このコラムでは畠中さんのお仕事や好きなもの、感銘を受けた作品などについて語っていきます。
今回選んだ映画は『タクシードライバー』。 友人に紹介された「アクタージュ」という漫画を読んでます。この漫画の主人公は、メソッド演技法というものを無自覚に身につけて育った、天才的な感性の少女で、その芝居は没入するが故にあまりにもリアル。しかし、そのために周りを振り回すこともあり、まだまだ経験の必要な人物として描かれてます。いやぁ、確かに読んでて、そう思います。彼女のような人とお芝居をしたらいったいどんなことを思うのか。自分も掛け合ってみたいものです。 その彼女が身につけているメソッド演技法。これ無茶苦茶簡単にいうと、徹底的なリサーチや体験、自身の過去の経験を経験を餌に、役柄がおかれた状況を擬似的に追体験する技法なんだそうで、演劇をやってる人なら超超超メジャーな方法だそうです。正直、僕も知ってるようで知らないと言いますか、そんな語れるほどの知識もなかったので、若干コンプレックスだったんです。 だからこの漫画を読み始めたのを機に、メソッド演技法を使ってる役者さんのお芝居を見ていこうと思ったわけです。アル・パチーノのゴッドファーザーとか、ヒース・レジャーのダークナイトとか、松田優作の野獣死すべしとか。そして、今回のこのロバート・デ・ニーロさんのタクシードライバーにいきついたわけです。 いやぁ、すごい映画でした。 いやぁ、この映画は考えさせられました。タイトルも秀逸といいますか、、、。自分もこのトラヴィスになりうるかもしれないという銃口を常に突きつけられるような感覚、痺れます。非常に考えさせられる映画。その一端を担っているのは、間違いなくロバート・デ・ニーロさんのあまりにもリアルなお芝居でしょう。 ロバートさんの役作りは、その徹底のされ方からデニーロアプローチと呼ばれ、様々な役者さん達が影響を受けております。実際にこの映画でも、彼は約1か月間、ニューヨークで、タクシードライバーとして働いて、役の理解を深めていったそうです。実際にこのトラヴィスのように、普通のドライバーなら行かない場所へも車を走らせたのでしょう。その徹底っぷりは、本当に演じることが好きじゃないとできない徹底っぷり。時間と労力がたっぷり必要です。だからこそ、たしかに、画面から溢れ出さんばかりの重みとリアリティがあります。到底真似できるかわからない凄みに言葉を失いました。 しかし、確かにこの方法での役作りは凄まじいものがありますが、同時に自分を追い込みすぎる点もあるんじゃないかと思うのです。 |
次回の「畠中祐のゆっくりすくすく」は、6月27日(土)に更新予定! お楽しみに!
畠中さんに質問!
Q:好きなお酒を教えてください!(大阪府・たまごちゃん)
たまごちゃんさんありがとうございます!!!
稼ぎ頭って日本酒が好きです!!飲みやすいですよ!!!尋常じゃなく頭に残る名前も好きです!!
畠中祐が今、答えます!!!
畠中さんが動画でも質問にお答えしていきます。
今回のお便りのテーマは「今、家で何してる?」
次回のお便りのテーマは「畠中祐があなたをお祝いします!」です。6月は祝日がないので、代わりに畠中さんが皆さんを全力でお祝いしますよ! 畠中さんにご報告した嬉しかった出来事やちょっとしたラッキーな出来事など、皆さんのおたよりをお待ちしております!
畠中さんへの質問&お便りを大募集!
はたなかたすく
8月17日生まれ。神奈川県出身。賢プロダクション所属。主な出演作はアニメ『俺が好きなのは妹だけど妹じゃない』(永見祐)、『バジリスク ~桜花忍法帖~』(甲賀八郎)、『ダイヤのA ActⅡ』(浅田浩文)、『うしおととら』(蒼月潮)、『KING OF PRISM by PrettyRhythm』(香賀美タイガ)ほか。