「声優図鑑」月城日花

月城日花「“あなたの知らない私”を、もっと届けていきたい」【声優図鑑 by 声優グランプリ】

「声優図鑑」月城日花

キャラクターの裏に隠された声優たちの素顔に迫る、インタビュー企画『声優図鑑 by 声優グランプリ』。

今回は、幼少期に『美少女戦士セーラームーン』をきっかけに声の表現に引かれ、声優の道を志したという月城日花さんが登場。『モンスターストライク』初の声優オーディションとなった「天聖声優オーディション」で初めて役を射止めた月城さん。

初主演作『ざつ旅-That’s Journey-』鈴ヶ森ちか役で出会った“等身大の芝居”の面白さから、2026年放送の『てつりょー!meet with 鉄道むすめ』春立うさ役にどう向き合っているのかまで、役作りの核心を丁寧に語ってもらいました。さらに「声優e-Sports部」での活動やFPS愛、そしてラジオやアーティスト活動にも広がる未来予想図まで、パーソナルなお話をたっぷりとお届けします。

「声優図鑑」月城日花
月城日花

つきしろひか●3月17日生まれ。俳協所属。主な出演作は、アニメ『ざつ旅-That’s Journey-』(鈴ヶ森ちか)、『アルマちゃんは家族になりたい』(アルマ)、『てつりょー!meet with 鉄道むすめ』(春立うさ)、ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』(ウインバリアシオン)ほか。

公式HP:https://haikyo.co.jp/profile/profile.php?ActorID=13033&ImageFile=1&VoiceFile=1
X:@hika_tsukishiro

★月城さんの手書きプロフィール&コメント動画は2ページ目に!

「私、受かったんだ」、初めてのオーディションで得た実感

――まず、声優を目指したきっかけから教えてください。

小さい頃は「アニメの世界って本当にある」と思っていたんです。どこかに実在するその世界をカメラが映していて、私たちはそれを観ている。そんなふうに感じていました。でも声優というお仕事を知った時に、あの世界は、誰かがきちんとお芝居として演じて作っているんだって初めて気づいたんです。現実の出来事みたいに見えてしまうほど演技がすごくて、そこから声優という仕事に強く引かれました。

「声優図鑑」月城日花

――月城さんはもともと『美少女戦士セーラームーン』が好きだったんですよね。

声優さんが演じているとわかったうえで、あらためてアニメを観てみると、やっぱりすごいなと感じる場面がたくさんあって。『美少女戦士セーラームーン』を観返した時も、声の表現の豊かさに驚いたんです。セリフをまねしたりして、自分でも演じることが楽しいと思うようになっていきました。そこからアニメで観ていた作品の漫画にも興味を持つようになって、声に出して読んだりもしました。そういう積み重ねの中で、自分も声優をやってみたいなと強く思うようになりました。

――そこからは、もう一直線に?

アニメが大好きになって、いろいろ観るようになったんですけど、声優さんって一人で本当にいろんな声を出せるじゃないですか。声優の方のお名前は知っていても、後から「え、このキャラクターもこの人がやってたの!?」って気づくこともけっこうあって。そういう瞬間があるたびに、私もいつかそんなふうになりたいなって、本格的に思うようになりました。それで中学生の頃から、声優について学べるところを自分で調べはじめて、オープンキャンパスにも行きました。実際にアフレコ体験をさせていただいて、そこでまたちゃんと学びたいという気持ちが強くなったんです。

――中学生でそこまで考えていたのは早いですね。

当時はいちばん好きなことがそれしかなかったんです。「早く声優になりたい」「お芝居を学びたい」という気持ちが、とにかく強くて。当たり前ではあるんですが、オープンキャンパスで実際にアフレコ体験をしてみて、声優さんが収録するときのアニメって、完成したアニメよりも情報量が少ないんだなと痛感しました。それでもみんなあんなにすごい演技をしているんだって。正直最初は、私にできるのか不安になったんですけど、同時に「できるようになりたい」とも思いました。何回かアフレコ体験に行かせていただいて、親とも相談しながら入学を決めました。小さい頃からこのお仕事をしていきたいと思っていましたが、その頃から声優になりたいという気持ちが固まっていった感じですね。

「声優図鑑」月城日花

――ほかの夢や、なりたい職業はなかったですか?

あまりなかったかもしれないです。でも、歌うことは好きでした。アニメを観てアニソンも好きだったので、アニソンを歌えるようなアーティストさんになってみたいという気持ちはありました。声優として活動していくなかでも、歌のお仕事って今は広がっているじゃないですか。だから、私自身もいずれ挑戦してみたい気持ちはすごくあります。

――進路選びでも、歌と演技で迷ったりはしませんでしたか?

すごく悩みました(笑)。学校の中に声優タレントコースと声優アニソンコースがあって、声優タレントは演技がメインで、授業の中に歌やダンスもある。アニソンは歌がメインで、演技もできる、みたいな感じだったんです。迷いに迷ったんですけど、今は演技のほうがしたいと思って、声優タレントコースを選びました。

――実際に学びはじめた時間は、今振り返るとどんな時間でしたか?

今に活かされている部分は大きいと思います。もともと自分の声を録音して聞いてみたり、一人で漫画を声に出して読んでみたりはしていたんですけど、人前でやることはなかったので、緊張に慣れるという意味でも、すごくいい経験でした。アフレコの空気感も知れましたし、滑舌ってこんなに難しいんだ、とか、アクセントやイントネーションってこんなにあるんだとか、いろんな発見があった時期でしたね。

「声優図鑑」月城日花

――在学中、早いタイミングで『モンスターストライク』の「天聖声優オーディション」に挑戦されたんですよね。

入学して3〜4カ月たった頃だったと思います。生まれて初めてのオーディションでした。最初は記念受験くらいの気持ちで挑んでいたんですけど、ご縁があって役を頂けて……今振り返ってみても本当に緊張した瞬間でしたね。

――最終審査は、多くの方が見守る公開オーディション形式だったんですよね。

そうなんです。最終審査でファイナリストが選ばれて、幕張メッセでの公開オーディションでした。あんなにたくさんの人の前で、ちゃんとしたステージで演技をするのは初めてで……ステージを見る側じゃなく、立つ側を経験したのが初めてだったので、緊張もすごかったです。合格が決まった瞬間、クラッカーとか紙吹雪みたいなものが一気に舞って、あの光景は今でもすごく覚えています。「私、受かったんだ」って、初めて実感できた景色でした。

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