【インタビュー】富田美憂さんのミニアルバム『Fizzy Night』は「背伸びしすぎない、今だからこそ出せる大人感」【声グラweb限定】

「My Guiding Star」は温めてきた曲

──いつぐらいから制作が始まったんでしょうか?
コンセプトが決まってからはけっこう急ピッチで、毎週1曲ずつレコーディングしていきました。でも時系列を説明すると少し複雑なんです(笑)。というのも、5曲目の「My Guiding Star」はもともと別のCDのカップリングとして収録する予定だったもので。すごく良い曲だったので皆さんに早く届けたかったんですけど、冬を演出した曲だったので「その時期にリリースしたいね」という話になって。満を持して、やっと皆さんにお届けできることになりました。

──「My Guiding Star」は日常感のある、それでいてブライトな曲ですよね。
もともと「冬っぽい、温かい曲が欲しいです」という話をさせてもらっていて。MEG.MEさんが曲を書いてくださったんですが、女性の作家さんだからこそ描ける世界観だなって思っていました。「星に願いを」をモチーフにして歌詞を書いてくださったとうかがっています。星を自分の大切な人に例えて歌っているという雰囲気なので、“私を導いてくれる星”という意味を持ったタイトルもすごくエモいなと。

──たしかにピッタリですね。その次に届いた曲というと?
1曲目の「Coming Up」です。実はこの曲も、コンセプトアルバムを作ることが決まる前にいただいていた曲で。「OveR」のレコーディングを終えたあたりで、「シティ・ポップにもチャレンジしてみたいです!」と言ったら、担当の方もノリノリで、曲を持ってきてくださって。その時点ではどのCDに使うかは決まってなかったんですけど、今回のコンセプトにぴったりだなと思い、収録させてもらいました。

──まさにシティ・ポップ色が強い曲で、新しいチャレンジが詰まっていますよね。
「Coming Up」のレコーディングは最近したんですけど、難しかったです。「やりたい!」とは思ったものの、年代的にもシティ・ポップは未知の領域。曲をいただいたときから「正解はどれだろう?」と考えていました。でも意外にも、レコーディングでは自分が持っていったものをそのまま使っていただいていて。富田美憂らしさも残るシティ・ポップにできたかなと思っています。