中村繪里子

動物や機械のモノマネを通じて、“オリジナルの演技”を見つけ出していくという中村さん。中村さんにちょっとでも近づく方法は・・・?!

プロフィール

なかむらえりこ●1月19日生まれ。アーツビジョン所属。主な出演作品はゲーム『THE iDOLM@STER』(天海春香、歌田音) 、『ゼロの使い魔 迷子の終止符と幾千の交響曲』(リーヴル)、 アニメ『銀魂』(松子)などほか多数。

声優の魅力は、楽しさと共にある、引き締まった危機感。これが病みつきになるんです(笑)。

声優になるために、どんな勉強をされましたか?

人に限らず、動物や機械など、いろいろなもののモノマネしました。というのも、もちろんこれはふざけているんじゃなくて(笑)、モノマネをすることによって、例えば人物の息遣いや機械の動きとかが見えてきて、それを元に自分の演じてみたい“オリジナルの演技”が見えてくるんです。その物事が理解できると、心に余裕のあるお芝居ができて、その後の自信に繋がるっていくんですよね。

なかなか難易度が高いですね(笑)。もう少し簡単な勉強方法はありますか?

活字の本を読むというのはどうでしょうか。本を読むと、言葉の意味を理解しようと考えて、その言葉を発するプロセスやニュアンスといった表現方法を無意識のうちに吸収することができます。と言っても、この勉強方法は、もともと活字の本が好きというところからのスタートになっちゃいますよね。だから活字が苦手な人は、好きな漫画から始めてもいいと思います。

声優の魅力はどこにありますか?

演じる際の楽しい気持ちと怖い気持ちが入り交じって、常に危機感があるところです。その引き締まった気持ちが、いつしか病みつきになるんです(笑)。でもやっぱり「演技が好き!」という気持ちがあるからこそ、その危機感も楽しめるんですよね。

仕事上の武勇伝はありますか?

ボイスオーバー(※)のお仕事で、赤ちゃんの吹き替えをしたら「ちゃんとやってよ!」って怒られたんです。最初何で怒られたのか全然わからなかったんですけど、後から話を聞いたら、どうやら音響監督さんが私の吹き替えた声を原音の赤ちゃんの声と間違ってたみたいなんです。がんばった甲斐がありました(笑)。

※ボイスオーバー……オリジナルの音声を小音量で流しながら、翻訳された音声を原音に被せて流すこと。

声優になりたい人にメッセージをお願いします。

「声優になりたい」という夢のスタートは、なんとなく始まるけれど、ゴールは確実にわかるものです。常に「なりたい! 絶対になるんだ!」という強い気持ちを持ち続けて、がんばってください。