広ちゃんに決まっていなかったら、声優を続けていなかった
――事務所への所属が決まってから上京したのでしょうか?
そうです。東京に出てきてすぐにオーディションを受けに行ったりしたので、勝手もわからず正直なんのこっちゃ!って感じで(笑)。ちょっとバタバタしましたね。
――では、初めてオーディションに受かった作品は何になるんでしょうか?
『学園アイドルマスター』(以下、『学マス』)です。マネージャーさんから電話で「合格したよ」と聞いた時は「やったー!!」って。うれしくてうれしくて踊り狂いました!(笑) しかも、スタジオオーディションまで進めたのも『学マス』が初めてで。いろいろな初めてを『学マス』で経験させてもらいました。
――現時点で川村さんにとって『学マス』で演じている篠澤広はどんな存在になっていますか?
広ちゃんに決まっていなかったら、多分声優を続けていなかっただろうなと思うくらい運命的な出会いをした存在です。広ちゃんを含めて6人くらいのキャラクターのオーディションを受けていたんですけど、マネージャーさんから「川村は、篠澤広になるだろうね」と言っていただいたら、本当に広ちゃんに合格できました。それに、『学マス』がリリースされてから、本当にたくさんの方に褒めていただけるんです。私は、自分の声にあまり自信がなかったんですけど、広ちゃんを通して「声が好きだよ」「お芝居が好きだよ」と言っていただける機会が一気に増えて、すごく自信につながっています。
――マネージャーさんは川村さんと広のどこに近いものを感じたのでしょうね?
どこなんですかね……? でも、私自身も6人のキャラクターの練習をしている時に「やるなら広ちゃんかも」となんとなく思っていたんですよ。声質がいちばんしっくりくるなって。マネージャーさんから見ても、そういうリンクする部分があったのかもしれないです。私のことをよく見てくださっているんだなと、あらためて思いました。
「真礼さんがいる!」と心の中はお祭り状態でした(笑)
――特に印象に残っている作品は何ですか?
『メダリスト』です。アニメで初めて名前のある役(海月和香)を演じさせていただいたので、やっぱり思い入れは強いですね。しかも、和香ちゃんには泣くシーンがあって。事前にマネージャーさんから「監督は泣くシーンにこだわる方だから、何回もリテイクがあると思うけど、めげずに頑張ってね」と言われていたんです。なので、数日前から悲しい気持ちになるような作品を観たりして、しっかり気持ちを作ってから本番に臨んだら、意外と2、3テイクでオッケーを頂けました。
――それはすごい! 手応えもあったのでは?
そうですね。マネージャーさんにも「良かったよ!」と褒めていただけて、ほっとしました。そういう意味でも忘れられない作品になっています。
――また、アニメの現場では先輩方とマイク前で掛け合うことになります。学ぶことも多いのでは?
どの現場でも、たくさん学ばせていただいています。『茉莉花ちゃんの好感度はぶっ壊れている』では、モブとワンちゃん役で出させていただいたんですけど、モブの収録もメインキャストの皆さんと一緒にやらせていただける現場だったんです。ほかの作品だとモブは抜きで収録することが多いので、貴重な機会になりました。それに、この作品には同じ事務所の先輩である天﨑滉平さんと内田真礼さんがいらっしゃって、目の前で掛け合いを見られたのもすごく勉強になりました。お芝居のバリエーションの多さに「すごい! すごい!」と感動しきりでしたね。
――憧れの内田真礼さんとも共演できましたね。
そうなんです……! 「真礼さんがいる!」と心の中はお祭り状態でした(笑)。ともあれ、収録が始まればファンの気持ちも引っ込むもので。「本当に素晴らしいお芝居だな。私もこんなふうになりたい」と、思いながら見ていました。
――その気持ちは、まだご本人には伝えていない?
いや、さすがに言えていないです! ……でも、いつか伝えられたらいいなと思っています。
――ここまでいろいろな作品に参加されたと思いますが、声優として成長や変化を感じる部分はどこですか?
