下田麻美

子供にだって、異性だって、人間以外にだってなれちゃう! 声優の魅力をあさぽんが語ってくれました★

プロフィール

しもだあさみ・・・・・・1月30日生まれ。アーツビジョン所属。主な出演作は、TVアニメ『今日の5の2』(小泉チカ)、『タユタマ-Kiss on my Deity-』(河合アメリ)、『黒執事』(ジム)、ゲーム『THE iDOLM@STER』(双海亜美、真美)、『VOCALOID2』(鏡音リン/レ ン)、ラジオ『下田麻美の超ラジ!Girls』などほか多数。

Vol.1『“好き”という気持ちは成長に繋げる為に欠かせないものです。』

声優になりたいと思ったきっかけは?

実は全くと言っていい程覚えていないんです。小学校2年生位の時には、「ペットが好きだからペットショップで働きたい」と言ってた気がするのですが、小学校4年の時には「声優になりたい」と言っていたのを覚えています。その一年の間にどういう心境の変化があったのかすごく気になります(笑)。でも、当時大ブレイクしていたセーラームーンに強い憧れがあったので、それがきっかけになっているかもしれません。

声優デビューはいつですか。

初めてのお仕事はラジオ番組への出演だったのですが、当時はまだ16歳でした。今思うと、ずいぶん若い頃から業界に足を踏み入れたんだなぁと感じます。それから半年くらい経って、初めてキャラクターと関わりました。それを基準にすると、7年前くらいですね。

声優になるために、どんな勉強をされましたか?

中学校くらいまでは、新聞でも漫画でも、何でも声に出して読んでました。でも、今思うとそれってものすごくいいトレーニングになってたと思うんですよ。養成所で教わることも大切ですが、“好き”という気持ちは成長に繋げる為に欠かせないものですから。あとは、良いと勧められた映画等は積極的に観るようにしています。良い物を知ることが、良い物を作る一歩になるんじゃないかなと考えてます。

声優の仕事の魅力はどこにありますか?

現実には存在しないキャラクターに命を吹き込むことができることですね。また、子供になれたり異性になれたり、おばあちゃんになれたり魔法遣いになれたり…。いろんな存在に“変身”できるところでしょうか。

(取材:2009年)

Vol.2 声優になった今のほうが、『声優』は夢のある仕事なんだって実感しています。

印象に残っている作品や役柄は?

デビュー作品の『アイドルマスター』の双海亜美と真美です。彼女達は声優になって初めて演じたキャラクターですが、今でもたくさんの方達に応援していただきながら演じさせていただけています。本当に幸せなことです。性格にも共通点が多くて愛着がわきます。

仕事をする際に心がけていることは?

当たり前のことなのですが、現場に行ったらスタッフさんと共演者さんにきちんと挨拶をすることです。もちろん、帰る時も必ずさせていただきます。挨拶をすることで、名前を覚えていただけるし、これから仕事だという意識を高められますよね! なので、「おはようございます」という挨拶は、私にとって気を引き締めるためのとっても大切な心掛けになっています。他には、台本に目を通す時に、キャラクターの表情や心理をできるだけイメージしてから現場に行くようにしています。

声優になって良かったと思ったのはどんなときですか?

「下田さんの声に惚れて、キャラクターが好きになった」とファンの方に言っていただけた時ですね。役者なので、演技力ももちろん大切ですが、声優は声の魅力も大切な要素ですので、そう言っていただけるのは本当に嬉しいです。

現場での失敗談を教えてください。

有り難いことなのですが、スケジュールが多忙で歌のお仕事の時にきちんと歌を覚えて行けなかったことがありました。大体は覚えているのですが、「これであってるっけ…??」と不安な箇所があり、現場できちんと自信を持って歌えなかったんです。その結果、レコーディングに時間がかかってしまい、スタッフさんにご迷惑をかけてしまいました。“覚える”という作業にいっぱいいっぱいになっていて、“表現する”ところまで届けなきゃいけないという意識が欠けていた自分にものすごく反省しましたね。

今後の目標は何でしょうか?

自分だけにしかできない表現や技を作り出していきたいです。でも、大切な基礎も磨き続けていきたいです。現場が増えれば増えるほど、自分に足りないものも自然と見えてきます。絶えず訓練しなければ、良いものは作れないんだなぁと感じるので、これからも自分にそう言い聞かせて、日々頑張っていきたいです。

声優になりたい人にメッセージをお願いします。

声優になった今でも、本当に夢のある素晴らしいお仕事だなぁと感じています。ひょっとしたら、「声優になりたい」と言っていた子供の頃よりも、今の方がそう思う気持ちが強いかもしれません。でも、その分ものすごい努力が必要なお仕事だとも思います。「声優を目指しています」という方からもたくさんお手紙をいただきますが、その度に「私ももっともっと頑張らなきゃ」と思っています。一緒に良い作品を作っていく為にも、頑張りましょう!

(取材:2009年)

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