伊藤静

もともと、演じることに興味があった伊藤静さん。いろんなことにチャレンジできる「声優」という仕事にひかれたそうです。

プロフィール

いとうしずか●12月5日生まれ。賢プロダクション所属。主な出演作は『ef – a tale of melodies.』(広野凪)、『ブラスレイター』 (アマンダ・ウェルナー)、『のだめカンタービレ巴里編』(ターニャ)、『とある魔術の禁書目録』(神烈火織)ほか。

自分の信念を持ちながらあきらめずに頑張って!

声優になりたいと思ったキッカケを教えてください。

最初は「声優」という仕事をよく知りませんでした。でもTVアニメ『スレイヤーズ』に出演されていた林原めぐみさんが、アニメの仕事はもちろんのこと歌やラジオ出演、雑誌など、幅広い世界で活動されているのを知って、「これは面白そうだ!」と思ったのがキッカケです。その頃の私は「これから何をしていこうかな」って思っていたので、いろんなことにチャレンジできるお仕事にひかれました。もともと、演じることにも興味があったので、養成所に通い始めたんです。

声優の仕事の魅力とは?

月並みですが、性別や生物まで超えたさまざまな役柄を演じられることだと思います。私が声優を目指した頃よりも、もっといろんなことにチャレンジできる世界になっているんじゃないでしょうか。私はもともと赤面症で人前に出るのが得意じゃないくせに出たがりでの性格で(笑)。声優さんって顔が出ないからいいなって思っていたんですが、実際は違いました。イベントがあるので人前に出るんですよね。でも、それで鍛えられた面もあるし、スキルアップできるお仕事だと思いますよ。

今後の目標を教えてください。

細く長くがんばっていきたい(笑)。ひとつ得意なものをもちつつ、いろんな役ができるようになりたいと思ってます。細かい部分もきちっと演じ分けたいですね。

最後に声優になりたい人へのメッセージをお願いします。

自分の信念をもちながら、ちょっとしたものでも吸収して諦めずにがんばってください。「声優になりたい!」と努力している方が、いつか自分と同じステージに立たれるのかと思うと、すごくワクワクします! けれど、もしいろんなことを吸収している過程で別のものを見つけたとしたら、そっちの道にいってもいいと思うんです。「なりたい」という気持ちを貫き通すのはとても大事。だけど、そればかりに固執してしまって別の大切な何かを見落とさないでほしいなって。だからといって、すぐに諦めろってことではないですよ(笑)。

(取材:2009年)