魔法少女マジカルデストロイヤーズ

【イベントレポート】“オタク”が封じられた世界で戦うヒーローを描くTVアニメ『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』先行上映会&トークショー

魔法少女マジカルデストロイヤーズ

4月7日(金)から放送がスタートするオリジナルアニメ『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』の第1話・第2話の先行上映&トークショーが、3月11日(土)新宿バルト9で行われた。トークショーに登壇したのは、古川 慎さん(オタクヒーロー役)、ファイルーズあいさん(アナーキー役)、愛美さん(ブルー役)、黒沢ともよさん(ピンク役)、楠木ともりさん(狂太郎役)。この日は上映後と上映前、2度のトークショーが行われたが、ここでは上映前に行われたトークショーの模様をレポートする。

大きな拍手のなか登場したキャスト陣。映画館に集まったファンへ挨拶をすると、さっそく、ネタバレなしで第1話と第2話の感想を語っていく。「PVの段階でも音楽がバチバチでめちゃくちゃカッコいいんです!原案のJUN INAGAWAさんが、音楽への造詣が深いクリエイターなので、それがアニメからも感じられました」とファイルーズさんが作品の魅力のひとつに音楽があると語ると、アーティストとして、OPテーマ「MAGICAL DESTROYER」を歌う愛美さんも、「主題歌はポップな魔法少女!みたいな曲ではなく、低音の効いたヘヴィなサウンドの楽曲です」と曲調について語っていた。なおOPテーマは、上田剛士(AA=)が楽曲提供&サウンドプロデュースを手掛けた楽曲なので、音源解禁もぜひ楽しみにしていてほしい。そのほかには、オマージュなどの小ネタが満載なところや、登場する魔法少女がかわいいだけでなく表情豊かで、臨場感がある描写なども見どころだと語っていた。

魔法少女マジカルデストロイヤーズ

続いてはアフレコでの思い出について。分散収録で一緒に録れなかったメンバーも多かったようで、ファイルーズさんが何度か現場に持ってきていたというお土産の話では、1人での収録が多かった楠木さんが話に入ることができず、「分散収録切ないなーー」と嘆き、笑いを誘う場面もあった。作品としては、叫ぶことも多かったそうで「体力的に大変だった」と古川さんが漏らしていたのも印象的だった。

古川慎

そして、それぞれが演じるキャラクターの魅力についての話題に。オタクヒーローを演じた古川さんは「愚直なまでにオタク文化を愛しているところが魅力です。そこにみんなが付いていきたいと思うのだろうし、愛が溢れていて、愛が大きいんです」と熱く語ると、ファイルーズさんはアナーキーについて「口が悪いんですけどピュアなんです。3人の魔法少女の中で一番マトモで、オタクヒーローとの関係がどうなるのかも見どころです」と語っていた。

ファイルーズあい

愛美さんが「ブルーは関西弁の変態で、ただただエロティックなお姉さんなんですけど、演じていて楽しかったです」と話すと、黒沢さんも「ピンクはガスマスクをかぶっていて、元気になるお注射とメイド喫茶やロリータ服が大好きな女の子で、“ごぼ”しか言いません」と、どちらも非常に強烈な個性を持つキャラクターだということが伝わってきた。

愛美

この“ごぼ”については黒沢さんが「ブルーがピンクの言葉を唯一理解してくれて通訳もしてくれるんです。収録は私が別ブースに入っての同時収録だったので、お互いのニュアンスを汲みながら進めていきました」と、アフレコ時の模様を説明してくれた。“ごぼ”しか発さないキャラクターだが、スタッフ陣は、オーディション時から黒沢さんの“ごぼ”を大絶賛していたとのこと。ただ、当の本人は最初は”咳き込んでいるセリフ”だと勘違いして演技をしていたそうで、「“ごぼ”は鳴き声です。と言われて、鳴き声だったんだ!とびっくりしました」と楽しい裏話も披露してくれた。

