あがり性は治らないけど……この仕事が大好き!
――デビューしたのは、高校生の頃ですよね。
1年生か、2年生の頃だったと思います。最初のお仕事は、『ワールドフリッパー』というアプリゲームに登場する、ネズミの男の子・スヴェン役でした。収録ではめちゃくちゃ緊張したのを覚えています。マイクに激突したり、間違った読み方で覚えていたりして、「やっちゃった」と思うこともあったんですけど、とにかくがむしゃらに挑んだ感じですね。現場の皆さんが優しく教えてくださって、乗り切ることができました。
――記念すべき初仕事。リリース後にゲームをプレイしたりしましたか?
しました! ずっと観る側だったのに、一気に作品の内側に入ってしまって、なんだか不思議な感覚でした。そもそも、私が感じている声優の魅力って、キャラクターの人生を歩めることなんです。しかも声優は声のみで演じるので、年齢性別問わず何にでもなれるし、動物にだってなれる。そこが面白いんですよね。スヴェンはネズミの男の子だったので、その魅力を早速実感できました。
――役作りも楽しいですか?
楽しいです。現実に結びつかないことも多いので、そこは難しいですが。感覚を身に付けるためには、もっともっと経験を積まないといけないなと思っています。何か特別なことを経験するのも大切だと思いますが、もっと身近で日常的な物事もたくさん経験して、自分の演技に結びつけられるようにしたいですね。
――また、アニメで初めて名前のついた役を演じたのは、『ブルーアーカイブ The Animation』だそうですね。春花さんは早瀬ユウカを演じましたが、ゲーム収録との違いは感じましたか?
ゲームは一人で収録するので、つっかえたとしても自分のペースで撮り直しができるんですけど、アニメの場合は皆でいっせいに録っていくので、必死についていかないといけないんです。最初のうちは、それが難しくてうまく演技できなかったこともあるんですけど、一緒に収録していた花守ゆみりさんがとても優しくて。「この位置から言ったほうがよくなるよ」「もう少し遠くに、声を投げる感じで」と、たくさん教えてくださったんです。こんなド新人にも気を配ってくださるんだ、なんてかっこいい方なんだろうと感動して。以来、いつか私もそんなかっこいい声優さんになりたいと思っています。
――特別な作品になりましたね。
そうですね。もともと『ブルーアーカイブ』は、私にとって大きな存在なんです。もう6年くらい携わっていて、ライブ配信や雑誌のインタビューなど『ブルーアーカイブ』で初めて経験することも多かったので。それに、これだけ長く関わっていると、キャラクターと一緒に成長できている感覚が芽生えるんです。ユウカちゃんの感情に私の感情が重なり、相乗効果によってどんどん素敵な子になっていく感覚、というか。
――役の理解が深まってきた証拠ですね。
そうなると、ただキャラクターを表現するだけではなくて、声優・春花らんだから出せる“色”を載せた表現になるような気がします。それによって、キャラクターの魅力はもっと増すんだと強く感じました。ほかのキャラクターでも、この感覚を早くつかめたらいいなと思います。
――この気づきも“成長”といえそうですが、ほかにも成長を感じるところはありますか?
気づきでいうと、私は理論派というより感覚派なんだという発見もありました。同じセリフを練習するなかで、「ここをこう変えよう」と具体的な改善ポイントを見つけることよりも、「こういう“気持ち”じゃないな」と、感情優先で考えることが多いので。あと、最初の頃は“このキャラなら、こういう声”とイメージを作って、そこにハマる声を作ろうとしていたんですけど、だんだんと「私は声を作るタイプの声優じゃないな」と思うようになってきたんです。イメージに近づけようとすると、どうしても自分の得意じゃないトーンまで広げなければいけない場面も出てきたので、このやり方は私には合わないのかもしれない、と。今は、“自分の地声こそが一番の武器”、“地声を活かす”という考えにシフトしています。
――着実に成長していますね。では、人前に出るのもそろそろ慣れてきました?
いえ! 全然慣れていません(笑)。でも、結局好きなんだなとは思います。すごく緊張するし、頭がこんがらがっちゃうんですけど、立っているうちに「あれ、楽しいな」と思うし、終わった後にはやっぱり、やってよかったと思うので。それに、お客さん側になると「私、ステージに立ちたい!」と思うんですよ。
――では最後にプライベートの話も少しだけ。休日はどんなふうに過ごすことが多いですか? このサイトで連載中のコラム『春花らんの春らんまん!』を読むと、お出かけすることが多いのかなと感じますが。
おうちでゆったりするのも好きですけど、外に出るのも好きという感じです。コーヒーが好きなので、いろんなエリアのカフェ巡りをしています。あとは、お洋服を買うのも好きですね。中学生の頃に少しだけ、姉の影響でロリータ服を着ていたことがあるんです。気軽に着られるものではないですけど、着るとテンションが上がるのでまた近々着てみたいですね。撮影とかで着られたらいいな〜と、ひそかに期待しています(笑)。
――かわいいものが好きなんですね。
そうですね。あと、マイメロディが大好きで! 私の推し活といえば、マイメロちゃん一択です。
――いつ頃からマイメロ推しに?
遡ると、子供の頃からマイメロの着ぐるみパジャマを着たりしていて身近にはあったんですけど、「マイメロ、かわいいじゃん!」と目覚めたのは高校生の頃。サンリオショップにはよく行っていますし、グッズの発売日には、朝から並ぶこともあります。
~声優未来予想図~
1年後の私 アニメのレギュラーを獲りたい!
今はゲームやASMRのお仕事が多いので、そこにアニメも加わったらいいなと。アニメの現場では、ストーリーを感じながら演技できますし、共演する声優さんと一緒に作り上げている実感も大きいと思うので、そういう経験をたくさん積み重ねたいですね。
3年後の私 外画に挑戦する!
今まで外画のオーディションは2〜3回しか受けたことがないですし、まだ出演には至っていないんです。なので、この頃までには出られるようになっていたら……! 原音を聴きながら声をあてるのは吹き替えならではですし、何より“生身の人に生身の人の声をのせる”って、すごく面白そう。舞台経験も活きそうですし、興味があります!
5年後の私 動物系バラエティ番組でナレーションをする!
動物系バラエティ番組を普段からよく観ていて大好きなんです! なので、声優・ナレーターとして携われたら。コメディチックなナレーションとか、動物に声をあてるとか、すっごく楽しそう。考えるだけでワクワクします!
10年後の私 マルチに活躍できる声優に!
今考えている理想の声優像の一つですね。いろいろな経験を重ねて活動の幅をどんどん広げていきたいですし、その過程をファンの皆さんが楽しんでくれたらすごく幸せです。きっとこの頃になっても人前に出るたびに緊張していると思いますけど、バラエティで体を張った企画に挑戦したり、食レポをしたりしてみたいですね。あとは、自分のソロライブを開催したり、プラネタリウムのナレーションに挑戦したりしたいです!
撮影/篠田直人 ヘアメイク/Sweets 取材・文/松本まゆげ
春花らんさん手書きプロフィール
春花らんさんコメント動画
▼動画URLはこちら
https://youtu.be/ujvds6sPKFk
















