野津山幸宏さん、今井文也さん

野津山幸宏さん、今井文也さん

野津山幸宏さん、今井文也さん
Voice Navi -ボイスナビ-

声優になりたいけど、どうすればいいのかわからない……。でも大丈夫。夢を叶えた先輩からのメッセージには、そんな悩みを解決してくれるヒントが満載です。
今回は、アミューズメントメディア総合学院(以下、AMG)の卒業生で、現在声優として活躍中の野津山幸宏さん、今井文也さんが登場。AMG時代のエピソードや声優を目指す人へのメッセージなどをお届けします。

野津山幸宏さん、今井文也さん

野津山幸宏さん(写真:右)
のづやまゆきひろ●12月24日生まれ、大阪府出身。ラッシュスタイル所属。アニメ『吸血鬼すぐ死ぬ』(武々夫)、『東京リベンジャーズ』(林良平)、ラップバトルプロジェクト『ヒプノシスマイク』(有栖川帝統)など。

今井文也さん(写真:左)
いまいふみや●10月5日生まれ、青森県出身。ラッシュスタイル所属。アニメ『神クズ☆アイドル』(仁淀ユウヤ)、ゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク』(東雲彰人)ほか。

インターンシップと豊富なイベントがAMGの魅力

声優を志したきっかけを教えてください

野津山 モノマネが好きで「モノマネ芸人になりたい」と思ったこともありましたが、高校2年生の時、テレビのモノマネ番組で山寺宏一さんを見て「声優という仕事があるんだ」と興味を持ったんです。そして「もし声優になれたら、モノマネ番組に出られるかもしれない」って……ちょっとヘンな入口ですけど(笑)。それからアニメなどを観て、声優さんの演じ方や作品の面白さなどを知っていくうちに、「声優の仕事に就きたい」と思うようになりました。「声優って、無限の可能性があるんだ」と最初に思わせてくれたのは山寺宏一さんでした。
今井 高校2年生の夏、進路で悩んでいた時に、たまたまアニメ「CLANNAD(クラナド)」を観て泣いちゃったんですよ。元々アニメは観てましたけど、泣いたのは初めてだったから、「声優ってすごい。職業として面白そう」と興味を持ちました。

AMGに入ったきっかけは?

野津山 声優を志した頃、CMなどでAMGを目にすることが多かったんです。それでAMGの体験説明会に参加したところ、「インターンシップでプロの現場を経験できる」と聞いて、「プロに近い学校なのかな」と魅力を感じました。他の学校の説明会にも行きましたが、結局AMGに決めたのはインターンシップが大きかったですね。
今井 僕は青森の田舎に住んでいて情報も少なかったのですが、まずネットで調べて資料請求をしました。AMGは卒業後のプロダクション所属率などが数字ではっきりと示されていたので、「信頼できる」という印象を持ちました。その後、東京の体験説明会に来て詳しいお話を聞いたのですが、僕も野津山さんと同じく、在学中から現場を経験できるインターンシップに魅力を感じましたね。
野津山 最初は「東京校に入った方がいいのかな?」とも思いましたが、教務の先生から「東京と大阪とで、インターンシップの数もそれほど差はない」とお聞きしたので、地元の大阪校に入りました。
今井 僕は高校3年生の夏頃にはAMGへの入学が決まりまして、その後、毎月1回プレレッスンを受けていました。青森から片道8時間かけて東京に出てきて。プレレッスンでは「今日は必殺技を叫んでみましょうか」なんて言われるんですけど、最初の頃はそれが恥ずかしくて……(苦笑)。でもそんな個性的なレッスンをこなしていくうちに、少しずつ恥ずかしさも無くなってきました。入学前から友達もできたし、早くからレッスンを受けられて良かったと思います。

なるほど。入学してから、特に印象に残ったレッスンはありましたか?

