青二塾

青二プロダクション附属俳優養成所 青二塾

青二塾

演技面はもちろん、人間力の育成についても定評がある青二塾は、第一線で活躍する声優たちを長年にわたって輩出し続けている。そんな青二塾で学び、現在は青二プロダクションのジュニア所属の若手声優4名と、古川登志夫塾長との座談会をお届けする。

基本情報

青二プロダクション附属俳優養成所 青二塾

【所在地】
▼東京校
〒106-0031
東京都港区西麻布1-6-4 AONI BLDG.(青二ビル)
https://www.aonijuku-tokyo.jp

アクセス:地下鉄各線「六本木」駅

▼大阪校
〒559-0034
大阪府大阪市住之江区南港北2-1-10 ATCビル オズ棟北館4階402-2
https://www.aonijuku-osaka.jp/

アクセス:Osaka Metro 南港ポートタウン線「トレードセンター前」駅

インタビュー

青二塾

古川登志夫 塾長
ふるかわとしお●7月16日生まれ。青二プロダクション所属。主な出演作は、アニメ『ドラゴンボール』シリーズ(ピッコロ)、『機動戦士ガンダム』シリーズ(カイ・シデン)、『ONE PIECE』(ポートガス・D・エース)ほか。

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横山冬悟さん
よこやまとうご●12月26日生まれ、福島県出身。大学卒業のタイミングで青二塾の説明会に参加。青二プロのスタッフが熱心に向き合ってくれる姿を見て、「ここしかない」と入塾を決意する。ゲーム『ポラリスコード』(志沢深月)などに出演。

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岩戸華帆さん
いわとかほ●5月25日生まれ、千葉県出身。高校卒業後、「直感で入りたいと思いました」と青二塾に入塾。ゲーム『けものフレンズ3』(キンイロジャッカル)、ラジオ『青山二丁目劇場 -ザ・シンデレラ・デストロイヤーズ-』(シンデレラ)などに出演。

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小橋美憂さん
こばしみゆう●10月2日生まれ、北海道出身。「声優になりたいというよりは、青二プロダクションに入りたい」という目標を掲げ、青二塾に入塾。ゲーム『けものフレンズ3』(ニホンアナグマ)、『城姫クエスト』(勝山館)などに出演。

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髙木彰良さん
たかぎあきら●12月25日生まれ。富山県出身。高校卒業後に上京し、2年間新聞配達をしながら声優専門学校で学ぶ。その後、青二プロダクションのオーディションを受けたのを機に、青二塾に入塾。

見た目とは違う役を与えて振り幅を身につけさせる

――古川塾長に初めてお会いした時の印象はいかがでしたか?

岩戸 塾長は話し方や表情も柔らかいのですが、そこにいらっしゃるだけで空気ががらっと変わる感じがして。「こんなすごい人に教えてもらえるんだ」と、すごくワクワクしたのを覚えています。

横山 最初の授業の時にキャラクターのセリフをやってくださいました。それまで声優さんの生のセリフを聞いたことがなかったので、「本当にすごい人なんだ。塾長の下で一年間勉強したら、いつかこういうふうになれるんじゃないか」という未来への希望、やる気、情熱が湧いてきました。

小橋 塾長のお声は作品の中でしか聞いたことがなかったので、初めてお会いして、同じ空間の中で塾長の肉声を聞いて「すごい。これから毎週1回塾長から学べる1年間が始まるんだ。ぜいたくすぎる!」ってすごく興奮しました。

髙木 最初はファン目線もあって「『ワンピース』のエースだ」って思いました(笑)。初回の授業で、本気で僕たちをプロ声優に育てようとしてくれていることが伝わって、「それに応えなきゃいけない。生半可な気持ちで目指すわけにはいかない」と気が引き締まりました。

――古川塾長は、皆さんの最初の頃の印象を覚えていらっしゃいますか?

古川 覚えていますよ。4人ともおとなしめで素直で、みんないい子だなという印象でした。養成所などを経てきている子もいるのに、ヘンな癖がついてなくて良かった。このまま素直に育ってほしいと思いましたね。岩戸華帆さんの場合は、持って生まれた良い資質があると直感的にわかったし、非常にキレの良い芝居をしていました。だけど、その対極にあるものを身に付けたらもっと良くなるだろうと、卒塾制作では見た目とはまったく違う魔王ルシファーの役をやってもらいました。