自分の“武器”に気づけたところは大きいと思います。先ほどの広ちゃんの話と少し被ってしまうんですけど、私の声質ってけっこう特徴的で。周りからそう言われることが多く、悩むこともあったんです。だけど、広ちゃんを演じているときは声質もお芝居もけっこうナチュラルにしていて。その声やお芝居を褒めていただけるので、「私の武器って、この声質とナチュラルなお芝居なんだ」と気づくことができました。声優として自信もついてきましたし、私にとっては大きな変化だと思います。
――良い役と出会いましたね。そして、プライベートのお話も少し聞いてみたいのですが、最近ハマっているものはありますか?
ゲームとカメラとアイドルです! バラバラですみません(笑)。ゲームは、『スプラトゥーン』が好きで、『学マス』に出ている子たちと夜な夜な熱い試合を繰り広げています。「おりゃー!」って言いながら(笑)。で、カメラはもともとスマホでもアプリを駆使していろいろ撮っていたんですけど、「もっといいカメラが欲しい!」と思って、デジカメを買ったんです。今は、それで景色や人を撮るのが楽しいですね。
――カメラも、『学マス』のキャストの皆さんと?
そうです。というか、『学マス』関連の子しか友達がいないのか?というくらい『学マス』の子としか遊ばないです、私(笑)。
――本当に仲がいいんですね。いろんな方と遊んでいるでしょうけど、最近遊んだのはどなたですか? カメラに限らず、教えてもらえたら。
最近だと、春咲暖ちゃん、伊藤舞音ちゃんと3人で遊びました! MRライブ(『学園アイドルマスター The 2nd Period H.I.F選抜試験』)を二日とも観るっていうから、「一緒に観よう! ついでに泊まらせて!」って言って、暖ちゃんの家に泊まりました。暖ちゃんの家には、普段からよく泊まっているんです(笑)。
――では、アイドルはどんなグループにハマっているんでしょうか?
昔から坂道シリーズが大好きで、乃木坂46さんとか櫻坂46さんを応援しています。最近はライブに行けていないんですけど、去年まではけっこう行っていましたよ。良い席が当たったときは「うわーぁ!!」ってテンションが上がったし、ライブ中は「かわいい! 顔小さい!」って興奮しまくりでした。めっちゃオタクしていましたよ!
――推しはいるんですか?
乃木坂46の賀喜遥香さんが大好きです。アニメが大好きな方ですし、乃木坂46さんはアニメのテーマソングを歌うこともあるので、もしかしたらどこかでご一緒できるかも……!?と思っています。そのためには、声優としてもっともっといろんな作品に出られるようにならないと。頑張ります!
~声優未来予想図~
Q:これからどんな声優を目指したいですか?
1年後の私 いろいろな作品に出演する!
1年後、「○○に△△役で出演しました!」と、たくさんお知らせできるように、今のうちからオーディションに受かりまくりたいです! 正直なところ、難しい目標だと思うんですけど……せっかくなので言っておきたいですね。しいて言うなら、繊細なお芝居を求められそうなシリアスなアニメに出てみたいです。
3年後の私 もうちょっと落ち着いた人になる!
声優としてというか、人としての話ですけど(笑)。普段は落ち着きがないタイプなので、もうちょっとどっしり構えられるようになりたいんです。そうして、現場でも「川村になら安心して任せられるね」と言ってもらえるような存在になれば、声優としても仕事の幅が広がる気がします。
5年後の私 幅広い芝居を身に付けて外画に出演する!
5年もたったら……声質が少し変わっているかもしれないですね。どんなふうに変わるのかはわかりませんが、この頃にはかわいい役だけでなく、大人っぽい役やお姉さん的な役もできるようになっていたらいいなと思います。で、外画にも出られたらいいですよね! 今はまだ外画の出演経験はないんですけど、ナチュラルなお芝居や声をもっともっと磨いて、5年後には外画にも適応していたいです。
10年後の私 国民的アニメで役を頂く!
理想は、長年放送されている国民的アニメで役を頂くこと。それが、「川村玲奈といえば○○だよね」というくらいの代表作になっていたらうれしいですね。そして、その頃には後輩も増えてくると思うので……後輩にちゃんとアドバイスできるような頼もしい先輩になれていたらいいなと思います。そうなっていないと困る!(笑)
撮影/石田 潤 ヘアメイク/Sweets 取材・文/松本まゆげ
川村玲奈さん手書きプロフィール
川村玲奈さんコメント動画
▼動画URLはこちら
https://youtu.be/H95cH45Utoc
















