを経て、ソロアーティストとして次に叶えたいことは?
子どもの頃に憧れたきらりちゃんみたいな存在になって、前向きな気持ちをたくさん発信していきたいと思います。ソロデビューしてからいろいろ考えてきましたが、最近はひとりの発信者として今の世の中に届けられることを模索することが多くて。私自身、今年はWBCの優勝で日本が盛り上がったときに、頑張っていたら道は開くし、きっと自分にもできることがあるって、背中を押してもらいました。

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アニメからもらった夢や魔法を今度は自分が届けたい

――ダンス歴14年で、今もプライベートでレッスンに通っているそうですね。
最初は児童館のクラブでチアダンスから始めて。今はテーマパークダンスを習っています。テーマパークで実際に行われているショーの曲を使って、実際にテーマパークでダンサーをされていた方が教えてくださるんです。「王国の一員になったつもりで」「お祝いのカーニバルで踊っているつもりで」などのアドバイスをもらいながら歌ったりもして楽しいです。

――お休みの日はどんなふうに過ごしていますか?
1日お休みがあったら、ひとり旅に出るのが好きです。最近は「葉山女子旅きっぷ」を使って、海鮮を食べたり、クルージングをしたりしました。海を旅先に選ぶことは多いですね。この前は、夕陽がきれいな森戸海岸で散歩をしたり、夕陽をしばらく岩の上に座って見たりしました。乗り物も好きなので旅先への移動も楽しくて、ずっと車窓を見ていられます(笑)。

ひとり旅ではないですけど、ニューヨークまでミュージカルを観に行ったこともあります。10日間くらい滞在して、『フローズン(アナと雪の女王)』や『ウィキッド』などたくさん観ました。今でも忘れられない旅ですね。

――声優同士で仲のいい方は?
岡咲美保さんです。『IDOL舞SHOW』のレギュラーラジオを2人で担当させていただいたことがきっかけで仲良くなりました。頻繁にご飯へ行ったり、カラオケに行ったりしています。美保ちゃんの楽曲が好きで、「好きだから歌うね!」と本人の前で歌ったこともあるのですが、合いの手を入れてくれました(笑)。

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――仲の良さが伝わりますね! いつも朗らかなイメージの堀内さんですが、じつはこういう一面も……という意外なエピソードはありますか?
ひとり時間がけっこう好きで、家ではほぼ無音でひっそりと過ごしたりとか……。あとは、いつもノートを持ち歩いていて、今感じていることや、それを詞にして書いていたりします。

――ノートを仕事に活かすことも?
そうですね。デビューアルバムには自分で作詞作曲した曲が収録されているんですけど、ノートに書いた何気ない日記のような文章がそのまま歌詞になっていたりとか。振り返って読んでみると「これ使えるな〜」と感じることも多いです。

――歌うだけではなく、曲を作ることも好きなんですか?
好きです!さくら学院の頃は、歌うことで自分の気持ちを表現できましたけど、卒業してからは、どこで表現したらいいのかわからなくなって、モヤモヤしちゃって。「あ、じゃあ自分で曲を作ればいいんだ」と気づいてから、曲を書き始めたんです。

――曲を作ることで、自分の気持ちをぶつけたり、表現したりしていると。
そうですね。曲を作って自分の気持ちをデトックスしているようなところは、あるかもしれないです。だから、歌詞では嘘をつきたくなくて。最初はどうしてもカッコつけてしまうことがあったけど、今はカッコ悪くてもいいよ!と思いながら書いてます(笑)。

――歌詞から堀内さんの本音を受け取ることができるんですね。いろいろうかがってきましたが、これから声優として「こういう人になりたい」という気持ちを聞かせていただけますか?
私自身、子どもの頃にディズニー作品を観て、夢や魔法をもらっていたんです。だから今度は、私の声を通して、一緒に冒険をしたり、ワクワクするような気持ちを届けられる声優になりたいなと思っています。そしてもっとたくさんの作品に関われるように頑張っていきます!

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【声優図鑑】堀内まり菜さんのコメント動画

次回の「声優図鑑」をお楽しみに!

撮影=石田潤、取材・文=吉田あき、制作・キャスティング協力=吉村尚紀「オブジェクト」

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