岩戸 あの役を頂いた時は、自分は絶対できないって思いましたが、いざやってみたら「あれ、私できるのかも」って。新しい自分が見えて、すごく殻を破れた感じがしました。

古川 見事にあの役を演じてくれましたね。ほかのみんなもそうだけど、あえて見た目と対極にある、真逆のキャラクターを振るんですよ。横山冬悟さんは端正な顔立ちと真摯な態度が印象的で、小橋美憂さんは天真爛漫で明るくファッションも個性的でしたが、彼らにも全然違う役をやってもらいました。髙木彰良さんなんて絶対悪者には見えないけど、いちばんあくどい参謀役を振りました。もともと持っているものは放っといても出てくるので、そうじゃない部分も与えて、その〝振り幅”を身につけさせたい。それが仕事をするようになってからの武器になると考えていますから。

小橋 卒塾制作で塾長がキャスティングしてくださった役が、片言の日本語をしゃべる外国人の役でした。それを自由に演じさせていただけて、塾長からも褒めていただきました。それまで自分の殻が破れずにいたのですが、この役を機に殻を破ることができて、自由に伸び伸びと塾生生活を送れるようになりました。

古川 塾生はみんな、どこかのタイミングでガラッと変わることがありますが、変わってからが面白いんですよね。

髙木 塾長からは「役を演じるときは心から演じる、ウソの芝居をしない」ということを教えていただきました。ある授業で、塾長がお手本を見せてくださった時、もう鳥肌が立つほどすごくて、一生懸命台本に書き込みました。

横山 僕は卒塾制作の時、セリフに大きな抑揚をつけたりと、いろんなことを試していました。そんな時、塾長から、いろいろな要素を削ぎ落としてサラッとやる〝引き算の演技”を教えていただき、すごく勉強になりました。

岩戸 塾長から褒めていただいたこともありますが、「褒められた時こそ精進せよ」と言われました。褒められたことは素直に吸収しますが、そこで調子に乗るんじゃなく、踏ん張ってもう一段階レベルアップできるようにとお言葉を頂き、それがすごく印象に残ってます。

古川 中には褒められて慢心しちゃう人もいるんですよ。そうならないようにとみんなに話した記憶がありますね。

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塾生たちは〝昔の自分〟愛さずにはいられない!

――皆さんが青二塾に入って変わったこと、成長できたことは?

小橋 青二塾に入る前は、「やっぱりこういう(芸能の)世界は何事も一人で戦わなきゃいけない、立ち向かわなきゃいけない」という思いがすごく強かったんです。でも青二塾に入ってから、人格面でも育てていただき、周りのクラスの仲間と助け合ったり支えあったりすることの大切さを学ぶことができました。

横山 青二塾に入るまでは「自分からやる」という感じじゃなく、「誰かがやるだろう」みたいな感じで生きてきました。でも塾に入ってから「自分からやらなきゃいけない。結局最後に戦うのは自分だ」という意識が日に日に強くなった感があります。授業で塾長にお芝居をお見せする時って、すごい緊張感があったんです。でも毎回毎回経験しているうちに、いい意味で緊張にも慣れて楽しめるようになりました。そういうところからメンタルが鍛えられたのかなと思います。

小橋 やっぱり塾長にお芝居を見せるのって、すごく緊張しますからね。

古川 そう? でも僕は、塾の中でいちばん優しい先生だと思いますよ(笑)。

岩戸 私は自分の「好き」という気持ちを強く前面に出したり、自分から発信することがあまり得意じゃなかったんです。でもそれをやらないと埋もれちゃうし、相手に伝わらないとわかって、自分を出せるようになりました。殻を破れたきっかけは二つあって、1回目は〝肝っ玉母ちゃん”みたいな役を頂いた時、塾長のディレクションで何回もやり直させてもらって、そこで一つ殻を破れたと思う瞬間がありました。もう1回は卒塾制作でルシファーという役を頂いた時です。いずれも自分とかけ離れた役をもらったことがきっかけでした。

髙木 自分は声優という職業を目指すにあたって、何をするにしても自信がなくて。どうしても自分を卑下してしまっていたんですね。でも授業でダメなところを指摘された時、自分は全部がダメなのではなくて、良い部分も悪い部分もあるんだと。そして悪い部分を克服していけばいいんだと、客観的に理解できるようになりました。そこからちゃんと頭を使えるようになりましたし、次につなげるために何をやるべきかも考えられるようになりました。

――これから青二塾に入ってくる後輩へメッセージを頂けますか?

