キャラクターの裏に隠された声優たちの素顔に迫る、インタビュー企画『声優図鑑 by 声優グランプリ』。
今回登場していただいたのは、『ブルーアーカイブ』早瀬ユウカ役、『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』里見那由他役などで知られる春花らんさんです。
はるからん●6月16日生まれ。アーツビジョン所属。主な出演作はアニメ『一瞬で治療していたのに役立たずと追放された天才治癒師、闇ヒーラーとして楽しく生きる』(ティル)、ゲーム『ブルーアーカイブ』(早瀬ユウカ)、『マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝』(里見那由他)ほか。 公式HP:https://www.artsvision.co.jp/talent/14419/ ★春花さんの手書きプロフィール&コメント動画は2ページ目に! |
声優という“仕事”に魅せられました
――春花さんは、どんな子供でしたか?
とても人見知りで、おとなしい子でした。勉強も運動も胸を張って得意とは言えなかったと思います。でも、自分を表現することはすごく好きで、いつも絵を描いたり歌ったりしていました。家の中限定ですけど、「今から歌います!」と、ゲリラライブを始めることもありました。ちょっと高いところに立って歌う、みたいな(笑)。
――基本的には内気だけど、家族の前では快活だったんですね。
はい。なので、家族の前ではガンガン歌えるけれど、音楽の授業の時は静かにしていました(笑)。
――聞くところによると、漫画を描いていた時期もあるとか。
そうなんです。小学生から中学に上がるくらいまで描いていました。王道の恋愛マンガから始まり、ギャグ、アクション、ミステリーなどいろいろと。
――読むのも好きだったんですか?
好きでした! 初めて読んだのは『黒執事』で、小学校5年生くらいの時だったと思います。「声優になりたい」と思うようになったのもこの頃です。
――漫画を読むようになり、アニメや声優も知ったということですか?
いえ。実は、声優に興味を持つ最初のきっかけはアニメではなくて、声優業を特集しているテレビ番組だったんです。もともと歌手やアイドルに憧れていたんですけど、自分の外見にあまり自信がなく……。人前に出るのも苦手でしたし、「私に表現の仕事は無理なのかな」と思っていたところ、その特集を観て「これだ!」と思ったんですよ。「私は、これになりたい!」と、その瞬間に決意しました。まだアニメをめちゃくちゃ観ていたわけではない段階でしたけど、直感的に「これしかない」と思いました。母にもすぐに「声優になりたい」と伝えたら、「じゃあ、勉強も頑張らないとね」と言われて。そこからは、学校の成績もすごく伸びたんですよ。授業中も積極的に手を挙げるようになったりして。
――春花さんの日常を大きく変えるほど、衝撃的な出会いだったんですね。
そうですね。歌手やアイドルに対してもそうなんですけど、私は応援する側というより“仕事”として見てしまって、あの人みたいになりたいと思うタイプなんです。アニメを本格的に観るようになったのも、「声優になりたい」と思ってからで。
――つまり、憧れの声優さんや好きなアニメがあるから声優になりたいのではなく、声優業そのものにほれ込んでからアニメや声優に興味が湧いたタイプだと。
そうなんですよ。アニメも、声優を目指す以前から一視聴者として普通に楽しく観てはいたんですけど、その頃から「この奥に、私のなりたい人たちがいるんだ」と、声優を意識しはじめて本格的に観るようになりました。
――声優になるための第一歩を踏み出したのはいつ頃ですか?
中学に上がるタイミングです。中学進学と同時に地元の熊本から愛知に出て、姉と一緒に暮らしながら、名古屋の中学校と声優養成所に通いはじめました。熊本だとどうしても選択肢が少なかったので、都会に出たほうがいいんじゃないかと思ったんですよね。
――お姉さんは、何歳上なんですか?
12個離れているので、当時すでに社会人だったんです。ちょうど名古屋で働いていたので、都会に出ても安心だねということで。
――ご家族も、春花さんを応援してくれていたんですね。
はい、すごく肯定的でした。ただ、「勉強は頑張りなさい」「それができないと、声優にもなれないからね」とは変わらず言われていましたけどね。そうして、高校3年生までの計6年間、養成所に通っていました。中学生の時には、養成所以外にボイストレーニングにも通っていました。
――養成所に通ってみて、いかがでしたか?
演劇のように体を使ってお芝居する授業が多かったこともあって、会話している相手との“距離”を意識した演技が身に付きました。おかげで、演劇的なお芝居にも興味が湧いて、高校では演劇部に入ったくらいです。ちょうどコロナ禍と重なっていて、本来授業でやるはずだったマイクワークはほとんど実践できなかったのですが、この時学んだお芝居の感覚は、今でも活きていると思います。
――ちなみに、高校の演劇部ではどんな役を? 特に印象に残っている役があれば。
高校1年生の時に、主演で犬の役をやりました。保健所にいた犬が、女の子に引き取られるところから始まる物語で、日常を描きながら命の大切さと向き合っていくという。演劇部の先生が書いたオリジナルストーリーでした。最初こそ、「人前に立つのか……」と抵抗を感じていましたけど、体で表現するお芝居もすごく楽しいんだなとあらためて感じる経験でしたね。
――では、ステージに立つことへの苦手意識もだんだんと薄れていきました?
いえ、全然です!(笑) でも、当時から演技は本当に大好きでしたけどね。














