現在活躍中の声優や、夢を掴むために活動している未来の声優に、これまでの道のりを語ってもらうインタビュー企画「Voice Navi」。
今回は、AIR AGENCYから宮内陽生さん、日南和さんのお二人が登場！ お二人が声優を目指したきっかけや、実際にレッスンを受けて成長したことや発見したことについてお話をうかがいました。
 【プロフィール】 宮内陽生（写真：右） みやうちはるき●4月10日生まれ。AIR AGENCY所属。高校生の時に観た藤原啓治さんの演技に |
――まずは、声優に興味を持ったきっかけをお聞かせください。
宮内：高校３年生のときに観た『アベンジャーズ/エンドゲーム』で藤原啓治さん（アイアンマン役）の演技にとても感銘を受け、声優についていろいろ調べてみようと思ったことが声優を意識した最初でした。
日南：私は小さい頃から漫画が大好きで、登場人物になりきるのがとても楽しくて。テレビアニメを観るようになってから「全然違うキャラクターを同じ声優さんが演じている作品って、こんなにあるんだ」ということに気づき、「自分も幅広い演技ができるようになりたい！」と思ったのがきっかけです。
――どのような経緯で、声優を本気で目指すようになりましたか？
宮内：ネットで調べているうちに「声優という職業で飯を食う」という言葉を掲げていたAIRAGENCYさんが気になり始めて……。
僕の場合、父親が洋画や洋楽が大好きで、その影響もあって『アベンジャーズ/エンドゲーム』を劇場に観に行ったんです。そんな父に「声優になりたい」と話したら、快く背中を押してくれました。
日南：小学生のころから「声優になりたい」という想いがありましたが、そのときはまだ漠然とした気持ちだったんです。高校生のときに阿澄佳奈さんが出演されている舞台作品を観に行く機会がありまして、その演技に衝撃を受けたことを今でも覚えています。その後は演劇部に入り、本格的に声優を目指すようになりました！
――声優を目指すうえで具体的に打ち込んだことはありますか？
宮内：お芝居を直に観たこともなかったので、高校卒業後は声優スクールに入学し、お芝居やダンス、歌の基礎を学びました。また、自宅ではサブスクリプションサービスで配信される海外ドラマや映画を使った自主トレをしていました。音声を消して字幕のみの状態にし、そこに自分で声をあてる「模擬アフレコ」です！
日南：自分が苦手な滑舌や発声をよくしようと思い、自宅で早口言葉や発声練習をしたり、漫画や小説のキャラクターを自分の声で表現したりしました。
――「AIR AGENCY」に入所した決め手は？
宮内：藤原さんが代表を務められていた。というのはもちろん大きいのですが、役者や音響監督の方が講師に来て下さるので、貴重な経験ができると思い、入所を決めました。
日南：「少人数制」をうたっているところに惹かれました。自分の演技を見てもらえる時間や機会が多く得られそうだと思いましたので。ほかにも「AIR AGENCY」には「個性を大事にして伸ばしていく」という理念がありましたので、自分の個性を見つけつつ、そこを磨いていければと思いました。
――レッスンを通じて、個性は見つかりました？
宮内：最初は『ダークナイト』という作品に出てくる悪役の「ジョーカー」に憧れていたんです。こちらも藤原さんが演じられているのですが、レッスンを受けているうちに「経験を積まないうちに悪役が務まるのか？」という疑問がわいてきまして……。自分を見つめ直すことができましたし、個性も見えてきました。
日南：私も個性を伸ばすヒントになるような的確なアドバイスをいただきましたし、自分で考える時間も作ってもらえたので、少しずつではありますが個性が見えてきているのかなと……。
――レッスンで印象に残っていることは？
宮内：毎週違う題材で練習ができたことです。反復練習ももちろん大事だと思いますが、「次はどんな作品なんだろう？」というワクワク感がありまして。講師に一目置いてもらえるような演技を心がけていました。
日南：実践的な授業がとても多いことに驚きました。私が専門学校に通っていたときはコロナ禍で「マイクワーク」があまり実践できなかったのですが、養成所で十数人の生徒と一緒にマイクワークを学べたのは大きかったです。
――苦手だったレッスンや「ここを伸ばしていきたい！」という部分はありますか？
宮内：演技のレッスンではまず台本をいただき、映像を観ながら演じる……という流れがあるのですが、最初のころはついていくのが大変で。周りのみんなが対応できているのを見て、さらに焦ってしまい……、という悪循環に陥っていました。自宅で必死に練習し、いまではだいぶ対応できるようになったと思いますが、まだまだブラッシュアップしていきたいです！
日南：最初は自分が思っているような演技が100％できないことが多々ありました。でも先生に教わったり、ほかの生徒の演技を見たり聴いたりして「ここはこうしてみよう」と自分なりに考え、少しずつ克服できてきたかな、と思います。私は、自分には向いていない役だと判断すると、躊躇してしまう節があったのですが、「自分は自分でいいんだ」と考えたら楽になりました。いまはあらゆる役に積極的に挑戦していければと思っています！
――声の演技だけでなく、ほかに挑戦してみたいことはありますか？
宮内：僕は昔から「キッズダンス」を習っていて、子供たちに教えたりもしているのですが、たとえば木村昴さんのように子どもたちからも好かれるようなお仕事もしてみたいですね。
日南：演技力だけでなく、歌唱力も鍛えるためにボイストレーニングに通っているのですが、ダンスはまだまだ苦手で……。苦手なジャンルを少しでも克服し、どんな課題を与えられてもこなせるようになりたいです！
――今後の声優としての目標を教えてください。
宮内：繰り返しになってしまいますが、藤原啓治さんのようなすごい声優になれるよう、今後も精進していきたいです。最初は躊躇していた悪役も、自信を持ってできるようになりたいです！
日南：役に寄り添える役者になりたいと思います。作品やキャラクターのファンから「このキャラの声が日南さんでよかった」と思ってもらえるような芝居ができるようになりたいなって。また、私が初めて「たくさんの役を演じられてすごい！」と意識したのが阿澄さんなので、いつか共演したいです！
AIR AGENCY声優養成所／AIR AGENCY ACADEMY
【スクール形態】
養成所
【受講日数】
週1日
【所在地】
AIR AGENCY声優養成所／AIR AGENCY ACADEMY
住所：〒160-0004 東京都新宿区四谷2丁目2番2号 四谷三和ビル８F
【公式サイトはこちら】
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