岩戸 自分が素直に先生と向き合うことができたら、その分成長できるし、得るものが大きいと思います。先生方は、塾生一人ひとりに真っ向から向き合ってくださるので、こちらが心を閉じなければ大丈夫ですよ。

横山 先生方は授業で実際にやって見せてくれますし、ふんわりとしたものではなく、具体的なノウハウを理論的に教えてくださるので、すごく納得して学ぶことができます。よく「青二塾は厳しい」とも言われますが、それは〝愛のある厳しさ”だと思います。

小橋 私は1年間を通して、アンテナを常に高く持ち続けることが大事だなと思いました。授業で先生がほかの人にアドバイスをされている時でも、自分にも当てはまることって多いですから。その中から、いかに自分の学べるものを拾っていくかが大切です。また同じクラスの子が悩んでいる時に、励ましたりアドバイスをしたりすると、それが自分のためになることも多いんです。自分の周りを見て、たくさんのことに興味を持つことが大事だと思いますね。

髙木 青二塾では、古川塾長を筆頭にプロ声優として最前線で活躍されている方々が、本気で1年間でプロの声優を育て上げようとしてくださいます。自分も1年間通って、今ジュニア所属になれました。まだまだこれからですが、スタートラインに立てるまで育てて頂き、感謝しています。青二塾では役者として人として必ず成長できるので、少しでも成長したいと思う人にとっては、こんなに良い場所はないと思います。

古川 声優を目指して励んでいる塾生たちは、僕から見ると〝昔の自分”なんですよね。だから愛さずにはいられない。愛しいと思うんです。そんな塾生のみんなを、なんとか(声優の)スタートラインまでもっていってあげたい。そのために、これまで自分がやってきた演技プランのすべてを1年間でお渡しします。演技経験ゼロの人も含めて、本気で声優を目指す方は、ぜひ青二塾に来てほしいです。

青二塾

オンライン説明会

8月17日(土)
9月14日(土)
10月12日(土)
11月16日(土)

【東京校】
12:00~14:00

【大阪校】
15:00~17:00

詳しくは塾HP(東京校大阪校)をご覧ください。

主な青二塾出身者

青二塾

古川登志夫塾長からのメッセージ

古川登志夫

青二塾では、演技経験の有無はまったく問いません。むしろ初心者を歓迎します。「演技経験はまったくゼロ」という方のほうが余計な癖がないので、実は成長が早いのです。

青二プロダクションに所属する500人弱の声優のうち、6割5分ぐらいが青二塾卒です。タイトな履修期間ですが、青二塾にはその短い期間の中でプロを育てるノウハウがあります。独自の教本を作って行う授業は、たしかに厳しい。ただ厳しいというのは恫喝するような厳しさではないんですね。「その人の持って生まれた個性を引き出して差し上げる」そんな思いで接しています。

青二塾は人間力というところに力点を置いています。それは何かというと、養成理念のスローガンにも掲げていますが、「人格の陶冶」です。優れた声優である前に優れた俳優であれ。そして優れた俳優である前に、良識ある一社会人であれ。さらに良識ある社会人である前に、品性ある一人間であれ、と人格の高みを目指します。これは僕ら自身もまだ追いかけているところで、共に学んでいきたいと思っています。年齢や演技経験は関係ない。「未来の青二プロダクションを背負って立つ」その覚悟を持つ人たちとの出会いを期待しています。

今年度から大阪校の塾長も私が務めることになりました。これまで東京校と大阪校では体制も全然違っていましたが、そこを是正し、全く同じ体制にしていきます。これまで私の大阪校での授業は年に1~2回ほどでしたが、今後は授業の数も増え、演技ノウハウもたっぷりお伝えできます。私自身40年以上お世話になってきた青二プロダクションに少しでもお返しできればという思いで、青二塾での人材育成に力を入れたいと思っています。

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入所案内&コース紹介

■東京校

【募集コース】
週5日コース/1年制
※高校卒業(見込み)以上対象

【募集時期】
46期生:8月1日(木)~11月30日(土)

【選考方法】
1次試験は書類審査/2次試験は面接、セリフ、ナレーション、歌唱 入試は12月14日(土)
※受験料 1次審査無料、2次審査5,500円

【費用】
1年分で1,100,000円
(入塾金220,000円、前期440,000円、後期440,000円)

■大阪校

【募集コース】
週5日コース/1年制
※高校卒業(見込み)以上対象

【募集時期】
42期生:8月1日(木)~12月21日(土)

【選考方法】
1次試験は書類審査/2次試験は面接、セリフ、ナレーション、歌唱 入試は1月18日(土)
※受験料 1次審査無料、2次審査5,500円

【費用】
1年分で1,100,000円
(入塾金220,000円、前期440,000円、後期440,000円)

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