キャラクターの裏に隠された声優たちの素顔に迫る、インタビュー企画『声優図鑑 by 声優グランプリ』。
今回は、『ワッチャプリマジ!』御芽河あうる役、『ケロロ軍曹☆』日向夏美役、『太陽よりも眩しい星』岩田朔英役など、多くの作品に出演する藤寺美徳さんにお話をうかがいました。
ふじでらみのり●12月18日生まれ。エイベックス・ピクチャーズ所属。主な出演作は、アニメ『TANK CHAIR-戦車椅子-』(平良静)、『ケロロ軍曹☆』(日向夏美)、『おねがいアイプリ』(熱海ナナ)、『ひみつのアイプリ』(青空ひまり)、『ワッチャプリマジ!』(御芽河あうる)、『太陽よりも眩しい星』(岩田朔英)、『花は咲く、修羅の如く』(春山花奈)ほか。 公式HP:https://avex-pictures.co.jp/lineup/58780/ ★藤寺さんの手書きプロフィール&コメント動画は2ページ目に! |
自信を持ってオーディションに臨んでいました
――藤寺さんは、どんな子供でしたか?
表現するのが好きな子供でした。母から聞いた話だと、テレビに映る子役さんを見て「私も、あの子たちみたいになりたい」と言っていたそうなんです。なので、幼稚園から小学校低学年くらいまで子役をやっていました。結果的にお仕事にはつながらなかったので悔しい気持ちはありましたが、レッスンに行くのは楽しかったですね。当時の自分にとっては、習い事みたいな感覚でした。
――レッスンのどんなところが楽しかったですか?
セリフがたくさん書かれた紙をもらって、それを覚えられた人から披露していくというレッスンがあったんですが、そこで人と違うことをするのが楽しかったです。皆、覚えるセリフは同じなんですが、「私ならこう演じる!」みたいな。
――まだ幼いのに、そんなところまで考えて披露していたんですね。
それだけ、何かを表現することが好きだったんですよね。
――では、どのような経緯で声優という仕事を知ったのでしょうか?
中学校に進学して演劇部に入ったんです。そこであらためてお芝居に触れて、「お芝居って楽しいな」「一つの作品を皆で作るって、こんなに面白いんだ」と実感して。再び「お芝居を仕事にしたい」という気持ちが湧き上がってきました。そんななかコロナ禍になり、アニメを観る機会も一気に増えたんです。
――当時は外に出られない分、家で映像作品を観る人が多かったですもんね。
私もその一人で、子供の頃から好きだった『プリティーシリーズ』はもちろん、大流行していた『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』といった深夜アニメも観るようになりました。最初は、“深夜アニメ=怖い物語が多い”という勝手なイメージがあって、深夜アニメの中でも比較的怖くなさそうな女の子ばかりが登場するアニメを観ていたんですけどね(笑)。
――そうやって慣らしていったと(笑)。実際は怖いわけではないですからね。
そうなんですよね(笑)。結果、観たい作品がどんどん増えていき、『Re:ゼロから始める異世界生活』や『ソードアート・オンライン』にもハマって一気観しました。同時に、声優というお仕事を意識するようにもなっていったんですが、そんな時に『プリティーシリーズ』10周年企画の声優オーディションが開催されるという情報を見つけたんです。
――2021年に開催された『プリティーシリーズ10周年企画NEXT声優アーティストオーディション』ですね。
「自分にはこれしかない!」と思い、母に許可をもらって受けることにしました。そうしたらありがたいことにグランプリを頂いて、『ワッチャプリマジ!』の御芽河あうる役でデビューすることができました。
――中学生での挑戦は、勇気が必要だったのではありませんか?
たしかに勇気は必要でしたが、当時はそこまで大きな決断だと思っていなかったのかもしれません。「あの楽しいお芝居の世界にまた行きたい!」という気持ちが大きかったように思います。子役をしていた時、同年代の子たちがいろいろなお仕事をしているのを見て、取り残されているような感覚になっていましたからね。
――約1500人の応募者の中からグランプリに輝きました。すごい倍率ですが、自信はありましたか?
あったと思います。最初から「絶対に受かってやる!」と意気込んでいました。歌唱審査の時にはダンスも踊りながら歌ったりして、「どうにか記憶に残ろう」という工夫もしたりして。そこから9人、3人と候補者がどんどん絞られていくにつれて、「私より年上の方も受けているんだな」「この人たちに勝てるかな……?」と、不安が募るようになりましたが、心の中では「でも、大丈夫!」と思っていました。
――受かった時の心境も教えてください。
もう、うれしくて、うれしくて! 夢なんじゃないかと思いました! 母も泣いて喜んでくれたんです。
――お母様には、どうやって報告したんですか?
受かったと聞いてすぐに電話で伝えようかと思ったんですが、せっかくなら直接言いたいと思って、とりあえず電話では「今、オーディションが終わったよ。帰るね」とだけ伝えました。電話越しに母から「どうだった?」と聞かれたんですけど、「まぁ、それは後で」とだけ言って。その後、迎えに来てもらった車の中で「受かったよ!」と言ったら、「うわぁーー!」「受かると思ってたよ!」と泣いて喜んでくれました。本当にうれしかったです! ケーキとごちそうでお祝いもしてくれました。