黒沢ともよ

最後にマスコットキャラクターである狂太郎について、「この子はマスコットで、魔法少女やオタクたちと一緒にいるんですけど、サポートするわけではなく、基本冷やかしに近いことをしているんです」と伝えた楠木さん。狂太郎はかなり謎が多い上に、登場するたびにインパクトがあるキャラクターなので注目ポイントの一つでもある。

楠木ともり

トークショーの終盤には、原案のJUN INAGAWAさんがサプライズで登壇。作品について「僕が高校生くらいのときに考えた物語を土台に、それを膨らませてアニメになりました。この作品を実現することは僕一人ではできず、ここにいる素晴らしいキャストの皆さんと、プロデューサーをはじめとしたスタッフの皆さんと一緒に作ったものです。みんなの好きが詰まった作品を楽しんで観ていただければと思います」と、作品への思いを伝える。

魔法少女マジカルデストロイヤーズ

最後の挨拶では、キャスト陣からも作品へ対する熱い思いが語られていく。ファイルーズさんが、「この作品で大事にしているテーマが、“好きなものを好きなだけ好きと言う”ことなんです。私自身にもこの言葉が支えになっていて、オタクを隠していたほうがいいのではないかと悩んでいた時期もあったので、オタクヒーローの言葉にはすごく励まされました。好きなものを好きと言い続けたからこそ、こうやって皆さんにお会いすることができたので、今までのオタ活は無駄じゃなかったんだと思いました。そんなオタクパッションを、この作品から感じてほしいです!」と力強く伝えると、古川さんも「好きなものを好きと言うことにデメリットなんてないと個人的には思います。自分が好きなものを誇っていいんじゃないかと見終わったあとに思う作品なので、ぜひ最後まで観ていただき、魂を感じていただければと思います!」と熱く語り、トークショーを終えた。その後、第1話と第2話の先行上映が行われたが、きっと作品の熱さや魂をしっかり受け取ったことだろう。

TVアニメ『魔法少女マジカルデストロイヤーズ』は、MBS/TBS/BS-TBS“アニメイズム”枠ほかにて、4月7日(金)より、いよいよ放送がスタートする!

文・撮影=塚越淳一

 

information

TVアニメ「魔法少女マジカルデストロイヤーズ」
TVアニメ「魔法少女マジカルデストロイヤーズ」

<スタッフ>
原作 MAD ミルクポット markets
原案 JUN INAGAWA
監督 博史池畠
副監督 川瀬まさお
脚本・シリーズ構成 谷村大四郎
キャラクターデザイン 沢友貴
コンセプトアーティスト 紺野大樹
プロップ設定 杉村絢子
美術監督 坂上裕文(ととにゃん)
美術設定 加藤 浩(ととにゃん)、浅見由一(ととにゃん)
色彩設計 歌川律子
撮影監督 松向 寿(STAR Laboratories)
編集 武宮むつみ
音響監督 本山 哲
音響効果 白石唯果
録音 伊東光晴
音響制作:ビットグルーヴプロモーション
音楽 羽柴 吟
アニメーション制作 バイブリーアニメーションスタジオ

<キャスト>
オタクヒーロー:古川 慎
アナーキー:ファイルーズあい
ブルー:愛美
ピンク:黒沢ともよ
狂太郎:楠木ともり
SHOBON:斉藤壮馬
スレイヤー:芹澤優
ニック:興津和幸
オールドリーダー:杉田智和
ミリオタ:間島淳司
ゲーオタ:子安武人
鉄オタ:奥村翔
自衛隊オタ:兼政郁人
アニオタ:稲田徹
ドルオタ:石谷春貴
プロレスオタ:高橋伸也

オープニングテーマ:愛美「MAGICAL DESTROYER」
エンディングテーマ:The 13th tailor「Gospelion in a classic love」

<最新アニメPV>
イントロダクションムービー side OTAKU HERO https://youtu.be/WtSUgvu1C-I

【公式HP】https://magical-mad.com
【Twitter】@magical_mad(https://twitter.com/magical_mad/)
【Instagram】@magical.mad(https://www.instagram.com/magical.mad/)

 

©Magical Destroyers Committee