Voice Navi -ボイスナビ-
声優になりたいけど、どうすればいいのかわからない……。でも大丈夫。夢への一歩を踏み出した先輩からのメッセージには、そんな悩みを解決してくれるヒントが満載です。今回は遠く北海道と鹿児島から上京し、働きながら夢に向かって突き進む青山創一郎さんと茂原美沙子さんにお話を聞きました。
青山創一郎
あおやまそういちろう●5月31日生まれ。声優を志しながら演劇の研さんも積み、上京して社会人として働きながら声優・ナレーターを目指す。
茂原美沙子
もはらみさこ●11月28日生まれ。引っ込み思案だった小学生の頃、放送委員をすすめられ、先生に褒められたことが声優を目指すきっかけとなった。
アニメの世界に憧れた少年と映画から興味を持った少女
お二人が声優を目指すきっかけから教えて下さい。
青山 中学生のころ、魔法があったり妖怪がいたりとか、キラキラしたアニメの世界に憧れていたものの、田舎の子供だった僕には縁遠い世界だなと。ですが、大学進学を機に田舎から札幌に出て一人暮らしをしているうち、アニメの世界への夢に再び目覚めました。
茂原 小学生のとき、声が大きいことがコンプレックスで引っ込み思案でした。それを見かねた先生が放送委員をすすめてくれて、初めての放送で先生に「最高に良かったよ!」と褒めてもらえたのがものすごく嬉しかったんです。そして、その先生から吹き替えという仕事があることも教えてもらったのですが、そこで小さい頃にテレビで見て感動した『タイタニック』が日本語吹き替え版だったことがわかり、漠然とですが「将来その仕事をするんだ!」と思うようになりました。
上京されるときにご両親からの反対はありませんでしたか?
青山 もめることを覚悟したうえで電話で打ち明けたところ、深いため息ひとつで「わかった」って言ってくれました。多分、何か感じていたんだと思います。
茂原 私の両親は大反対でした。三日三晩けんかして出された条件が、地元の国立大学に行く、その間親元で勉強して人間力を磨く、卒業したら2年間は社会人をする、という結構なハードルでしたが、声優になるという大きな夢があったので頑張ることができました。
青山さんは上京してその後いかがでしたか?
青山 何の計画もなく勢いだけで飛び出してきてしまったので、とにかくお金がなかったです。だから、1年間くらいはバイト漬けの日々でした。そんなある日、バイト先の人から「何しにここ来てるの?」と言われて忘れかけていた当初の目的を思い出し、その後、すぐに役者のキャスト募集オーディションを見つけて受けたものの、そううまくいくはずもなく……。なので、引き続きバイトを頑張ってお金を貯めてから劇団の養成所に通うことにしました。声優という仕事に結びつくことなら何でもやってやろうという気持ちでしたね。
よこざわ先生が丁寧に一人一人に指導してくれるのが魅力
お二人がよこざわけい子声優・ナレータースクールを選んだ理由を教えてください。
青山 事務所に直結していて、しかも事務所の社長であるよこざわけい子先生からマンツーマンレッスンを受けられるという点が決め手になりました。それに、ナレーションができなければ声優として生き残れないだろうと思っていたのも大きかったです。
茂原 高校のときの演劇部にいた友人が声優を目指していて、自分も同じ夢を持っていると打ち明けたときに友人からおすすめされたのがよこざわ先生の本でした。“才能がいつ芽吹くかは人それぞれ”ということが書かれていて、私も両親の条件をクリアするには長いスパンで頑張らなければならなかったので、そのときからもうここに入るんだと決めていました。
そして、見事条件をクリアして上京したと。
茂原 でも、上京した際に転職した会社が大変で……。毎日終電まで仕事して、それから家のこと、自主練、2時間だけ寝て出社。そんな日々を1年間続けていたのですが、夢を叶えるんだという気持ちだけではもうどうにもならなくなってしまい、再度転職しました。幸い、今はとても働きやすい環境で、自分の夢やスクールのレッスンのこともすべて理解していただけています。
スクールに通ってみていかがでしたか?
青山 まずは基礎の基礎、滑舌などをみっちりやるんですが、負けず嫌いなので誰よりもうまく大きな声を出してやろうと気合いを入れて挑みました。よこざわ先生は一人ひとりを本当に細かく見て指導して下さるので、良いところと直すべきところの整理ができてとても身になると感じています。
茂原 社会人の方はあまりいないのかなと不安いっぱいで来てみたら、土曜のレッスンは社会人の方がたくさんいて、一緒に頑張れる仲間がこんなにいるんだ!という喜びと安心感を今でも覚えています。それによこざわ先生のお声を初めて聞いて、なんてキレイな声なんだろうと衝撃を受けました。
普段から心がけていることはありますか?
青山 レッスン中はほかの人の発表をよく聞くようにしています。そして自分の中で気になったところをピックアップして、先生が実際に指摘された点と照らし合わせます。正解・不正解ではなく、自分が意識している部分とズレがないかを確認するためです。
茂原 実は私も似たことをやっていて、クラスの人の顔と名前は全部覚えているので、ノートに今日の○○さんの良かった点や気になった点、先生の評価を全部書いて、自分なりに1~5位まで順番を付けるようにしています。これを続けていくうちに自分に足りない部分も見えてくるので、レッスンへのアプローチが変わってきました。それから、職場ではとにかく話し方を意識して、声を出すようにしています。
青山 僕も声や話し方が重要な仕事場なので、口癖や口調を決めたりして、その時々の状況に応じてキャラを分けて演じたりしています。
お二人の今後の目標を聞かせてください。
青山 いちばんの目標は中学生の頃からの夢であるアニメへの出演です。もちろん外画やナレーションもやっていきたいです。それと、アニメが舞台化されたときに、そのままキャストとして出られるようになりたいです。誰にも役を譲りたくないですね(笑)。
茂原 私の目標は外画とナレーションです。なかでもプラネタリウムと旅番組のナレーターをやってみたいです。それに、なまりを生かした鹿児島弁キャラもやってみたいですし、これは初めて人前で言いますが、どうしてもアイドルものをやりたいんです。両親に、キラキラ輝くステージで歌って踊る私を見てほしいです! 欲張りですね(笑)。
Information
よこざわけい子声優・ナレータースクールの講師は、『天空の城ラピュタ』のシータ、『にこにこぷん』のぴっころなどでおなじみのよこざわけい子氏が直接指導。一人ひとりの個性を大事にし、演技の基礎から指導。キャラクターに声を当てる演技だけではなく、高収入なだけにプロとしての技術が問われるナレーションの仕事も受けられるように、多角的なレッスンで実力を養う。1年目の締めくくりの3カ月間は、マンツーマンレッスンを開催し、きめ細やかに指導を行っている。詳しくは公式HPをチェック!
よこざわけい子声優・ナレータースクール
http://yokozawa-keiko.com