鈴木愛奈

【seigura.com限定カット多数】「Lantis Girls Fes『TRY→ANGLE』」昼公演レポート

鈴木愛奈

熊田茜音さん、鈴木愛奈さん、ニノミヤユイさん、Liyuuさんによるライブイベント「Lantis Girls Fes『TRY→ANGLE』」が、2023年2月23日(木・祝)に東京・山野ホールにて開催された。出演者の4人は、全員ランティス所属の女性アーティスト。さらに2020年にアーティストデビューした“同期”で、デビュー直前の2019年11月には「Lantis New Generation LIVE」で同じステージに立ったメンバーでもある。今回は、それ以来のステージ共演。さらに、観客の声出しが解禁されたことで、より熱狂渦巻く空間となった。ここでは、昼公演をレポートする。

  • ■序盤から会場のボルテージを一気に上げる!

4人が順に登場し、持ち曲を披露する構成となっていた今回のライブイベント。一番手は、熊田茜音さんだ。ステージに姿を見せスポットが当たるまでのほんの数秒、観客席に目をやりにっこりと笑った熊田さん。そんな彼女に、観客はこれまで我慢し続けてきた“声”をおくりボルテージを引き上げると、1曲目『Sunny Sunny Girl◎』がスタート。その場をパァッと明るくするような熊田さんの歌声が響き渡ると、息のあったクラップとコールが重なり、会場全体に“元気”を染み渡らせた。

熊田茜音

その後も、『ココロハヤル』など4曲をパフォーマンス。『YOUR FREE STAR』では、「みんなでイェイイェイしたいです!」と伝え、特大のコールをもらうと「ありがとう!!」と満面の笑み。ラストの曲『Brand new diary』では、楽しい時間があっという間に終わってしまった寂しさを共有しつつも、エネルギーを出し切るような気合十分の歌声で観客を奮い立たせた。先程までよりもテンポアップしたオイコールとクラップも決まり、場内のボルテージをグイグイ上げた熊田さん。声出し解禁ライブという難しいタイミングでのトップバッターの役目を、見事に果たした。

熊田茜音

続く鈴木愛奈さんは、白地に黒のラインが入ったパフスリーブドレスで登場。キュートかつクラシカルな衣装でビジュアルから自身の世界へと引き込むと、『もっと高く』『Reverse-Rebirth』など4曲を歌い上げた。「名刺代わりの曲」と伝えつつ披露した『ヒカリイロの歌』は、興奮で揺らめく客席をロングトーン&ビブラートでますます波打たせる、圧巻のパフォーマンス! かと思えば、この日初となったバラード『Eternal Place 第二楽章』で、火照りきった場内をクールダウン。まるで弦楽器のような繊細な歌声で会場を癒やした。

鈴木愛奈

合間のMCでは、「せっかくの声出しライブだから……どこから来たの!?」と、観客に問いかける場面も。「北海道!」「沖縄!」と答える観客の声を受け、「遠いところからようこそ! 楽しい1日にできるように頑張ります!」と元気よく受け答えしていた鈴木さん。そのぶん、パフォーマンスとのギャップも大きく、ステージにグッと惹きつけられた。

鈴木愛奈

  • ■ステージ上で、ステージ裏で……同期の結束を感じる

3番目に登場したのは、ニノミヤユイさん。『愛とか感情』の儚くも強い歌い出しが決まると、場内は一気にヘビーな空間に様変わり。紫の照明と赤いペンライトが混ざり合う中、嘆きにも似た歌声で楽曲に込められた苦しさを表現するニノミヤさん。これに応えるように、観客のクラップにも力がこもり、アウトロ後にも大きな拍手がおくられた。ともあれ、直後のMCではニノミヤさんのキャラ全開。本ライブイベント公式サイトの自身紹介欄に、「陰キャのカリスマを目指す」という一文が添えられていることに触れ、「陰キャが陰キャのカリスマっていうの恥ずかしいんだよな……」とポツリ。観客の笑いをさらっていた。

