桃井はるこ

声優だけでなく、歌手、パーソナリティなど多方面の活躍を見せる桃井はるこさん。演技に対する気持ちを語ってくれました。

プロフィール

ももいはるこ……12月14日生まれ。ライト・ゲージ所属。主な出演作はアニメ『テイルズオブジアビス』(アニス・タトリン)、『瀬戸の花嫁』(瀬戸燦)、ラジオ『桃井はるこの超!モモーイ』ほかシンガーソングライターとしても活躍中

桃井はるこ オフィシャルサイト
桃井はるこ オフィシャルブログ「モモブロ」

周囲の人の発言のすべてが自分へのアドバイスです。

声優になったきっかけを教えてください。

高校生の頃、ゲームやパソコンが好きで、レビューや取材記事を書くライターのようなことをしてたんです。そのころ、東京・新宿ロフトプラスワンという場所でトークイベントも開いてたんですが、それを見て「ラジオをやってみませんか」と声をかけてくださった方がいたんです。それでラジオ番組のパーソナリティをするようになったら、今度はアニメ番組関係の方から「オーディションがあるんですけど、来てみませんか」というお話が来たんです。まさかそんな風に話がつながっていくとは思わなかったんで、最初に声をかけられたときは何かの詐欺じゃないかと思ったくらいです(笑)。好きなことをやらせてもらっていたら、こうなったという感じですね。

多方面な活躍をされている桃井さんにとって、声優という仕事はどんな意味があるんでしょうか?

私は文を書いたり歌ったりと多方面の活動しているんですが、あるとき「声優という仕事を一生やってくつもりはあるの?」と聞かれて、何も悩むことなく「はい」という答えが出てきたんです。それまでも好きなことしかしてなかったんですけど、演技をすることもこんなに好きだったんだって改めて自分で自覚しました。それからは、好きな世界だからこそ頑張りたい、もっと上手になりたいと意識的に考えるようになれた気がします。

印象に残っている出来事はありますか?

先輩の声優さんから「あなたはディレクターのいったことの1割しか解ってない」と怒られたことがあるんです。そのとき、なんでこんなことをいわれるんだろうと悔しかったし悲しくもなったんですけど、後になってみると「あのときいわれて良かった」と素直に思えるんです。この仕事で一番怖いのは、誰からも何もいわれなくなることですね。それは自分が見捨てられた、諦められたということですから。

最後に声優になりたい人へのメッセージをお願いします。

誰かからいわれたことを聞き逃さないでほしいですね。自分にとってどんなにつらい言葉でも、それをいわれたことに絶対意味があるはずなんです。私も行き詰まったときに、誰かのふとした言葉がきっかけになって、また前に進めるということがありました。投げかけられる言葉を全部アドバイスととらえるくらいの前向きな気持ちで進んでいってください。

(取材:2009年)

パンクロックの名曲をカバー!キャラクター

 

池澤春菜さん、門脇舞以さん、後藤邑子さん、清水香里さん、田中理恵さん、桃井はるこさんがパンクロックの名曲をカバーしたCD『パンコレ~voice actresses’ legendary punk songs collection~』は、エイベックス・エンタテインメントから2,940円(税込)で好評発売中。ひとり2曲ずつリアレンジしてカバーという形で、全12曲を収録している。

『パンコレ~voice actresses’ legendary punk songs collection~』
AVCD-23728
エイベックス・エンタテインメント
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