野津山 1年生の時のダンスレッスンです。先生がめちゃ怖くて……。特に僕は体が硬かったので、厳しく言われました。でもいろいろなレッスンがある中で、ダンスのように体を使ったレッスンは新鮮だったし、先生の厳しさも良い刺激になりました。
今井 確かに優しい先生が多かったけど、厳しい先生もいましたね(笑)。1年生の段階ではそれほど厳しくされることはないけど、2年生になって進路指導の際に「そんな面接の受け応えでいいの?」と厳しく言われたこともありました。芝居だけでなく、見た目や話し方も含めて「業界ではこうするんだよ」とご指導いただけたことはありがたかったです。今でも役に立つことは多いですね。
野津山 そう。演技だけじゃなく、見た目や立ち居振る舞い、現場でのマナーとか、いろいろなことを授業で教わったね。そのお陰で、常にいろんな刺激を受けられました。
今井 言葉遣い、挨拶、礼儀作法なども大事ですからね。

AMGでは学内イベントもたくさんありますが、特に印象に残ったイベントは?

今井 入学してすぐに参加した「アフレコライヴ」です。こういう学校って、最初は発声、滑舌といった基礎レッスンから始まるのかなと思っていたら、「皆さん、声優をやるために入学したんでしょう? じゃ、アフレコやっちゃいましょう。その楽しさをまず体感しましょう」と言われて……。
野津山 そうそう、「アフレコライヴ」って、入学してすぐだったよね。
今井 はい。最初にオリエンテーションで台本を渡されて、自分の組も役も決められていて。そこから2~3週間、「発表に向けて頑張りましょう」という感じで練習していました。その過程で、2年生の先輩から教えていただいたり、クラスメイトとも協力し合ったりしました。僕は入学前から滑舌などの個人練習をしていましたが、人とお芝居をしたのは「アフレコライヴ」が初めてでした。早い段階で、人と一緒に作品を作り上げる楽しさを知ることができたのは大きかったですね。
野津山 学内イベントは舞台系の発表が多かったよね。学校を卒業してプロダクションに入ると、毎日みんなと一緒に練習することってあまりないから、今思うと貴重な経験ができたと思います。中でも、僕は「ヴォーカルライヴコンテスト」が印象に残っています。歌唱の先生が付いてくれて、衣装やテーマを決めて、チームで歌を発表するという。そういうことって大人になってからでは難しいので、良い経験になりました。
今井 「学院祭」や「ウェルカムさくら公演」、「卒業公演」といったイベントの時、自分たちは演者をやりながら裏方のスタッフも兼任していました。自分の出番がない時はお客さんを案内したり、お茶を出したり、舞台の照明、音響などをやったり。そして自分の出番になったら、他の人と変わるという。そういうことを経験して、裏方さんの大変さもわかったし、「裏で支えてくださる方たちがいるからイベントができるんだ」という意識付けもできました。

お二人が入学時から魅力に感じていた「インターンシップ」ですが、実際にどんな現場を経験されましたか?

今井 雑誌の取材やラジオパーソナリティのアシスタント、ゲーム作品、アニメの収録など、いろいろとやらせていただきました。在学中から現場を経験できたのはありがたかったです。またプロの現場に行って、先輩の仕事ぶりを見学できたことも有意義でした。「収録って、こうやって進んでいくんだ」「こういうことも求められるんだ」「今、自分には何が足りないのか?」など、気づくことが多かったです。そこがインターンシップの強みかなと思います。
野津山 僕は外国映画の吹替えや学院のCMナレーション、ラジオのジングルなどをやらせていただきました。吹替えの現場では、大阪校から2名、東京校から2名参加していたんですけど、その時一緒だった東京校の学生の中に、今同じ事務所の島田愛野さんがいたんです。事務所に入所する時、そのことをお互いに覚えていて「ご一緒しましたよね」って。また当時は現場の後に打ち上げがあって、そこで第一線で活躍されている方とお話させていただいたこともありました。いろんな意味で良い経験をさせていただきました。

最初にインターンシップでお仕事をされたのは、いつ頃でしたか?