ニノミヤユイ

そんなニノミヤさんがラストに選んだのは、『Dark seeks light』。イントロの重低音が鳴り響くと、示し合わせたようにクラップがスタート。ここに、感情を発露させるような歌声が覆いかぶさり場を制圧。ゾクゾクするようなひとときを味わわせた。

ニノミヤユイ

トリを飾ったのは、Liyuuさん。それぞれの世界観を確立する4組のなかで、Liyuuさんは“kawaii”担当。赤いオーガンジーのジャンパースカートをキュートに着こなし登場すると、ダンサー4人とともに『OPEN UP!』を披露。鈴の音のような歌声はまさに可愛らしく、会場をたちまちほんわかとした空気に変えた。その後の『Cherish』『Magic Words』もダンサーとの息のあったダンスを見せたが、唯一『Yellow』は、ソロでパフォーマンス。タイトルにちなみ観客のペンライトも黄色に染まる中、スローテンポのシティポップでゆったりと酔わせた。

Liyuu

MCでは、初めての「お水おいしい〜?」の洗礼を受け、「おいしいですっ!」と照れながらお返事。「ソロでは声出しが初めてかも!」と、普段とは違う雰囲気に感動しつつ、ここまで会場のテンションを上げ続けてくれた3人の“同期”をねぎらった。この3年で、すっかりステージなれしているであろうLiyuuさん。リラックスしたMCは、彼女の経験の表れだ。

Liyuu

全員のソロを終えると、ラストはコラボステージ。熊田さん&鈴木さんは、疾走感満点の『Non stop road』(スフィア)で観客を大いに盛り上げた。ニノミヤさん&Liyuuさんは『約束の絆』(妖夢討伐隊 栗山未来/CV種田梨沙、名瀬美月/CV茅原実里、新堂愛/CV山岡ゆり)で、心地よいハーモニーを聴かせた。2人1組でのコラボに加えカバー曲でもあるため、本人名義の楽曲とは違う声色や表現が聞ける貴重なひとときに。明るい空気のまま、ラストの『Starting STYLE!!』へとつなげた。

鈴木愛奈

Liyuu

最後の4人でのMCでは、「3年前は日本語もあまり喋れなかったけど……」(Liyuuさん)、「あのとき見に来てくれたかもしれない人に、進化した姿を見せられたのがすごく嬉しい」(ニノミヤさん)、と3年間の時の流れを語る場面も。同時期にデビューしそれぞれの音楽を作り上げてきた4人は、再び集まり結束を強めた。

熊田茜音

鈴木愛奈

「私達は思うようにライブができなかった世代」(鈴木さん)という言葉もあったが、だからこそそのもどかしさに共感し、手をとりあえたのかもしれない。「自分の出番が終わると、舞台裏で3人が迎えてくれたんです」(熊田さん)など、思い思いに語られた“同期”愛は、この先の未来を明るく照らした。

 

文/松本まゆげ

 

[公演概要]
Lantis Girls Fes「TRY→ANGLE」昼公演
日時:2023年2月23日(木・祝)開場13:30 / 開演14:00
会場:山野ホール

[セットリスト(昼公演)]
【熊田茜音】
M01. Sunny Sunny Girl◎
M02. ココロハヤル
M03. YOUR FREE STAR
M04. Brand new diary
【鈴木愛奈】
M05. もっと高く
M06. ヒカリイロの歌
M07. Eternal Place 第二楽章
M08. Reverse-Rebirth
【ニノミヤユイ】
M09. 愛とか感情
M10. つらぬいて憂鬱
M11. No attention
M12. Dark seeks light
【Liyuu】
M13. OPEN UP!
M14. Yellow
M15. Cherish
M16. Magic Words
【コラボコーナー】
M17. Non stop road / 熊田茜音・鈴木愛奈(スフィア カバー曲)
M18. 約束の絆 / ニノミヤユイ・Liyuu(妖夢討伐隊 カバー曲)
M19. Starting STYLE!!(全員)

昼公演セットリスト
https://lnk.to/tryangle_daytime

Lantis Girls Fes「TRY→ANGLE」HP
https://lantis.jp/special/tryangle/