村上奈津実

中学時代の発表会で自分の声を褒めてもらった事で、声優という仕事を意識し始めたという村上奈津実さん。
何事にも一直線に取り組み、苦手を克服してきた村上さんからアナタへの応援メッセージをお届けします。

プロフィール

村上奈津実 むらかみなつみ・・・・・・9月7日生まれ。ゆーりんプロ所属。
主な出演作は、アニメ『アイカツスターズ!』(早乙女あこ)、『南鎌倉高校女子自転車部』(水野恵)、『うらら迷路帖』、ゲーム『魔法使いと黒猫のウィズ』ミリィ、『白猫プロジェクト』(イロメロ)、『サウザンドメモリーズ』(イルミナ・ミウ) 、『妖怪百姫たん!』(五徳猫・山彦・うわん)、『ウチの姫さまがいちばんカワイイ』(リリ・ラブリア)、『編隊少女』(アンジェラ・パトル/エヴァ・ニキートヴァ)、『感染×少女』(新籾千種)ほか。

きっかけは自分の声を褒めてもらえたこと

声優になりたいと思ったきっかけは?

中学2年生のときに英語の朗読発表会があったのですが、そこで主役のアリスを演じさせてもらったことですね。その発表会が終わった後のアンケートで、「アリスの声がかわいくてピッタリだった!」という感想をもらえてすごく嬉しかったんです。「私の声ってかわいいんだ・・・」って(笑)。もともと声が小さかったり、しゃべるのが苦手だったんですが、褒めてもらえた事で少し自信がついて声のお仕事を意識するようになりました。

声優になるために、どんな勉強をされましたか?

中学生のときに、すぐにでもレッスンを始めたいと思ったのですが、中学生なのでアルバイトもできなくて、レッスンに通うためのお金が無くて(笑)。 そこで、今の私にできることは学校の勉強だ!と思ったんです。そこから私はガリ勉になりまして、学年1位2位を争うまでになりました。性格的にひとつのことにまっすぐ集中しちゃうんですよね(笑)。 そして無事に受験も終わって、声優の勉強ができるスクールを探し始めました。

よこざわけい子声優・ナレータースクールに決めた理由はどんなところですか?

よこざわ先生の授業を見学させていただいたことです。 いろいろな専門学校や養成所などの体験授業にも参加したのですが、ここの授業はピリッとした良い緊張感があったように感じました。ここなら基礎からしっかり学べるなと思い決めました。

得意だった授業や、苦手だった授業はありますか?

ずっと苦手に感じていたのは滑舌ですね。あとは声も小さかったので家で納得いくまで練習しました。滑舌も声量も練習すればするほど良くなっていくんですよ。なのでレッスンに行くたびに自分が成長できているのを感じることができました。レッスンの前の日などは5~6時間くらい練習してましたね。  

演技の引き出しを増やすためにやっていることなどはありますか?

舞台やアニメなどでいろんな方の演技を観たり聴いたりして、1度真似してみてます。そうすると「あ!自分はこの音域まで出るんだ!」などの新しい発見があるんです。

声優の仕事の魅力はどこにありますか?

アフレコ収録での他の役者さんとの掛け合いの中で、自分が作ってきたキャラクターとは違ったセリフの言い方などがパッと出てきたりして・・・
役が降りてきているというか、自分が考えていないところから生まれてくる表現みたいなものを感じられる瞬間は、みんなで作品を作り上げている感覚がすごく感じられて楽しいですね。

毎日の積み重ねが夢に近づく方法なんだと思います

印象に残っている作品や役柄は何でしょうか?

アプリゲームの「魔法使いと黒猫のウィズ」のウォーブリンガー=ミリィという役です。一度イベントに参加させてもらったのですが、結構人気が出たみたいで、ゲーム内でミリィをメインにしたストーリーを作っていただいたんです。そのシナリオがとても感動する物語で。。。 それまで、舞台などで「泣く」芝居をやることはあったのですが、声だけの芝居でやるのは初めてだったので、ブース内で気持ちを高めてボロボロ泣きながら芝居をしたときのキャラクターとの一体感がすごく気持ちよかったですね。

仕事をする際に心がけていることは?

すごく基本的なことなんですが、ケータイの電源を切ることですね(笑)。一度現場で、機内モードにしていたはずのケータイ電話が鳴ってしまったことがあったので、すごく気をつけています。

家での練習方法などはありますか?

家で練習をするときは、必ずキャラクターの動きを実際に自分でやってみるようにしています。セリフをしゃべるときにどこに力が入っているのかなどを確認して、芝居に立体感が出るように心がけて練習をしています。 

印象的だった授業はなんですか。

よこざわ先生の朗読の授業です。生で先生の朗読を聴ける機会はなかなかないことなので、とても印象に残っています。その他にはグループを組んで、音響や小道具などを自分達で用意して発表する演技授業も印象的でした。

声優を目指している人にメッセージをお願いします。

時間のあるうちに外郎売などの練習はやっておくと良いかなと。私自身が苦労した部分なので(笑)。 また、アニメをやりたいのなら、最近のアニメを見るなどして研究しておくことも必要だと思います。 私の場合は、毎日筋力トレーニングをしたり、公園を走ったりして基礎体力を付けるようにしていました。辛いと思ったことはなかったですね。何事も声優という目標に近づいているんだと思ったら自然と楽しむことができました! やっぱり地道に毎日続けるということが夢に近づく方法なんだと思います。

Information

ドラミちゃんやラピュタのシータ、にこにこぷんのぴっころの声を担当した、よこざわけい子が二年間直接一貫指導。基本~応用まで少人数で徹底的に身につけた後、個々のレベルに合わせてマンツーマンの丁寧なレッスン。本番スタジオでの実習も。母体のゆーりんプロで活躍できるのは卒業生のみ、というのも魅力です。

よこざわけい子声優・ナレータースクール
https://seigura.com/school/3766//