野津山 僕は1年生の終わり頃でした。インターンシップの数は非常に多いので多くの人にチャンスは回ってきますね。
今井 僕も野津山さんと同じ、1年生の終わりくらいでしたね。
野津山 普通はそれくらいですね。早い人は1年生の夏頃とか。まぁ、仕事の内容やタイミング、運にもよりますから、早い人がいても焦ることはないと思いますよ。
今井 早く仕事をもらえた人が優れている、というわけでもないですからね。

最初のお仕事の現場では緊張しましたか?

野津山 いや、それがそんなこともなくて……。実はインターンシップに行く前にマニュアルDVDを渡されるんですよ。「ブースに入ってまず何をやるか?」「マイク前の立ち方は?」など、注意点が細かく説明されているので、それを覚えてその通りにやればいいんです。なので、多少緊張はしましたが、不安はまったくなく、目の前の仕事に集中できました。またOBの先輩方が現場で丁寧に教えてくださることも多いです。
今井 僕も同じく、あまり不安はなかったですね。どちらかと言うと、現場に参加できる楽しみや「頑張ろう」という意気込みの方が大きかったです。

AMGで学んで良かったと思うところは?

野津山 まずインターンシップでお仕事を経験できたこと。それと、表に立つイベントが多かったので、人前に立つことに抵抗がなくなり度胸がつきました。声優の仕事はテレビや雑誌、イベントなど人前に出る機会が多いのですが、AMGでは人前に慣れるチャンスがたくさん用意されているので良かったです。
今井 人との接し方や現場でのマナーなども学べたので、卒業後も「こういう時、どうすればいいんだろう?」と困ることはなかったですね。打ち上げや飲み方でのマナーもカリキュラムの中で学べました。「注文しやすい位置に座る」「その部屋の上座はどこか?」とか。そういうことは今でも役に立っています。
野津山 AMG生は挨拶でわかると言われますが、挨拶についても厳しく教えてもらいました。挨拶がしっかりできていると悪くは見られないし、むしろ可愛がってもらえます。声優というより人として役に立っているかなと思います。

これからAMGへ入ってくる人へメッセージをお願いします。

今井 今まで普通に生活していて芝居に触れてこなかった人や、地方に住んでいてこれから上京してくる人は不安だと思うんです。でも今やりたいと思うことをやっておかないと、後で「やっておけばよかった」と後悔しますからね。少しでも興味があるなら、一歩踏み出してほしいです。夢のある業界なので、自分の中で覚悟を決めてチャレンジしてほしい。僕の場合は、不安はまったくなかったです。根拠のない自信でしたけどね(笑)。とにかく「楽しそうだな」と思ったら一歩踏み出すことです。
野津山 どんな時も楽しむ気持ちは大事ですね。楽しんで取り組めば、必ずいい方向に行くと思います。自分を信じて真っすぐ進んでほしいです。僕も在学中、先生から怒られたことはありましたが、それも含めて楽しかったですよ。ちゃんとできたらほめてもらえるし。できないことがあっても楽しくやる……。その気持ちだけは常に持っていただきたいと思います。

アミューズメントメディア総合学院

「制作現場こそ、最高の教育現場」という理念の下、昨年はのべ200人以上の在校生がインターンシップによりプロの現場を経験。その経験は「芸歴」となり、プロダクション直接所属への大きなアドバンテージとなっている。実際、プロダクション直接所属率は驚異の66%を誇る。「プロダクション所属学内オーディション」では、70社以上のプロダクションが来校。オーディションは1社ずつ行われるので、1日1日集中して受験できるという恵まれた環境に加え、受験エントリーに制限を設けていないので、多くの合格チャンスがある。

【公式ホームページ】
https://www.amgakuin.co.jp/