鈴ヶ森ちかちゃんは「これから先もずっと残る役だと思います」
――これまでの出演作の中で、特に印象に残っている役や、ご自身の中で転機になった作品はありますか?
『ざつ旅-That’s Journey-』の鈴ヶ森ちかちゃんです。やっぱり、初めて主役を演じた作品は大きいですね。旅ものがすごく好きなので、旅をテーマにした作品に参加できたこと自体が本当にうれしかったです。あと、ちかちゃんって、等身大の女の子というか、いい意味で“現実にいそう”な存在として、リアルな芝居が求められる役で、私がこれまであまり演じてこなかったタイプなんです。
――その自然体な芝居を求められる役柄は、月城さんにとっては難しさもありましたか?
難しかったですね。実は私、自然な演技がもともと苦手だったんです。学生の頃、講師の方からも「演技っぽいね」って言われたりして、「自然にやるのは難しいよね」という空気もあって。だからオーディションの時も、「これでいいのかな……」ってすごくモヤモヤしながら帰っていたんです。なので受かったと聞いた時は本当にうれしかったです。ちかちゃんを演じながら自分の新しい”役の幅”が培われた感覚があって、これから先もずっと自分の中に残る役だと思います。それからロケも印象に残っています。ちゃんとしたロケが初めてで、しかも1日目は一人でのロケだったんですよ。何を喋しゃべろう……って、そこも初体験で。次の日は鈴代紗弓さんが一緒にロケしてくださったんですけど、1日目の一人で回すという経験も含めて、初めてが詰まった作品でした。
――そして、2026年放送予定のアニメ『てつりょー!meet with 鉄道むすめ』では春立うさを演じています。
春立うさはもともとのテンションが低い子なんですよ。ただ、その低いなかでも、喜んだり、テンションが上がる瞬間はもちろんあって。彼女なりの幅の中で感情を出す、という意味では、ちかちゃんと少し似ている部分もあるなと思います。自分じゃないからこそ、ウサちゃんの気持ちをウサちゃんのテンションで演じなきゃいけないところは、少し難しい部分もありました。でも、演じていてすごく楽しい子です。
――今までのお話を聞いていると、キャラクターに対する解像度がとても高い印象があります。演じる前に、人物像を頭の中でかなり整理してから臨むタイプですか?
たしかに、言われてみればそうかもしれないです。ト書きやセリフに書いてある言葉の裏というか、その言葉に至る気持ちを考えたくなるタイプで。たとえば「ありがとう」という一言でも、そこに照れがあるのか、言い慣れていないのか、少し言いづらいのか。そういうニュアンスを考えるようにしています。キャラクターが内心で思っていることが、言葉にすごく反映されると思うので、その気持ちはできるだけ丁寧に掘り下げるようにしています。
――ここからは、お仕事の幅についてもうかがいたいです。ゲームがお好きで、「声優e-Sports部」でも活動されていますよね。
イベントにはあまり参加できていないんですけど、もともとゲームが好きなので、声優e-Sports部の活動はすごく相性がいいなと感じています。普段は配信をするタイプでもないですし、個人チャンネルも持っていないので、ゲームをしている自分を見せることには、恥ずかしさもありつつ、同時に楽しさもありますね。それに、声優e-Sports部では、ファンの方のことを部員さんと呼んでいて、一緒にゲームができるんです。通話で声だけのやりとりにはなるんですけど、直接触れ合える機会というか、なかなかない経験だと思うので、すごくありがたいなと思っています。
――プライベートでも、ゲームはかなりされますか?
めっちゃやります! 同じ事務所の水野朔ちゃんや土屋李央ちゃんもそうですし、声優の友達ともオンラインでよく遊んでいます。FPSをやることが多くて『VALORANT』をよくやっています。FPSにハマったきっかけは、好きな配信者さんがFPSをやっていて、見ているだけでも楽しかったんですけど、自分もやってみたいという気持ちがすごく強くなって。そこでパソコンをそろえて始めたのがきっかけです。もともと対人ゲームが好きだったのもあって、一気にハマりました。
――休日は、やっぱりゲーム三昧ですか?
そうですね(笑)。休みがあったら、いちばんやっているのはゲームかもしれません。外に出ないで、ずっとゲームをしています。かなりインドアで、できるだけ家にいたいタイプなので、家でゲームをしている時間がいちばん楽しいなって感じます。基本的に食事もUber Eatsで完結しちゃっていて、本当に外に出るのは仕事のときくらいですね。たまに友達が連れ出してくれたら外に行く、という感じです(笑)。
――最後に、声優グランプリ読者や応援してくれている方へメッセージをお願いします。
今はまだ成長途中で、慣れないこともいっぱいあるんですけど、1年後、2年後、3年後、5年後、10年後……年を重ねていくごとにレベルアップしよう、という気持ちで声優を続けています。だから、その成長を温かく見守ってほしいですし、きっと”あなたの知らない月城日花”が、まだまだたくさんいると思うんです。そういう一面を皆さんにお届けできる場所を、これからもっと増やしていきたい。今後も温かく応援してくれたら、とてもとてもうれしいです。
~声優未来予想図~
Q:これからどんな声優を目指したいですか?
1年後の私 自分ラジオ番組を持つ
自分の冠ラジオ番組に挑戦してみたいです。これまでゲストとして呼んでいただく機会はあったんですけど、自分のラジオを持ったことはまだなくて。自分の言葉を届ける場所ができたらうれしいなと思っています。
3年後の私 アーティストデビュー
アーティストデビューができていたら、というのが一つの夢です。理想は高く、でも目標としてちゃんと持っていたいなと思っています。
5年後の私 アルバムリリース&アニメ主題歌を担当
自分のアルバムを出してみたいです。さらに、アニソンの主題歌も担当できるようになっていたらうれしいですね。
10年後の私 さいたまスーパーアリーナでソロライブ
代表作も増えて、ラジオやイベントにも自然に慣れていて、個人ライブができるようになっていたらと思います。もし会場を挙げるなら、リニューアルしたさいたまスーパーアリーナでライブをするのが憧れです。去年『ウマ娘』のライブが行われた場所でもあるので、いつか一人で立てるようになっていたら……という気持ちがあります。
撮影/石田潤 ヘアメイク/Sweets 取材・文/川崎龍也
月城日花さん手書きプロフィール
月城日花さんコメント動画
▼動画URLはこちら
https://youtu.be/Q2KmmEFrLzI















